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猫の話。
猫の話。
子犬並びに小型の犬や猫はとても可愛いですね。ふわふわもこもこなのもまた良し、であります。
残念ながら、大型の犬に襲われてからというもの動物に触れなくなりました。よほどおとなしく、絶対大丈夫だと知っているワンちゃんや猫ちゃんは別ですが。
どちらかと言えば猫派な私は、悠々自適な生活をする野良猫を見る度癒されています。
飼いたいとは思いません。触れないのですから。
ある日、久しぶりに実家に行きました。
庭を見ると猫の親子がいました。木陰で戯れる姿に私は癒されました。美猫ちゃんたちばかりだなと思いました。
家に帰ろうかと、車に近づいた時です。
車の前にかの美猫ちゃん(母)が寝そべっていました。
「申し訳ない、猫殿。どいてはいただけませんか?」
わからないだろうなあ、と思いつつ、美猫ちゃんに語りかけます。
「にゃ」
美猫ちゃんは返事をすると脇に退いてくれたのです。なんて賢い良い猫だろうと感動しました。
「ありがとう」
美猫ちゃんにお礼を言って車に乗り込み、彼女を見ます。
しっぽの先が二股でした。二股しっぽを優雅に揺らしています。
美猫ちゃんは猫又さんでしたか。道理で賢い訳ですね。
私は別の意味でドキドキしながら帰路につきました。
それ以来彼女を見かけません。また会えたらいいなと思うのです。




