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捕獲箱

捕まえてみれば、事情はさまざまだったりして。

 異世界最大国首都パルにてダーク達はキツネと呼ぶ他の異世界関係者を捜索が進み、この異世界の星に新たな可能性導いた。その可能性とは異世界との外交が結べることを意味した。ダークは勇者一行と共同戦線を引いたことが大きな要因になったのはもちろん。王宮での情報収集及び、豪商の黒幕と呼べる人形遣い・・・死霊使いといったほうがいいだろうか。勇者一行の後を尾行させた影の正体から、ダーク達の素早い行動もあいまって確保できた。

 

 「ダーク、死霊使いみたいな奴が商売人の黒幕なんて信じられない?」

アイズは疲れ切ったようにダークにしがみついた。


「アイズ張り切りすぎなんです。だから、屋敷中を光学迷彩を着込んだまま走り回ることになるんですよ。」

ローズは冷静にダミーの人形の首を引きちぎっていた。


「そういうあんたは、人形から魂を抜こうと天井から忍び寄って、警報器を作動させたんじゃないの!」

言われたリーフはいつも以上に恥ずかしくていられなかった。その姿をを見てパイが胸を張って答えた。


「屋敷から飛び出して馬車で逃げようとしたところを捕まえられたからいいじゃない。」

「パイ、あんたが豪商の屋敷から盗む気満々で準備に時間かかって遅く来たから捕まえれたんでしょ!」

「そのおかげで、捕まえられたし、情報も手に入ったんだからいいでしょ。あと、隠し財産あるのもわかったよ。」

「はい。その前に、ポケットにかくした物を出しなさい。」


パイは恥ずかしそうにもじもじしながらポケットから物を出した。

「ピンクのパンティ・・・ってそれじゃない。もう一つ隠したでしょ。」

パイは、ばれた~という表情がもろに顔に出ていた。

「わかったわよ。だせばいいんでしょ。」


パイは大量の封印カードと呼ばれるカードを数百枚近く出した。

「ははは、ちょっとオークションに出そうかなとおもってね。」


みんなは呆れたようにパイを見ていた。

しかし、あるカードを見て固まってしまった。


「なんで、国王が生きたまま、カードに封印されてるの?早く封印を解かなきゃ!!」


ダークは冷静に状況をかんがえながら答えた。

「ちょっと待て、カードの中にいるのは、本物の王様なのか?もし違っていたら・・・・」


ルビーはカードの知識が浅かったので、ローズにたずねた。

「そもそも、このフォログラムみたいなカードってなに?単なる動く写真じゃないの?」


馬鹿な子を見るような目でローズは説明した。

「この世界にはないから知らないのね。カード封印はあくまで簡易封印ってわけではないのよ。封印内はあまり広くないけど、封印空間内で自由動くこともできるし、一回封印されればわかるけど、結構快適よ。」


「まっさか~。好きな食べ物が選べたりするわけないじゃない。なにが快適よ。」


カードの中の様子から、王様は食べ物た飲み物をいくつも出したり、本やトレーニング機器を出して見せた。


ルビーは口に手をやり驚いた。

「やだ、こっちの声が聞こえる。すごい。もしかして、自由に出れたりするの?」


カードに封印された状態の王様は腕で大きくバッテンをして見せた。

ローズはルビーにもう少し説明して見せた。

「カードの封印の仕様によっても違うけど、声は基本的に聞こえないわよ。でも、テレパシーで伝えることはできるはずだけどね。」


王様はニヤっとしながらルビーにテレパシーを送った。

「からかって悪かったな。いきなり、幻聴が聞こえたらパニックを起こすと思ってな。」


ルビーは飛び上がって驚いた。

「声が頭の中に響いたよ。」


「こっちの声は聞こえるけど、中からの声は基本テレパシーなのよね。それに、かなり引きこもり部屋になっているみたいに快適そうね王様。もしかしたら出れたりするのかしら?」


王様はテレパシーでそこにいるエージェント全員に伝えた。

「実は出れるけど、二度と入れないと言われたんじゃ。」


「王様、だったら出てきてください。」


王様は初めて、連続ドラマをはまったOLのように答えた。

「やだー。こんな快適な空間は王室にはないんじゃ。それに、でたら、とある○○のTV連続アニメ放送も見れなくなってしまうんじゃ。だから、見終わるまで、絶対でないもーん。」


うすうすだが、エージェント達はわかってしまった。ダークは感心したかのように、

「人心掌握する最強アイテムカード封印恐るべし!もしかして、カードに封印されている人や怪物もなんらかの理由で入ってるのかもしれんぞ。でも、2度と入れないないなんてありえない。ローズどうなんだ。」


ローズは膝から崩れていた。

「この国の王様がこんなキモオタだったなんて・・・ダーク騙されてるのよ王様は!!再封印なんてできるに決まってるでしょ。こんな、快適に過ごせる空間ならば当然、カード空間で生活したいだろうしね。」


ダークはおおきくうなずいた。

「王様が自由にカードを出入りさせないようにしたいのか、カードから出したくないのか・・・両方か!!」


ローズは首をふっていた。

「ダーク。カード封印されている間は年も取らないのよ。もしかしたら、このカードの中の王様は先代・・・もしくは先々代より古い時代の王様かも・・・」


王様は首を横に振ってテレパシーで語り掛けてきた。

「何を勘違いしておる。我はこの時代の王だぞ。この空間を用意してくれた豪商が我そっくりな自動カラクリなる人形を用意してくれた優れもんじゃ。だから、遠隔操作もできるんじゃぞ。なんなら、今ここに、王国騎士たちを向かわせても構わんぞ。


ダークは頭をポリポリして

「王様、呼んでもいいけど、もし本当に来たら、2度とカードの中に戻れないですよ。」

「それはまずい。どう証明したらいいのか。」

「それが手口だったんですよ。やはり、騙されてたんですね。でも、秘密が知られたら、カードの中には戻れないのは事実ですがね。」


「私たちが自信を持って安全を確保しますから安心して遠隔操作しながら王国をおさめてください。そのかわり、私たちにも多少融通してください王様。」


王様は腕で大きな輪をつくり

「わかったぞ。でも、カードの中には何人かの貴族や商人、その他国民もいるぞ。そいつらはどうするんだ。」


ダークはまだまだ多少痛い人たちがいると思われる情報を聞きたくなかった。

「ははは、もしかしたら、年を取りたくない女王様もいたりしてね・・・王様?」


「なんでわかったのかお主!!女王は封印を出たり入ったり、入れたり出したりしているのか!!」


「王様、入れたり出したりって・・・嫌いじゃないんですね女王様は?」

「女王がその気になれば三日三晩寝ることも許されぬ。何度逃げ出そうとしたことか?」


逃げ出してますよ王様!!とツッコミたいダークであったが、それ以上に女王のカードの中を想像したくなかった。

「あの清楚な女王さまのそのようなことは想像できせん王様。王様がそうさせてるのではないですか。」

「お前たちは知らんだけじゃ。まーよい。お前たちを気に入っておる。豪商の処分はどうするじゃ。何かと使えるぞ。」


「豪商は、王様にはいいことを言いますが、魔王からこの世界から救った勇者一行を利用し陥れる計画を立てる一味に間違いありません。現に、豪商の仲間には盗賊がおり、民を苦しませている者もいます。王様がよろしければ、我らエージェントが悪を律しさせていただきます。」


「でも、このカード封印空間が使えなくなったら困るしな~!!」


「わかりました。カード封印の件は任せてください。カードを調査して何とかしますから。」


しぶしぶながら王様を説得したダーク。

次に、人形使いの豪商の背後にいた死霊使いを魂と肉体を別々のカード封印した。


ダークは魂が封印してあるカードに向かって語りだした。

「その魂回収装置から出れたとしても肉体のない魂が中から出ることも何も操作できないぞ。もし、俺たちに協力すれば肉体と魂をもと通りにして通常の封印してやるがな。」


「言うこと聞くよ。魂を操られた死霊使いなんて笑い話にされるだけだ。生き恥をさらしたくない。」

死霊使いはまさか、魂をもてあそばれる気持ちを初めて知った屈辱とみっとまない死霊使いからか観念した。


ローズはおもむろに皮脂用紙を取り出した。

「まずこの契約書と誓約書にサインしてくれ。これで、お前が寝返ったりしたら・・・・・あまり深く考えないで、なるようになるだけだから・・・・フフフ。」


パイはみんながこの様子を見ている間に、残りのカードをチェックしていた。

「みんなこのカードすごいよ。」


カードには環境カードと魔法カードそして財宝カードもあったが、中にはパワーアップカードもあった。

「普通カードは大きく分けてモンスターカード・魔法カード・罠カードぐらいだけど、進化融合カードってやばそう。でも使ってみたい気もする。」


ダークは淡々と死霊使いにサインさせていた。

死霊使いが契約書と誓約書をサインしおわると、死霊使いを自由にした。


「この契約書と誓約書を遵守してくれればなにしてもいいよ。俺たちを殺す以外ならね。あと、聞きたいこともいっぱいあるし、なんなら新しく住むとこも用意するけど・・・豪商はどうする?」


死霊使いはあまりにも何もされないことにパニックをおこしそうだった。

「封印もしないの??逃げちゃうよ!!いいの?豪商も連れてってもいいの?」


ダークは死霊使いの手を握った。

「逃げる必要はないんだよ。だって、同盟を結んだんだからね。もし、裏切ったら・・・・とにかく豪商にも盗賊から手を引くように言い聞かせろ。なんなら、始末は我々がしてもいいぞ。」


死霊使いはさらにパニックしたように言った。

「同盟って何なんだよ。どうすればいいんだよ。」


「話は簡単だよ。勇者を利用して陥れるな。もし、利用するとしても、民を繁栄させろ。我々は勇者のバックアップする同志になったんだよ。この世界にはまだまだ、勇者に敵対する者もいるからな。協力しろよ。いちいち、処刑したりして恨みを買ってもばからしいからな。」


「はーーーー!それだけかよ。いいのかよ。それだけで!!」


「いいも何も、俺たちは勇者がこの世界を平和にする手助けをするのが任務なんだからな。あーそれに、まだまだ、勇者を利用したい無粋な奴がいるから一緒に駆逐してもいいけど。血の雨は好きかな?」


「目が怖いです。ほんとやめてください。わかりました。協力します。」

死霊使いは本能的にこれ以上、この人達の敵にまわさないほうがいいとわかった。

カードの中に封印されている魔物や人たちも死霊使いの態度からも絶対服従しようと誓うのであった。


死霊使いは自らカード封印をしてカードに入ってしまった。

「しばらく、カードの中にいますのでよろしくお願いします。」


カードの中に息を潜めながら逃げていったような死霊使いはほっとしたように眠りにつくのであった。


ダークたちは屋敷のあらゆるものを調査し終わると勇者一行が首都から出発するのを見送りに行った。

ルビーが門の周りに集まった聴衆が勇者一行を送迎し続けた。

「ダーク、何人か暗殺者が紛れています。始末していいですか。」


ダークはローズとパイに暗殺者の人数と確保を命じた。

リーフとアイズには狙撃している者がいないか注意させた。


ダークは高貴な紳士の後ろに回り声をかけた。

「ユリ子爵!わざわざ勇者一行をお見送りですか。そうだ、右前方の黒っぽい服を着た男を見ていてください。ほら!」


ガタイのいい男が一瞬消えたかのように見えた。どうやら座り始めた。

「ユリ子爵!向こうでも一人、座り始めましたね。あの男・・・晩餐会でユリ子爵の従者ではなかったですか。あっちも、ほら!」


ユリ子爵は大粒の汗を流しはじめながらダークの方に振り返ろうとした。

しかし、ユリ子爵の後ろには誰もいなかった。慌てて前を向くとダークが立っていた。

「勇者一行の暗殺なんて、物騒ですぞユリ子爵。恨みがあるのですか。」


「恨みはないが・・・」


ダークは握手を求めながら、手を引きユリ子爵の耳元で話した。

「暗殺者は全員確保した。正直に答えないと、爵位も屋敷も何もなくなるぞ!」


同じようにユリ子爵もがたがた膝を震わせながらダークの耳元に小声でいった。

「わが娘を王子の妻にしたいのだが、王族の話題はあの勇者の話でもちきりなんで・・・」


「だから勇者を殺そうとしたのか・・・勇者はあの魔王を倒したのだぞ。王子の妻になるかなんて決まっておらん。早まるな。ユリ子爵。」


ユリ子爵はゆがんだ親子の愛情をさらに加速させた。

「もし、王子がわが娘と婚約さえしてくれれば、わが娘が首都で一番の美人と証明されよう。」


「勇者は王子と結婚するかもしれないが、この国とも限らないぜ。今だけは旅をさせ続けさせてくれ。王様にはこのダークが直々にユリ子爵の娘を紹介してやるから。」


「馬鹿な。王様に謁見が簡単に許されるわけなかろう。その前に、我が娘の姿や容姿が気にならないか。すごくかわいいぞ。美人だぞ!」


「そんなに可愛くて美人なら直ぐに声がかかるんじゃないの?ユリ伯爵!」


「それが、この首都では王子から声がかかると暗殺される噂があって王子もその噂をしってか、知らずか、女性の謁見がまかり通らぬのじゃ。」


「だから、たまたま、王子が謁見の機会があった勇者一行は今回的になったんじゃな。」


「我の従者以外にもホレ、大使の従者もいるぞ。」


後継者争いの標的にいきなりなってしまった勇者一行を、まず解決しなければならないと感じたダークは、ユリ子爵からこの世界の貴族の情報を取り出す必要を感じ始めた。

ぼちぼち更新します。

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