異世界のもう一つの事情
人口を増やさないとね。
どこの国でも内通者というものがいる。ましてや、社交界の裏側ではそれは、人間の欲望が渦巻くのはある意味と必然だったのかもしれない。エージェントにとっては映像解析能力の高さは必要スキルといっても過言ではなかった。ましてや、地球のテクノロジーを加味すれば、映像に移った人物像から、思想からありとあらゆる情報がとりだせた。今回は、晩餐会での人間関係から行動分析まで幅広い情報が得られた。それはこの世界ではタブーとされる愛欲な事柄やゴシック的な噂の信ぴょう性までの裏付けまで・・・
その中での、気になる情報があった。それは、エージェントと同様に他の異世界から来ていた異能力者と思われるエージェントの存在である。最初は監視機器の不具合だとおもったことが、突然別の人物に成り代わってたり、透明になったりした為だ。そのため、この映像データを予想発展シュミレーションプログラムにかけると、作為的なデータと思われるような異常なデータ結果につながってしまったのである。
ダーク達は分析データをもとに、後日、異世界のエージェントに接触を試みた。しかし、単に接触しても警戒されるか、利用されるだけであるのはわかっていたため、ある作戦を立てたのである。
ダーク達はまず、首都郊外でねじろにしている山賊にある屋敷に大量に高価な品が眠っていると風潮しまくった。そして、別の国に行き、山賊がある屋敷を狙っていると噂を流した。また、豪商に話が行くように、骨董屋や商人たちに、ある屋敷に異世界でしか作れないような芸術的な品々が眠ってると噂を流した。
そして、勇者が首都にいるうちはしかけないが、いなくなれば盗賊団が首都を狙う・・などという噂も同時に流した。
数日すると、ある貴族が、噂話をしにダーク達の屋敷に来た。
「これはこれは、ユリ子爵。先日は勇者歓迎の晩餐会においでいただきましてありがとうございます。」
「いやいや、こちらこそ、あのような豪勢で見たこともないような食事までいただき感激したぞ。それはともかく、勇者たちはまだ、こちらにおいでになられますか。」
「勇者様往一行は旅の疲れをいやすためにも、しばらくは当屋敷でおくつろぎしております。今も念入りに治療を兼ねたマッサージをしておりますが、何かあったんですか。」
「いやいや、ちょっとした噂を小耳にしたもんでな。」
「噂話ですか・・・よろしければ私にも教えていただけませんか。」
「まー良い。どうせ噂話だからな。聞け。数日以内に噂に轟くシナ豪商の屋敷をキム盗賊団が襲うという話を聞いてな。最近は少しは治安が良くなていたが、このような物騒な噂が出るということは、盗賊団も魔王が倒された影響で不況に陥っているかもしれん。王国の警備や軍警もふくめギルドもピリピリしてるので、勇者様一行にも小耳に入れてこうと思ってな。」
「凄い情報ですね。ユリ子爵は何でもお見通しなんですね。責任をもってお伝えします。」
「そうだ、私用も思い出した。今日はこれで退散するが。また、お邪魔するぞ。」
とユリ子爵がそそくさと屋敷から出ていった。
応接間で、みんなでお話をしながらお茶をしていた勇者一行たちのもとにダーク行くと、
「ダークどのも、彼女たちと同い年なのか?」
と突然勇者ミヒロが言ってきた。
「なんですか。いきなりミヒロ様!ビックリしましたよ。」
「ダークって呼んでいい。私たちも同い年なの!」
「えーーーー。ほんとですか。もう少し若いと思っていたのに!」
魔法使いのチヒロは嬉しそうに。
「このロリコン。エッチ。これでも私達は大人なんです!」
笑いながら戦士エルザは昼間っから酒を喰らっていた。
「チヒロ。この世界は男が少ないんだぞ。もしかしてダークどのが、チヒロの旦那になるかもしれんのだぞ。スケベでおおいに結構ではないか。」
すかさずルビーが割って入ってきた。
「ダークはこう見えても、夜は若々しいんだから。あなたちには貸さないわよ。ね~ローズ。」
「そうよ。ルビーが言った通り。あえて昼も夜も苦労することが大好きなんだからダークは。」
「おいおいやめてくれよ。ルビー!ローズ!」
目をキラキラ輝かせながら僧侶のミモザが呪文を詠唱し始めた。
ダークは体の異変を感じながら顔が火照るのを感じていた。
「ミモザ様もしや・・・・」
「いやいや、お疲れのようだか、少し変わった回復魔法をかけてやったのじゃよ。」
「ありがとうございます。少し、体調も良くなったので、体を動かしてきたいのですが、その前に、あまりにも図々しくお話するのはまずいと思っていたので、話す機会をうかがっていました。でも、この際、私も少しまじってお話をしてもよろしいですか。」
勇者は笑いながら頷いた。
「なんでも話してくれ、久しぶりにわらったぞ。」
ダークは当り障りのないような話題からすることに努めようと思った。
「チヒロ様方は彼氏はいないんですか。こんなにきれいなのに。」
「さっきも言った通り、いい男がすくないんだよ。何せ、少し腕っぷしが強く、粋がっている奴は魔物退治に出かけては、負傷して帰ってくるかそのまま死んでしまうかだからな。私の幼馴染もすべて死んじまったよ。そうでなければ、女、子供が勇者となり魔王討伐に出かけるなんてありえないだろう。」
「そうですね。この首都にいる男は、魔王討伐された聞けば、すぐに剣や防具を売りに行くよう奴がいっぱいおりました。どこの国でも同じだとは思いますが、勇者様一行に合うような豪傑はまだ幼少かもしれませんね。」
「ダークどのは、夜は豪傑と聞いたぞ。われらの為にも未来の豪傑を頼むぞ。」
「それはもちろんです。って、何を言わせるんですか!茶化さないでください、」
「いやいや、われらは、魔王討伐を終えて世界各地の国々をまわって、王族、貴族そして、さまざまな人物にあったが晩餐会での事といい、ダークどのほどの立ち振る舞いを見せたのはそうはおらんぞ。いたとても、我らの目にかかる者はいなかったぞ。なーそうだろ。ミヒロ。」
「そうよ。ダークみたいに肝の据わった人がまだ生きてるなんて・・・代わりに魔王を倒せたんじゃないの。そう思わない。エルザ。あー!ジロジロ下半身しかみてるなよ。ミモザ。」
パイは我慢できないようにダークに飛びついた。
「ダークは最強なんだからね。そう簡単にしなないんだから。でも夜は手加減して、死なしたりしないんだから。うふふ。」
「ウフフじゃないよ。一番ダークに優しいのはこのアイズだからね。リーフも言ってやりなよ。」
「リーフはダークに近くにいてくれればいいです。それだけで幸せです。」
「じゃ、今日はリーフは見てるだけだからね。勇者様一行の中でリーフのかわりにいかがですか。たまには女としての喜びを得てみては。」
「そうよ。夜の勇者の戦いを見せてくれませんか。」
「お前ら何をいってるんだ。勇者さまが困惑するだろう・・・嘘・・・何ですかやる気満々な目で4人とも見ないでください。」
「夜の戦いとは言わず。なんなら、我ら、勇者の勇ましさを目に焼き付けてもいいんだぞ。ダークどのはいかがかな。」
「ハハハ。みんながゆるしてくれませんよ。なールビー。アイズ。パイも言ってやってくれよ。」
ローズが栄養ドリンクをぐっと飲んでみんなにも渡した。
「みんなでダークを討伐してみてはいかがですか。勇者様方。私たちも参戦しますよ。まーリーフは見学ですけどね。」
「みんないじめないでください。このリーフがしんがりを務めますから。」
「なに、都合のいいように言いやがって、最初の一撃を決めるのは斥侯を務める戦士エルザの役目ゆずらんぞ。では、いただきます。」
「ずるい。エルザ。私は初めてだから最初がいいんだから。」
「私もよって。おい!みんな初めてでしょうが!!」
ダークが本題を切り出す前に、別の様相で盛り上がってしまったのは、これも、魔王がいた時代、男が少なくなったのが原因である。と納得しつつも、僧侶のミモザが大活躍する夜になったことは言うまでもなかった。
ぼちぼち更新します。




