肉じゃがの話。
肉じゃがの話。
「肉じゃが食べたいな」
と旦那様が言いました。冷や汗が流れました。
男性とは肉じゃがに幻想を抱いているのではないかと常々思っていました。そして、とうとうこの日が来てしまったとも思いました。
さあ、試練の時です。
惨敗しました。どうしましょうか。
単なる煮物になりました。味は肉じゃがです。しかし、微妙に違います。旨いけど、微妙に違うそれは何と言えばいいのでしょうか。
どうしようもない以上、諦めが肝心です。
案の定旦那様は微妙な顔をしました。私は目をそらしました。
普通はここでリベンジだ!!とばかりに頑張ればよいのですが、私にはその勇気はありませんでした。数年は無理です。
そこで昔母が作ってくれた『肉じゃがもどき』を思い出しました。
じゃがいもを太めのせん切りにします。(肉は何でもいいですが、私は豚肉を使いました。)豚肉を食べやすいサイズに切ります。
フライパンに油を少し入れ、肉を炒めます。じゃがいもを入れて少し炒めたら、ヒタヒタくらいの水を入れ煮込みます。いもが柔らかくなったら砂糖、醤油、和風だしの素、酒を入れます。味がしみたら火を止め片栗粉をとき入れます。混ぜて火をつけ、とろみがついたら出来上がりです。
味はなんとなく肉じゃがです。
確か肉とじゃがいもでサブおかず作るよー、と軽く言って作りましたから、多分創作料理だったのでしょう。しかもじゃがいもと肉さえあれば作れます。玉ねぎを加えても美味しいです。
柔らかく煮込んでとろみがついてますから食べやすいのです。
家計にも優しく、結構なボリュームもあります。そして簡単なのも素晴らしい。
普通に旦那様は食べてくれました。
あっ!こいつ逃げた!!と言われても仕方ありません。が、私はこの際開き直ることにしました。
そう、仕方ないのであります。旨いならもどきであろうが構わないのですよ。と正論ぽく言ってみます。
まあ、いずれはちゃんとリベンジはします。その日が来るかはわかりませんが、暫くお待ちください、旦那様。とか言って逃げることにします。




