皇后
フィルは異世界からの転生者
ユリ子爵からの情報により、この世界の王族貴族の事情を調べなおす必要性を感じていた。
また、豪商が持ていたカード封印といい、ダークはなにやら、死霊使い以外にもっと別の何かがうごめいている気がしてしょうがなかった。
ダークは地球連合国家にも情報を送り、今回のカード封印技術について問い合わせるのであった。その過程で、トップシークレットの情報が地球側から飛び込んできた。
それは、以前この異世界で果敢にも魔王討伐を目指した男が、転生して現在地球連合国家の外交官をしているというのだ。ダークはこの情報をもとに、この異世界の情報を地球連合国家の外交官に聞きたかったが、まず、空の封印カードをを地球に送るのであった。
3日後、地球連合国家の技術者と外交官がダークたちの屋敷に転送してきた。
「こんにちは、しばらくだね、ダーク私を覚えてるかね?」
陽気で人懐っこい声でダーク達の前に一人の男が現れた。
「外交官って、あの時、私を助けてくれた・・・・ご無沙汰してます。フィル。今日はどうしてこちらに・・・」
フィルは恥ずかしそうに頭をかいて答えた。
「もと・・のカミさんっていうか・・・知ってる女性が少しばかり、迷惑をかけてる見たいだからちょっと事情を聴きにな。それに、聞いたんだが封印カードに王様が引きこもってるんだって!」
「話をそらさないでください。フィル。王様の件よりフィルの元カミさんの話が気になるんですが。」
フィルは目を真っ赤にして怒りをあらわにし出した。
「関係なくないんだよ。それがね。ちょっとダーク二人だけで後で話そうか。」
ダークはフィルの琴線に触れたとわかった。しかし、ダークはもう一人、フィルとやってきた技術者が気になった。
「フィル、こちらの方は、どなたですか?」
フィルは咳をひとはらいして、答えた。
「オッホン、こちらの方はパラレルワールドのダンジョンコアの一人でこのたび地球連合国家の所属になられた19730118さんですよ。この異世界のダンジョンマスターおよびダンジョンコア不在のダンジョンを調査にお連れしました。」
「フィル!ダンジョンコアって何者?19730・・・て名前なの?」
ダークは驚いたようにダンジョンコアを見つめた。
ダンジョンコア19730118は少し照れたように話した。
「私の名前を19730118です。種族は神造魔神です。古代巨神といわれる種族によって作られた生命体です。人はわれらのことをオーパーツと呼んだり、オーバーテクノロジーで作られた神造兵器とも呼ばれていました。しかし、巨神が闊歩しないこの時代はロストテクノロジーや遺物ともいわれています。以後、御見それします。」
「え・え・え・え・えーーーーーー!!われらが契約した魔王とも違うし、神造魔神って!神様!なの??」
ダークはあまりにも丁寧なあいさつとのギャップにも驚いていた。
19730118はニコニコしながら答えた。
「あなた方が捕獲した、ダンジョンコアに事情は聞いております。この異世界の魔王だった男は神造魔神ではありませんでした。ダンジョンマスターは勇者によって倒されて以来、より強大な魔力と残忍な魔物を魔王としてダンジョンコアによって作り上げたそうです。」
ダークは話を聞きながらダンジョンについて整理した。
不思議なダンジョンは、
森、街、洞窟、塔・・・・いろいろなタイプがある。
基本的に管理者、運営者のダンジョンコアと守護者のダンジョンマスターがいる。
ガーディアンとなるダンジョンマスターの意志や意識によって、ダンジョン内にさまざまな空間を作れる。
ダンジョンは一定期間とエネルギーにより成長する。ダンジョンのエネルギーは星の土地の地脈やマントルの活動から得られる。しかし、成長を早めたい時には、生物から栄養をもらうことも可能。
ダンジョンが成長すると拠点兵器と変わり、近くの国に攻撃することも可能になる。次に空を飛んだり歩行も可能になる。さらに成長すると魔造巨神に変わり、宇宙に行くこともできる。
フィルはダークが理解したかを確認した。
「ダーク、地球にもダンジョンの例を教えてあげるよ。バニューダトライアングルって知ってるかな。今はダンジョンコアもいないダンジョンだけどね。あれは特殊な空間ダンジョンで、次元を超えたり、タイムワープできたりできるダンジョンだったらしいよ。こっちの異世界にあるのは魔物が出て地形が変わるダンジョンらしいんだよね。」
ダークは顔が真っ青になっていた。
「なぜ、魔造巨神みたいな兵器がこの異世界にもあるんだよ。フィル。」
フィルはダークの頭に手を軽くポンと乗せた。
「昔、宇宙の彼方で巨神が生まれたんだ。でも巨神は自分に似せた分身を作ったんだ。そして、巨神同士の戦いが起きたとき、兵器として神造魔神を兵器として利用したんだ。そして、争いの果てに、繁栄も技術も失ってしまった。あるとき巨神達は神造魔神たちと仲良くできず迫害したんだ。それにより、神造魔神たちも、神格を認めてもらうために立ち上がったんだ。そして魔造巨神を産み出したんだが、争いが激化して、最後には、宇宙の彼方の巨神の星もろとも粉々に砕け散てしまい、宇宙に隕石として漂ってしまった。それがジャイアントシードとなり、宇宙の星々に落下したんだよ。」
ダークは信じられないような顔をした。
「巨神ってホントにいるの?」
19730118は真顔で答えた。
「どの星でも大地があれば生まれることは可能だよ。しかし、ジャイアントシードが落ちた星は巨神のエネルギーとなる大地のエネルギーをいただくから生まれにくいんだよ。おかげで、ダンジョンがあるとことは、ダンジョンの変換期以外は地震もないんだよ。それが、対巨神兵器として生まれた神造魔神の役割なんだ。」
フィルはすかさずダークに教えた。
「ダンジョンコアやダンジョンマスターがいない状態は地脈が乱れてあまり良くないだぞ。ダーク!例えばダンジョンを利用して悪いことを起こることもあるからな。例えば、新たなダンジョンコアを派遣してダンジョンを利用したり、新たなダンジョンマスターに変わる悪い輩が出てきたりしてな。」
「そういえば、でも、ドラゴンの卵がダンジョンにあったしな~、魔王がいなくなって、勇者を利用したり暗殺をしようとしたり、平和になったわけではないな~。」
ダークは思わず、王様の封印カード引きこもりをもう一度言おうとした。ところがフィルが間髪入れずにっ割り込んだ。
「ウッホン。ドラゴンの卵はもしかしたら知り合いの女性がかかわってるかもしれないんだ。ちなみに19730118もその知り合いの女性の下にいた経歴があるんで・・・」
フィルが口どもっているとダークはフィルに別室で聞くと、一時場所を移すことにした。
フィルはここにいるエージェント全員が耳を立てていたことを気にしていたので、ダークがいいやつに思えて仕方なかった。自分の前世での秘密とはいえ、若い女性のエージェントの前で話をしたくはなかった。
しかし、フィルを裏切る形で、別室に通された部屋にぞろぞろとフィルの後についてくる5人の女性のエージェントがいた。
「フィルはコーヒーは紅茶はそれとも緑茶?」
精一杯の抵抗とばかりにフィルは
「ジャバティ以外はいらない。できれば地球まで買いに行ってくれといった。
パイは自分ように持ってきたペットボトルのジャバテイを出した。
「さすがフィル。ジャバティ好きなんて、私とも話が弾みそうだね。」
ダークは残り4人も実はフィルの好みなどすべて調査済みだと確信した。
「あのーフィル、ここにいるエージェントはあなたのことはすべて知ってるみたいですよ。」
フィルは少し泣き顔になっていたのは言うまでもなかった。
「知ってるんだろう。俺は地球に転生する前は、この異世界の住人だったんだよ。そしてパル王国の王様だったんだ。封印カードに引きこもっている王様は俺の子だ。ちなみに現国王はエルフとのハーフだぞ。俺はエルフと結婚してたんだ。あと何が聞きたい?」
やけパッチになったフィルは居直っているようだった。
エージェントたちは王子がエルフのようなきれいな顔をしていたのに納得していた。
見かねたダークは少し話をずらそうをした。
「そういえば封印カードについても知らないか。」
ダークの心づかいもおせっかいだったのかフィルがいきなり泣き出した。
「俺のカミさんが作ったんだよ。エーン。エーン。」
エージェントたちは俺がフィルを泣かしたと口々に言った。
心の中でお前らが来るからいけないんだぞと歯ぎしりをしながらダークはにらみつけた。
「エルフって封印カードも作れるんだ。すごいねフィルの奥様は!」
慰めようとしたローズは余計地雷を踏んでしまった。
「俺が死んだときに生き返らせようと、いろいろ魔法の実験したんだよ。そして、ハイエルフになったんだってさ。旦那が死んで廃エルフになったんだよ。悪かったのは俺なんだ。エーン。エーン。」
ルビーもなだめようとした。
「でも、皇后さまとしてこの国に頑張ってるんでしょ。」
フィルはちらってルビーのほうに向いてまた泣き出した。
19730118はフィルにハンカチを渡しながらはなしだした。
「メアリー様はこの異世界の魔王は勇者フィルでも倒すことができなかったため、エルフの巫女として精霊神にもお願いしました。しかし、精霊神の力をもってしても、すぐには倒すことがかなわず。別次元ともいえるパラレルワールドにもいき様々な種族に討伐を頼みました。しかし、魔王の力はとても強力で倒せる種族はありませんでした。そして、魔王は逆に倒しにきた種族を仲間にしていったのです。そんな時、未開の土地のダンジョンを見つけたメアリー様と異種族のパーティーはダンジョンマスターを倒し我らを仲間にしてくれました。そこで、ダンジョンの仕組みをしり、ダンジョン利用した魔王を育成技術ともいえる、ダンジョンマスター育成による種族強化方法を知ったのです。しかし、時はたち、魔王は勇者によって倒されてしまいました。最近ではダンジョンマスターがいないダンジョンを利用して最強種族と名高いドラゴンの卵を配置してダンジョンマスターに育てようとしました。それを邪魔した地球人を・・・」
フィルは袖で鼻水をふき嗚咽をジャバティで抑えた。
「愛に飢えたメアリーを探してくれ、後は俺が何とかする。少しばかり、強い種族を生み出そうと暴走しているんだ。俺が弱かったばっかりに苦労をかけたんだ。魔王がいなくなったこの異世界で息子をほったらかしたままのメアリーは、このままだと、第二の魔王を生む事態にもなるかもしえないんだ。すこしでも、メアリーの深層に触れたいんだ。」
ダークはフィルのおかれている状況を面白おかしく聞こうとしたエージェントたちをはずかしく思った。
そして、少しでもフォローしとかないといけないと感じてしまった。
「メアリー皇后は何か理由があるのかもしれませんよ。任せてください。メアリー皇后を探しますから。19730118さんのダンジョン調査にも全面的に協力させていただきます。」
「ありがとうございます。エージェントさんがたがご一緒なら鬼に金棒ですよ。何せ、パラレルワールドの私がいた世界のでは、はぐれレアモンスターはほとんどいませんでしたから、エージェントさん方の報告書そ見たときはびっくりしましたよ。」
すこしばかり、異世界でも別次元では様子が違うのだなとダークたちは感じた。
「ちょっといいですか、ちなみに向こうの異世界でも封印カードはありますか?」
19730118は少し戸惑ったような様子だった。
「封印カードは最近の技術なんですよ。ちなみにいろいろな種類があるんですが・・・」
19730118は封印技術について教えてくれた。
・封印カード以外にも、カプセル型やボール型など大きさもさまざまある。
・封印カードのエネルギーはカードケース型のように充電タイプや封印した物からエネルギーを摂取するタイプに外部からエネルギーを得るタイプ、そして期間限定の電池のようなタイプがある。
・封印される環境は時間が関係なくなるタイプや時間経過するタイプもある。
・封印カードない環境は亜空間を利用して広くしたりもできる。また、牢屋のようにもできる。などなど・・・
「ダークさんちなみに、封印の技術を見れば、どの種族が使ってるかもわかるんですよ。ちなみに神造魔神の封印技術はダンジョンの技術を応用したものなんですよ。今度地球にも教えるつもりでした。しかし、巨神が使っていた技術自体ははロストしてしまっているので・・・今回の調査で少しでも得られればいいのですが・・・」
「神造魔神でもしられていない巨神のテクノロジーか・・・ロマンありますね。」
「テクノロジーが進んだ巨神の技術はまさに神殺しもしくは星殺しの技術ですがね。」
と少し、ニヤッとした神造魔神の顔を見たとき魔王の顔を思い出したダークだった。
ぼちぼち更新します。




