表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/77

でかいやつ作ろうぜ!の話。2

 でかいやつ作ろうぜ!の話。2


「でかいやつ作ろうぜ!姉ちゃん」

 またかと思いました。

 その日も母たちはいませんでした。弟の手にはやはり食費が握られていました。

「俺は今回でっかいハンバーグが食べたいんだよ」

「……いいけど、本気?」

「おう、マジだ」


 早速全ての材料を買い出しに出かけました。この間のように、食べきれない量にはなるべくしない方針で作ることにしました。それでも大きいことにかわりはありません。

 帰宅後、早速弟は材料を切り捏ねます。

 ハンバーグは弟に任せました。弟が食べたい大きさを作ってもらう為です。

 私はサラダやお味噌汁を作ったりしました。


 弟は私が仕事を終えた後。

 フライパンにデカイのを一つ置き、蓋をして弱火で焼き始めました。暫くして、大皿に移してひっくり返します。


「……ヤバイ、姉ちゃん中まで焼けねえ……!!」


 そりゃそうだろうと思いました。。大きさがおかしいのです。まさかフライパンサイズのを焼くなんて誰が思うでしょうか。


 今なら煮込めばいいとか考えますが、私たちは焦っていたのです。

 こんなサイズのを作ったことはありません。大概わりと中まで火が通るような普通のものを作ってきたのです。

 焦れば焦る程、名案はでてこなくなるものです。

 ……このまま焼けば焦げます。

 仕方なし、とばかりに焼けている端から食べることにしました。

 生の部分にいたったら、大きめに切ってまた焼くことにしました。

 結果、でかいハンバーグがサイコロハンバーグになってしまったのです。まあ、形はどうあれ、美味しかったですよ。



 後になって、弟とあの時のハンバーグの話をしました。

「あれは悔しかった。弱火で焼いて蓋すれば、蒸し焼きっぽくなるかなって思ったんだけどなあ。

 やはり表面を焼いたら、オーブンでやるしかないんだよ。だってさ、真ん中が五センチ位はあったし。そもそも中まで火が通る訳ないんだよ」

 ……物凄く今更なことを言います。というか、作る前に気付け。と思いましたが、口にはしません。

「若気の至りだな。しかもちょっとトラウマになってるし。

 ……まあ、次やるなら失敗はしないぜ」

 何事も程々がいいんだぞ、弟よ。と姉は思ったのです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ