いもの煮っころがしの話。
いもの煮っころがしの話。
じゃがいもが収穫される頃。
必ず小さなじゃがいもも収穫されます。そのじゃがいもを甘塩っぱく炒めた『いもの煮っころがし』を母は作ってくれます。家族皆これが大好きです。
小さなじゃがいもを集め、よく洗います。皮は剥かずに水を入れた鍋で固めに茹でます。鍋に油を入れ、茹でたじゃがいもをちょっと炒めたら、砂糖、醤油、酒を入れて炒め煮ます。
水で茹でた時、やわらかくしてしまうと、炒め煮した時にじゃがいもが崩れてしまうので気を付けて下さい。
名前の由来はわかりませんが、鍋の中で焦げ付かないように混ぜる時、じゃがいもが転がっているように見えます。だからかな、と思うのです。
おやつに良し、そしておかずにもなるという結構便利なものです。
私は子供の頃からじゃがいもが収穫されると、この『いもの煮っころがし』を作ってとお願いするのが常でした。
まあ、お願いしなくても母は作る気があるようでしたが、今か今かと出来上がるのを待つ時間が楽しみだったのです。
流石に大人になってからは催促はしませんが、これがあると嬉しくなります。
盆休みに実家に帰ったら、母はこれを作っていました。何時もと変わらない味でした。懐かしいような何とも言えない幸せを感じました。ああ、実家に帰ってきたなぁ、としみじみしたのですよ。




