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朱里と聖夜は震えていた。体の震えを止めようとしても、どうにも止まらない。
車で連れていかれた先は個人の自宅みたいだったが、信じられないほど敷地が広く、建物も立派だった。玉砂利を敷き詰めた庭には錦鯉が悠然と泳ぐ池があり、たくさんある庭木はどれも手入れが行き届き、本当の価値はわからないものの高価そうな庭石があちらこちらに置かれている。
二人の周囲にいる男たちは暴力を商売としている雰囲気を漂わせていているから、もしかしたら名のある親分の自宅なのかもしれない。
「さっさと歩け」
車から降ろされて、無愛想に命令される。
前後に二人ずつ男がいて、それぞれが生地が艶々と光る高価そうなダークスーツを着ている。そして、同じように全身から危険なにおいが滲み出ている。
だが、そこに現れたのは……。
意外な人物だった。




