14.(ラスト)高給取りの職業を教えてください
メガイン:ぜったい君に後悔はさせないと約束する!
速馬:ええええええ!? ムムム、無理です!
ヒロインズから告げられた内容とは、
メガイン:高校在籍中に三人と付き合える権利を受け取って欲しい
……というものだった。
メガイン:何だったら、月替わり年替わりで、三人とも付き合ってもいい。むしろそうして欲しい
速馬:よ、余計にムリ……
黒イン:速馬。お前は漢だろ。諦めが肝心だぞ
速馬:黒岩さん、何言ってる、んですか
速馬:オオオ、俺には、絶対無理です
白イン:二毛芦くん、アタシたちに目を付けられて逃げられると思ってるの?
速馬:かか、勘弁、して、ください……
ヒロインズ三人と同時に付き合う……えっ、普通に無理だけど?
手に届かないトコロに存在するからこそ、好き勝手言えるのである。
俺はお前らと同じ空気吸っていい存在じゃないですから。
普通に。
絶対に。
というか、この三人、空気清浄機的機能がめっちゃ高くて驚く。
ヒロインズの周りの空気がおいしすぎる。
マジ森林浴しているのと同じ。
電気が掛からない、究極にエコな空気清浄機だ。
――いや。食費や美容代、服代やその他諸々の維持費の方が掛かるな。
俺は、『三人とつきあう案』については、とにかく無理なので、反論を試みる事にした。
速馬:お、俺は逃げ遅れれ、れただけだ……
速馬:そそ、それに俺はみみ皆さん……とぜぜ、絶対に釣り合わないと思う
速馬:みみみ、惨めになるから、もうヤメにして欲しい
しかし……
白イン:逃げる達人のアンタが、ぜーったい普通に逃げ遅れる訳がない
黒イン:速馬。男は内面だよ。そして良い女も内面で決まる
黒イン:良い女のオレ達三人の意見が一致したんだから、お前は間違いなく良い男だ
白イン:そうそう
メガイン:うむ。その通りだ
メガイン:本当に素晴らしい勇気を見せてもらった
メガイン:次期生徒会長にボクが推そう
メガイン:(そして、私は副生徒会長に再立候補……♡)ゴニョゴニョ
白イン:それから、大学卒業後はこの中の一人と結婚して欲しい
白イン:残り二人は愛人でもいい。だよね、皆
黒イン:おう。それでいいよ
メガイン:うむ。承知している
白イン:あっアタシは内縁の妻でいいよ♡
黒イン:もちろんオレも愛人で良いぞ♡
黒イン:本妻の座は年長者に譲るよ
黒イン:それより、ウェディングドレス着たいな♡
メガイン:はっ。それボクも♡
白イン:アタシだって♡
白イン:あ。この三人以外と浮気したら命無いから
黒イン:あ。この三人以外と浮気したら命無いから
メガイン:あ。この三人以外と浮気したら命無いから
白イン:でさでさ……
黒イン:そうそう……
メガイン:うむ。その通りだ……
……ヒロインズがまだ何か言っているが、俺には無理だな。
もう転校するしか選択肢は残っていないかもしれない。
しかし、コイツらの家って確か三人ともかなり裕福だったハズだから、
興信所や探偵を雇うのも訳ないのか……。
ということは、どこに逃げても無駄っていうこと?
……これは将棋で言う『詰み』ってやつかもしれんね。
『年貢の納め時』とは、こういう時のことを言うのだろうか。
もし、三人と結婚する事になるなら、三人ともウェディングドレスは着せないといけないな。
そうしないと、
白イン:二毛芦くん。アタシあの時、超ウェディングドレス着たかったんだけどなー。やっぱりアンタは逃げるだけだったんだね――
黒イン:なあお前たち。お前たちはお父さんのような好きな女にウェディングドレスを着させてあげられないような漢気の無いやつにはなるなよ――
メガイン:二毛芦。ボクはウェディングドレスが着られなかったなんて気にしていないさ
メガイン:気にしてはいないが、君は『甲斐性』という言葉を聞いたことはあるかい
メガイン:どれ。今からでも1万回書き取りしてみようか――
――と、一生、死ぬまで根に持たれるかもしれないからな……。
うーむ、ヒロインズの維持費、か……。
俺は退院したら真っ先に、高給取りの職業について調べる事に決めたのだった。
~fin~




