京都にて、の話。2
京都にて、の話。2
流石に時期的に一週間も同じ宿に泊まることは出来ませんでした。三日目の朝、二日間お世話になった宿を引き払い、次の宿にチェックインすると街にくり出しました。
その日まで何事もなく元気でした。夕食に懐石料理をいただいて、お腹が満たされました。かなりの量でしたが、美味しかったのです。
次の日の朝、とんでもないことになりました。お腹の調子が良くなかったのです。
よりによって嵐山に行く日にです。
取り敢えずご飯を食べようと部屋を出ました。何か食べなければ薬は飲めませんし。
……どういうことでしょうか。何だか食べたくありません。しかし、食べないと体がもちません。私はお粥と梅干し、サラダをチョイスしました。
今まで風邪をひこうとも、ご飯だけはしっかり食べてきた私が、何故か驚く程食欲がありません。意地になってそれらを食べました。
部屋に帰り、何時もと違う私の様子に旦那様は「大丈夫か」と戸惑ったように聞いてきます。私は市販の胃腸薬を飲み少し横になりました。
「薬飲んだし、ちょっと横になってみるよ」
暫くして起きるとさっきまでのだるさがなくなっていました。
「薬効いたみたい。大丈夫そうだから行こうよ」
私はこの決断をこれから少し後悔することになるのです。が、せっかくの京都旅行です。嵐山に行きたいがゆえに私は宿を出ました。
京都にて、の話。3に続く。




