↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界最低の後衛は最高の後衛だった ~三度追放された荷物持ちは、捨てられた才能だけを集めて魔王を討つ~  作者: あめのひくもり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/57

第四十一話 父の記憶

第四十一話 父の記憶


「前は――こいつらに任せる」


レインの支援が、七人へ広がった。


ガルド。


リリア。


セラ。


ミア。


ノア。


エマ。


そして。


少し離れた場所に立つ、父親だったもの。


黒い亀裂の向こうでは。


もう一人のレインが。


笑っている。


「昔の君なら」


「絶対に言わなかった」


レインは答えない。


代わりに。


仲間たちの状態を見る。


【ガルド】


防御状態:正常。


新装備同調率:18%。


【リリア】


魔力残量:83%。


【セラ】


未来視負荷:中。


【ミア】


薬品残量:74%。


【ノア】


戦場設計可能。


【エマ】


神造鍛冶師覚醒率:14%。


全員。


戦える。


そして。


レイン自身。


【実レベル】


54。


まだ。


60には届いていない。


「レイン」


父親だったものが言う。


「記憶を渡す」


「どうやって」


男は。


自分の胸へ手を当てた。


そこに。


淡い光。


「私そのものが」


「記憶の器だ」


「……全部?」


「全部ではない」


「またそれか」


レインの眉が寄る。


男は少し苦笑した。


「今回は隠しているのではない」


「本当に」


「全部は持っていない」


レインは黙って先を促す。


「私に残されたのは」


「お前が生まれてから」


「彼が死ぬまで」


「十八年間の記憶」


「それ以前は?」


「欠けている」


「なぜ」


「彼自身が」


一拍。


「捨てたからだ」


レインの表情が変わる。


「父親も」


「記憶を?」


「ああ」


「何のために」


男は。


黒い亀裂を見る。


その向こう。


もう一人のレイン。


「お前を」


「作るためだ」


◇◇◇


一瞬。


誰も。


理解できなかった。


「俺を」


「作る?」


レインの声。


低い。


「母さんから」


「生まれたんじゃないのか」


「肉体は」


「そうだ」


「なら」


「何を作った」


男。


少しだけ。


目を伏せる。


「中身」


その瞬間。


リリアが。


息を呑む。


ガルドも。


表情が変わる。


「魂……ってことか?」


父親だったもの。


「近い」


「でも」


「正確には違う」


レイン。


「じゃあ」


「何なんだ」


男。


一拍。


「成長核」


その言葉。


前にも。


聞いた。


エルシオン。


世界の生命には。


成長限界が。


書き込まれている。


人間なら。


50。


だが。


レインだけ。


ない。


「俺の」


「成長核を」


「父親が作った?」


「違う」


「では」


「見つけた」


空気。


変わる。


「どこで」


男。


答える。


「境界の外」


アレンがいれば。


今の言葉に。


反応したはず。


だが。


今。


アレンは入口。


ルークのところ。


レイン。


自分の胸を見る。


「俺の中に」


「境界外のものが」


「入ってる?」


「そうだ」


「いつ」


「生まれる前」


「誰が」


「父さんだ」


レインの拳が。


強く握られる。


「勝手に?」


男。


何も言わない。


「勝手に」


「俺の中へ」


「そんなものを入れたのか」


「違う」


「何が違う!」


男。


初めて。


強い声。


「お前は」


「それがなければ」


「生まれなかった!」


静寂。


母親の記録。


表情。


変わる。


レイン。


動けない。


「……何」


男。


目を閉じる。


「お前は」


「母親の腹の中で」


「一度」


一拍。


「死んだ」


ミア。


口元へ。


手。


「胎児の時に?」


「そうだ」


「理由は」


「成長核が」


「形成されなかった」


この世界の生命。


全てが持つ。


レベル。


職業。


才能。


その根幹。


それが。


レインには。


なかった。


「医者は」


「流産すると言った」


「母さんも」


「助からない可能性があった」


母親の記録。


静かに。


頷く。


「本当よ」


レイン。


母を見る。


「母さん」


「覚えてるの?」


「ええ」


「私は」


「その時の記憶も」


「持ってる」


男。


続ける。


「だから」


「彼は」


「探した」


「何を」


「代わりになる」


「成長核」


そして。


見つけた。


人間のものではない。


この世界のものでもない。


境界の外。


そこに。


漂っていた。


何か。


「それを」


「俺に入れた」


「そうだ」


「結果」


「お前は生まれた」


「でも」


男。


レインを見る。


「それは」


「人間に使うようなものではなかった」


◇◇◇


黒い亀裂の向こう。


もう一人のレインが。


口を開いた。


「ひどい言い方だね」


全員。


そちらを見る。


「僕は」


「ちゃんと」


「レインを生かした」


父親だったもの。


「黙れ」


「事実でしょ」


もう一人のレイン。


「君たちの世界では」


「死ぬしかなかった赤ん坊を」


「僕が」


「生かした」


レイン。


「お前が」


「俺の成長核?」


「一部」


「正確には」


「君と僕で」


「一つ」


レイン。


頭が。


痛む。


黒い亀裂。


向こう。


自分。


こちら。


自分。


父親は。


一つだった存在を。


分けた。


なら。


最初。


生まれた時。


完全だった?


「父親は」


「いつ俺を分けた」


男。


「七歳」


レインの目。


変わる。


「七歳まで」


「俺は」


「こいつと一つだった?」


「そうだ」


「何が起きた」


父親だったもの。


答える前。


もう一人のレイン。


笑う。


「僕が」


「初めて」


一拍。


「人を食べた」


全員。


固まる。


ガルド。


大盾。


強く握る。


「……食べた?」


「比喩?」


リリア。


顔色。


悪い。


もう一人。


「半分比喩」


「身体じゃない」


「じゃあ」


レイン。


「何を」


「才能」


一拍。


「レベル」


「記憶」


「全部」


レイン。


アビスの存在。


接触した世界の規則。


取り込み。


才能。


記憶。


生命。


全部。


「俺も」


「できる?」


もう一人。


「今は」


「できない」


「父親が」


「その力を」


「僕と一緒に」


「切り離したから」


ガルド。


低い声。


「誰を」


「食った」


もう一人。


少し。


笑顔。


消える。


「弟」


レイン。


完全に。


動けなくなった。


「……ルーク?」


「違う」


一瞬。


安堵。


でも。


次。


もっと。


悪い。


「僕たちには」


「もう一人」


「弟がいた」


レイン。


視界。


真っ赤。


【記憶領域】


家族情報。


強制反応。


【第三子関連】


状態――完全削除。


「……第三子」


声。


出ない。


自分。


ルーク。


そして。


もう一人。


誰か。


存在した。


「名前」


レイン。


「何て」


「言った」


もう一人のレイン。


「知らない」


「ふざけるな!」


「本当に」


「知らない」


父親だったもの。


拳。


震える。


初めて。


感情。


明確。


「お前が」


「食ったからだ」


もう一人。


黙る。


「名前も」


「記憶も」


「存在も」


「全部」


父親だったもの。


「お前が」


「取り込んだ」


「だから」


「誰も」


「思い出せない」


母親の記録。


涙。


流れる。


でも。


何で泣いているか。


本人も。


分からない。


「私」


「子供が」


「三人?」


男。


母を見る。


「そうだ」


母。


頭。


押さえる。


「思い出せない」


「当然だ」


「存在を」


「食われた」


レイン。


目。


閉じる。


七歳。


自分。


弟。


もう一人。


何も。


ない。


記憶。


空白。


父親は。


それを見て。


恐れた。


だから。


レインを。


二つに。


分けた。


「……そういうことか」


父親だったもの。


「何が」


「父さんが」


「俺を」


「怖がった理由」


男。


答えない。


レイン。


自分で。


理解する。


世界を。


食う。


才能を。


食う。


存在を。


食う。


しかも。


本人。


覚えていない。


そんな子供。


怖い。


当然。


「でも」


レイン。


もう一人を見る。


「お前は」


「今」


「覚えてるんだろ」


「何を」


「弟を」


もう一人。


「記録としては」


「父親に」


「教えられた」


「自分で?」


「覚えてない」


レイン。


「……」


完全な悪意。


ではない。


七歳。


力。


制御不能。


事故。


それでも。


結果。


弟。


一人。


消えた。


レイン。


胸。


重い。


「俺が」


「殺した」


ガルド。


「違う」


即答。


レイン。


見る。


ガルド。


「七歳だぞ」


「能力も」


「何も知らなかった」


「でも」


「結果は」


「結果と」


ガルド。


強く。


「責任は」


「同じじゃねえ」


レイン。


黙る。


リリアも。


「今のレインさんが」


「同じことを」


「するかどうか」


「それが」


「大事だと思います」


セラ。


「だから」


「統合を」


「拒否したんですよね」


レイン。


仲間を見る。


また。


助けられる。


自分。


一人なら。


ここで。


沈んでいた。


◇◇◇


父親だったものが。


胸の光を。


取り出す。


「だから」


「記憶を」


「渡す」


レイン。


「待て」


「何だ」


「受け取ったら」


「どうなる」


「彼の」


「十八年間の記憶が」


「お前に戻る」


「人格は?」


「混ざらない」


「本当に」


「保証する」


「どうやって」


男。


少し笑う。


「私は」


「彼の記憶から生まれた」


「だから」


「それくらいは」


「分かる」


レイン。


手。


伸ばす。


でも。


止まる。


「父さんは」


「俺を」


「愛してた?」


母親の記録。


目。


大きくなる。


男。


少し。


寂しそうに。


笑う。


「その答えを」


「言葉で」


「聞くのか」


レイン。


「……」


「記憶を」


「見れば」


「分かる」


レイン。


光。


受け取る。


触れる。


その瞬間。


世界。


消えた。


◇◇◇


最初に。


聞こえたのは。


泣き声。


赤ん坊。


レイン。


父親。


腕。


震えている。


「生きてる」


母。


疲れ切った顔。


それでも。


笑う。


「生きてるわ」


父。


泣く。


声。


出さず。


ただ。


泣く。


「ありがとう」


誰に。


言った。


母?


赤ん坊?


それとも。


境界の外から。


持ってきた。


何か?


記憶。


飛ぶ。


三歳。


レイン。


転ぶ。


泣かない。


父。


遠くから。


見ている。


「泣いていいんだぞ」


子供。


「痛くない」


嘘。


父。


気付く。


抱き上げる。


「強いな」


でも。


その夜。


日記。


父。


書く。


――この子は痛みを我慢しすぎる。


――誰にも頼らない。


――私に似たのなら、最悪だ。


記憶。


五歳。


弟。


ルーク。


赤ん坊。


レイン。


抱く。


怖々。


「落としそう」


父。


「支えろ」


「どこ」


「頭」


「重い」


「それくらい持て」


母。


怒る。


「五歳の子に何言ってるの!」


父。


反省。


記憶。


そして。


もう一人。


赤ん坊。


顔。


見えない。


存在。


映像が。


欠落。


でも。


父親の感情だけ。


残っている。


愛しい。


三人目。


間違いなく。


いた。


七歳。


事件。


父。


部屋へ。


走る。


そこには。


レイン。


一人。


泣いている。


「父さん」


「弟が」


「弟が」


何を。


言っているか。


分からない。


部屋。


本来。


子供が。


もう一人。


いるはず。


でも。


父。


記憶から。


消える。


その瞬間。


恐怖。


自分の頭の中で。


息子が。


消えた。


名前。


思い出せない。


顔。


思い出せない。


なのに。


喪失感だけ。


残る。


父。


レインを見る。


子供。


腕。


黒い文字。


境界。


父。


理解。


「私が」


「間違えた」


自分が。


境界外の成長核を。


息子へ入れた。


自分が。


この力を。


生んだ。


「レイン」


子供。


泣く。


「父さん」


「僕」


「何したの」


父。


答えられない。


その夜。


母。


眠る。


父。


一人。


レインの横。


「ごめん」


何度も。


謝る。


でも。


息子。


眠っている。


聞いていない。


記憶。


分離。


手術。


魔法。


境界術。


何年も。


研究。


そして。


レイン。


二つに。


分かれる。


こちら。


優しい。


支援。


共感。


仲間を求める。


向こう。


捕食。


支配。


境界。


成長。


父。


どちらも。


息子。


どちらも。


捨てられない。


でも。


選ぶ。


「ごめん」


また。


同じ。


向こうを。


封印。


こちら。


記憶。


消す。


弟。


ルーク。


保存体。


別の場所へ。


母。


記憶操作。


そして。


レインへ。


仮姓。


アーク。


世界から。


隠す。


父。


日記。


――私は父親として最低だ。


――息子の記憶を奪い。


――家族を奪い。


――力を奪った。


――それでも。


――生きてほしい。


――普通に。


――誰かを好きになり。


――仲間を作り。


――自分が怪物だと知らず。


――笑ってほしい。


レイン。


記憶の中。


動けない。


次。


十八年前。


父。


アレン。


当時。


十二号。


戦う。


命令。


父を殺せ。


父。


抵抗。


でも。


最後。


わざと。


胸。


開ける。


十二号の攻撃。


心臓。


貫く。


倒れる。


十二号。


驚く。


父。


最後。


言う。


「お前は」


「道具じゃない」


「いつか」


「自分で選べ」


心停止。


だが。


その後。


蘇生。


三日。


父。


最後。


母の元へ。


「もう」


「時間がない」


母。


泣く。


「レインは」


「大丈夫」


父。


「分からない」


「でも」


「もう」


「私が」


「近くにいる方が危険だ」


「何で」


「王国魔術院が」


「気付いた」


「境界も」


「こちらを見ている」


父。


母。


抱き締める。


「ごめん」


「あなた」


「ごめん」


「何回言うの」


母。


泣きながら。


笑う。


「帰ってきて」


父。


答えない。


そして。


境界。


自分自身を。


封印。


肉体。


死亡。


記憶。


一部。


保存。


最後。


父。


一人。


暗闇。


まだ。


幼い。


レインの幻。


見る。


「レイン」


「いつか」


「私を」


「恨め」


一拍。


「それでいい」


「でも」


「生きろ」


記憶。


終わる。


◇◇◇


「……」


レイン。


目。


開く。


頬。


涙。


自分で。


気付いていなかった。


ガルドたち。


何も。


聞かない。


レイン。


父親だったものを見る。


いや。


もう。


姿。


薄い。


「消えるのか」


男。


「記憶を」


「渡したから」


「そうか」


「レイン」


「何」


男。


少し。


笑う。


「彼は」


「お前に」


「許してほしいとは」


「思っていなかった」


レイン。


「知ってる」


記憶。


全部。


見た。


父。


後悔。


恐怖。


愛情。


間違い。


全部。


「俺」


レイン。


涙。


拭く。


「父さんを」


「許せるか」


「分からない」


男。


「それでいい」


「でも」


レイン。


少し。


笑う。


「嫌いには」


「なれないみたいだ」


男。


目。


閉じる。


「それを」


「聞けただけで」


「十分だ」


身体。


光。


崩れる。


最後。


レイン。


「父さん」


男。


止まる。


「お前を」


「父さんって」


「呼んでいいのか」


男。


少し。


困ったように。


「私は」


「彼ではない」


レイン。


「でも」


「父さんの記憶がある」


「……」


「なら」


「少しくらい」


「いいだろ」


男。


笑う。


「好きにしろ」


レイン。


「父さん」


男の目。


涙。


一瞬。


「……ああ」


そして。


消えた。


◇◇◇


同時。


レインの視界。


【父親記憶】


復元率:71%。


【経験値獲得】


特殊条件達成。


大量。


【実レベル】


54。



56。


レイン。


「二つ」


ノア。


「また上がったか」


「ああ」


「60まで」


「あと四」


その瞬間。


黒い亀裂。


大きく。


開く。


もう一人のレイン。


さっきまでの。


笑顔。


ない。


「記憶を」


「受け取ったんだ」


レイン。


「ああ」


「なら」


「分かったよね」


「何が」


「僕が」


一拍。


「生まれた理由」


レイン。


「俺を」


「生かすため」


「そう」


「そして」


もう一人。


両手。


広げる。


「僕は」


「生きたい」


レイン。


表情。


変わる。


今まで。


敵。


封印対象。


危険。


そう。


思っていた。


でも。


向こうも。


自分。


切り捨てられた。


七歳から。


ずっと。


閉じ込められた。


「だから」


もう一人のレイン。


「君を」


「食べる」


空気。


凍る。


「統合じゃないのか」


「気が変わった」


目。


冷たい。


「君は」


「僕を」


「選ばない」


「仲間を」


「選ぶ」


「なら」


「僕も」


「自分で」


「選ぶ」


レイン。


支援。


構える。


「何を」


もう一人。


笑う。


「君を消して」


「僕が」


「レインになる」


黒い亀裂。


完全に。


開く。


その向こうから。


もう一人のレイン。


一歩。


こちらへ。


踏み出した。


【警告】


【分離個体】


現実層侵入。


【対象レベル】


――測定不能。


ノア。


《生還経路》。


瞬間。


顔色。


変わる。


「レイン」


「何」


「全員生還」


一拍。


「0.8%」


ガルド。


大盾。


前。


「上等」


リリア。


杖。


構える。


「ゼロじゃありません」


セラ。


未来視。


「見ます」


ミア。


薬。


取り出す。


「全部使います!」


エマ。


未完成の《名無し》。


右手。


握る。


レイン。


仲間を見る。


父親の記憶。


戻った。


そして。


分かった。


父は。


一人で。


全部。


決めた。


だから。


失敗した。


なら。


自分は。


同じことを。


しない。


「ノア」


「何」


「0.8を」


「100にするぞ」


ノア。


一瞬。


笑う。


「無茶だ」


「知ってる」


ガルド。


「いつものことだ」


レイン。


笑う。


そして。


全員へ。


支援。


【完全支援】


発動。


「俺は」


「父さんとは」


「違う」


もう一人のレイン。


「何が」


レイン。


七人。


見る。


「一人で」


「決めない」


光。


全員を。


包む。


「こいつらと」


一拍。


「一緒に」


「お前を」


「助ける」


もう一人のレイン。


完全に。


動きを止めた。


「……助ける?」


「ああ」


「僕は」


「君を食べるって」


「聞いた」


「なら」


「どうして」


レイン。


少し。


笑う。


「お前も」


一拍。


「俺だから」


その言葉。


もう一人のレインの。


表情を。


初めて。


崩した。


――第四十一話 了――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。