表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/77

お子様ランチの話。

 お子様ランチの話。


 私がまだ幼い頃なのであまり記憶が定かではないのですが、その日はたまたま母が家にいませんでした。

 私は母がいないからと泣き叫ぶことはしませんでした。なぜいないのかを、きちんと父が話しをしたからです。

 弟と遊んでいると、仕事から帰ったばかりの父が台所で夕食を作っていました。


 暫くして父が皿を2つ持って現れました。

「ご飯だ」

 父はニヤッと笑いました。私たちも笑顔で駆け寄り、腰をおろします。父は机にそっと置きました。

 目の前にはお子様ランチがありました。可愛い皿にでっかいオムライスとウインナーにプリンが配置されています。そしてオレンジジュースが置かれました。


 おおっ!!何だかわからないけどすごいのがきた!私はびっくりしてジーッと皿を見つめてしまいました。

 私は子供用のスプーン片手に食べました。オムライスが美味しくて、何だか幸せでした。

 その時祖父や父が何を食べたのか記憶にありません。


 しかし今にして思えば、家にお子様ランチ用の皿があったことに驚きます。それまで見た記憶はありませんでした。もしかしたらわざわざ父が買ってきたのかもしれません。

 私たちが母がいないと泣かないように、楽しませようとしてくれたのならば。父は頑張りました。

 私は楽しく食事しましたから。



 ……しかし父はいつオムライスを習ったのでしょう。常に母が料理していたのです。それまで父の料理は食べた記憶はありません。


 私の中でこの時のお子様ランチは謎にみちているのです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ