晩餐会
衝撃!勇者一行は女性でした。
異世界にも時空のはざまという時空の穴が発生をあらかじめ予期していたが、どこにつながっているかはなどの調査をしたことはなかった。翌日、危険を伴う案件の為、時空の発生日時と場所や頻度等の情報は調べることはできたが、ダークは地球連合国家から新しい機器を導入にともない機器操作のスペシャリストの人員を要請した。地球からスペシャリスト達が来る返事をもらった。
衛星の設置やら、この星の人口分布や国家間の軋轢や、諸問題もあらかた再調査終えて、いよいよダーク達は魔王を倒した勇者に接触を試みようとした。今までは、勇者のパーティーになるべく選んだ傭兵戦士と魔法使いと僧侶を影から支えていた。ある時は、武器屋防具屋の主人、そして、宿屋での女将や道具屋にレアアイテムの斡旋など、1年で魔王討伐を影ながら補助していたが、迎賓館を構えた今は、勇者を本格的に迎えようと試みるのであった。あくまでも、豪商のふりをしてだが・・・・
勇者たちは、この異世界の国々を凱旋してまわっていたが、明日にでも、この異世界で一番大きな王国の首都ラパに来る情報を旅の商人から得た。ダークはパイに勇者たちに明日迎賓館にもよってもらうように指示を出した。パイは昼過ぎには戻り、明日の夕方、王城の帰りここに宿泊の予定を取り付けてきた。
「ルビー、明日、勇者様一行が泊まるため、ここで晩餐会を開こうとおもっている。急な話だが、王城はまだこの情報は持っていないだろうから、早急に王城に勇者が来訪する旨を伝えてくれ。晩餐会や宿泊の手配一式はジール伯爵の命でこちらで用意いたしましたと伝えてくれ。」
「ダーク、ジール伯爵のところにはアイズに行ってもらって。アイズ、名前を借りたとジール伯爵のご機嫌をとってきてね。よろしく。」
「わかったわ。ルビー。ダークついでに買い物もしてくるわ。」
「いいよ。買い物はパイとリーフに頼むよ。ルビーとアイズは戻ってきたら、パーティーの準備を地球連合国家のスタッフとしてくれ。なんなら、裏にあるプールを貯めてムーディな会場を作ってもいいぞ。」
「ダークなんとなく意図はわかったわ。地球連合国家に晩餐会設営の人員を用意を頼むわ。ある意味、ジール伯爵以外にも貴族や王族とも接点を大きく取り持とうとしているのね。」
「わかってるじゃないかローズ。この国を味方につけ勇者の後ろ盾になるのが目的だが、報告にもあった、た、勇者対立勢力をけん制と視認を急ごうと思うんだ。」
「この異世界の星が大きく動く可能性もあるかな。」
「大きく動くって?なによ。ダーク。」
「魔王が倒された・・・いなくなった今。仕事がなくなる商売もあるんだよ。武器商人とかな。あまった武器を消費させようとして、大量の武器が盗賊にわたっただけでも、混乱が起こるだろう。」
「そうだね。一時的にインフラやデフレが混在している今を狙って、国どおしが争い始めたりする可能性もあるかも。」
「あるんだよ。そんなことが。たとえば、勇者が政治に利用される可能性だってあるんだぞ。」
「やばいね、そんなことがあったら・・・こわいね。」
「でも、間違いなくあるだろう。そのうち英雄といわれながら戦犯扱いされる事態がね。」
「どういうこと。人も大量に殺せば英雄と言われる時代から殺人鬼と呼ばれるんだよ。わかるか?」
「だから、早い段階で勇者と接触しておくんだ。味方を選別してな。」
「味方や政治利用する奴やそして敵になりそうな奴などを選別か~。わかったよ!さすがダークだね。」
「わかってると思うが、晩餐会のときさりげなく勇者たちの思想チェックもするからな。」
「それは後で打合せしましょ。ダーク」
「俺は貴族と王族たちに、挨拶まわりと明日の晩餐会の出席をお願いしてくるからみんなよろしくな。」
エージェントたちは明日の晩餐会の準備に取り掛かった。そして、一番張り切ったのは、パイであった。エージェントたちの服から晩餐会のメニューやお酒、そして、音楽の手配等もろもろパイが仕切ってすすめたといっても過言ではない。リーフは足でまといになるまいとおもったらしく、パイに食らいついて頑張っていた。ルビーは出席者名簿や出席者の情報をまとめ、アイズはちょっとしたサプライズを考え付いたらしく、首都の名士と言われる商人やギルドマスターなどにも声をかけていた。ローズは地球連合国家のスタッフをまとめ着々と晩餐会の進行の段取りを作り上げていた。そんなみんなの姿を見たダークは何か催し物をしようと密かに企んでいた。
時間が立つのは早く、晩餐会の幕が下りた。
晩餐会の会場はの席は満席になり、勇者一行の出席を出迎えた。さすがに王様はいないが、王族関係者は列席しており、中には第二王女様と第四王子の存在は群を抜いて目立ってた。一通り列席者の挨拶が終わると、勇者一行から挨拶があった。
「みなさま、今回はこのような場を開いていただいてありがとうございます。これも、ひとえに皆様からのご援助があったらこそ、魔王討伐の偉業が達成いたしました。ありがとうございます。」
盛大な拍手と声援の中、四人の美しい女性の勇者一行は歓喜に包まれた。
「ダーク。相変わらず世間知らずの勇者たちね。まだ、この世界はあなたたちを利用しようとする人たちがいることにきずかないのかしら。」
「やめないかアイズ。今だけは、ほんの少しの美酒に酔わせてあげようよ。これから、彼女たちは大きなうねりの中でもがくんだから。」
「そうね、地球より混沌としたこの異世界が彼女たちをほっとくはずはないからね。今日はこの会場にも、海千山千の人がどれだけいるんだか。彼女たちを救いに行きましょ。ダーク。」
「ダークちょっとまって。出席名簿に載せてない人が紛れてるんだけど。」
「早いなルビー。ありがとう。この機に乗じて暗殺を企んでいる者もいるかもしれない。定石だとしてもアサシン(暗殺者)の可能性は高いから・・・少し待ってな。」
ダークは司会進行のローズに目くばせして、ダークによる催し物の段取りを準備した。
「皆さん、今日はジール伯爵の命により、この館の主人であるダークが仰せつかりました。ごあいさつもかねて、奇術をお見せしたいと思います。」
ダークは前もって怪しい人物に目星をつけていたため、その人物たちを舞台に呼び寄せた。スポットライトを浴びた怪しい人たちは逃げることも出来ず、会場の注目を浴びた。怪しい5人が舞台に上がるとダークは彼らから、暗器を取り上げた。会場に向かってダークは一言言った。
「今から彼らに催眠術をかけます。1.2.3」
何もなかった顔でダークは一人ひとりに催眠術をかけた。一人ひとり暗殺者達は自分の素性を語り始めた。会場にいた人たちから悲鳴のような声も聞こえてきた。中には上がってきた暗殺者たちに身内を殺された者もいたからだ。催眠術を説くとなにがあったかわからぬように茫然とした暗殺者たちがいた。
会場からこの人殺しをいう声がかけられると。暗殺者たちはすぐさま何をさせたかを悟った。
しかし、暗殺者の一人が大声で叫び始めた。
「こんなのでたらめだ。なんでそんな事を言わせるんだ。俺が本当に暗殺者なら証拠を出せ。」
「いいのか?ロッソ君。出しても。まいっか。ほれ、君が持ってきた毒薬。もうすでに誰かに仕込んだのかい。会場の皆さん心配しないでください。彼から押収した解毒薬もありますからね。」
このやり取り横で見ていた暗殺者は観念したらしく自殺しようとした。しかし、すんでのところで勇者一行の葉法使いが手伝って取り押さえた。
「皆さんやはり、勇者一行は私達を助けてくれました。暗殺者を調べれば、いろいろわかるかもしれません。ご不快な思いをされたかと思いますが許してください。」
次の瞬間、別の暗殺者が会場に飛び降り、王女を人質に取ろうとしたが、次の瞬間暗殺者は意識がなくなった。ダークは暗殺者の魂を確保したこと言うまでもなかったが、勇者一行と会場から尊敬のまなざしを受けた。ダークは慌てて、これが奇術ですからと取り繕って見せた。
そんなこともありながらも。ダーク達はこの晩餐会でのこのやり取り以外にもすべて、映像として会場を監視カメラで抑えていた。この映像のおかげで、また一つ事件が解決することになった。
ぼちぼち更新します。




