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第15話:ミリオン再生とライバルの影

お読みいただきありがとうございます!


神絵師・長谷川しずくが加入し、完璧な体制となった『Takuma Produce Project』。

美咲の圧巻の演奏、木村の超絶的な音響・映像編集、そして長谷川さんの神ジャケットが融合した待望の新曲動画を投下!

空前の大反響を巻き起こす中、彼らの活躍を苦々しい目で見つめる「同世代のライバル」が動き出します――

「投下完了。……10秒でアクセス集中、サーバーの負荷を最適化処理中」


部室の薄暗がりの中、木村の淡々とした声とキーボードの打鍵音が響く。


長谷川さんが描き上げたイラストは凄まじかった。

青い光の粒子と鍵盤が交差する中に佇む美咲の姿は、見る者の息を呑ませる圧倒的な存在感を放っていた。

それに美咲の旋律と木村の音響加工が合わさった新曲『Resonance』。


投稿からわずか一時間。


「佐藤くん、再生数が10万を超えたよ」


「コメントの勢いも止まらない……! 『絵も曲も神すぎる』『この新人集団は何者だ』って!」


スマホを握りしめた長谷川さんが、興奮で頬を桃色に染めて声を弾ませる。隣では美咲が目を輝かせ、俺の腕をぎゅっと抱きしめていた。


「すごいよ、たくま! 自分の音が、長谷川ちゃんの絵と一緒にたくさんの人に届いてる……っ!」


「ああ、当然の結果だ。俺たちの『最高』を集めたんだからな」


その勢いは留まることを知らず、翌朝には再生数が100万回(ミリオン)を突破。

チャンネル登録者数も一気に30万人を超え、ネットニュースのトレンドは俺たちの話題で持ちきりとなった。


だが――光が強くなれば、当然のように影も濃くなる。


「たくま、これ……見て」


昼休み、渋い顔をした木村が俺にタブレットを見せてきた。


そこに映っていたのは、有名若手音楽プロデューサーとしてテレビやネットで持て囃されている、現役高校生アーティスト『KAI』のSNS投稿だった。


『最近バズってる素人集団の曲聴いたけど、典型的な雰囲気重視の張り子の虎だね。本物のプロの技術がなってない。まあ、高校生の思い出作りとしては上出来なんじゃない?笑』


フォロワー数100万人を誇るKAIのその発言をきっかけに、ネット上では俺たちを叩くアンチコメントが一気に急増し始めていた。


(KAI……有名音楽家の息子で、若くしてヒットを連発してる天才トラックメーカーか)


俺は即座にKAIのSNSアイコン画像を【才能鑑定】でスキャンした。


『才能:作曲・トラックメイク 潜在レベル:A 覚醒度:82%』

『性格:肥大化したプライド・他者への嫉妬(危険度:中)』


(なるほどな。自分より注目を集める「素人」が許せないってわけだ)


「……酷いよ。みんなで一生懸命作ったのに……」


SNSの心ない誹謗中傷を目にし、美咲と長谷川さんがショックで肩を落とす。


だが、俺は怒るどころか、ニッと口元を吊り上げた。


「気にすることはない。向こうから勝手に突っかかってきてくれたんだ」


「たくま……?」


俺は木村に向き直り、力強く言い放った。


「木村、次の企画だ。公式で『コラボライブ配信』の告知を出せ。KAIの煽りに正面から回答してやる」


嫉妬に狂う「プロ」の鼻を明かし、俺たちの才能が本物であることを世界に見せつける時が来た。

第15話をお読みいただきありがとうございました!


新曲動画が見事にミリオン再生を達成したのも束の間、現役高校生プロデューサー『KAI』からの理不尽な嫉妬と煽りが襲いかかります。

才能を武器にマウントをとってくる相手に対し、拓真は「生配信での直接対決」という最高の回答を用意!


次回、生配信のステージで、拓真たちがKAIのプライドを粉砕する圧巻のパフォーマンスを披露します!

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