21
いままでは狂言誘拐だからボクたちが知らなかっただけで、実際には人質の命に危険はなかったわけだけど、これから先は本当に命にかかわる。すぐに下庫理警視にマンションの住所と部屋番号を伝えて、高針さんと戸波さんを追うことにした。
烏森さんと羽衣さんのことはどうでもいい。子供のイタズラという立派な言い訳があるんだから、本当に捕まってみたらいいんじゃないかな。あるいは二人が逃げたとしても、それはそれでボクにはどうでもいい話。高校生の女の子がいつまでも逃げ続けることはできないだろうし、早いか遅いかの差はあっても、どうせ捕まる。
いまやらなければならないのは人質の追跡の再開。
大神として、この街を守ります。
マンションの前で一旦は止まった車の臭跡は、ふたたびどこかに向かって続いている。それを追っていけば少なくとも二人を乗せた車のある場所までは導いてくれるはずだ。誘拐犯たちはセルシオについた中性洗剤のレモン香料のにおいでボクたちが追跡していることは知らないはずだから、途中で車を乗り換えることはしないはず。烏森さんと羽衣さんに訊いても、車を何台も用意したわけじゃないらしいし。
においは大通りに出て、そこから南に向かっていた。通行量が多くなると、においも拡散してしまいがちだから急がなければ。
瑞穂区まできたところで、臭跡が大通りから折れた。住宅街にある細い道にレモンの香料が線のように続いているのがボクにはわかる。
「ハヤ、なんかあった?」
オトが指さしたところにはウインカーの破片らしきものが散乱していた。交通事故の現場らしい。そして、そこで臭跡も一度止まっているようだった。
わずかにワンコイン香水のにおいがするのは、ドアでも開けたからだろうか。
「事故に遭った?」
「でも、壊れて動かなくなるほどじゃないな」
クンクンとオトが鼻をうごめかした。絶好調だったころのボクはもちろん、いまのボクよりも落ちるけど臭跡はそこそこ追えるだけの能力はある。レモンの香料は先に続いていた。
臭跡・レモン。
車種・セルシオ。
さらに事故の痕跡ありで、たぶんウインカーが壊れている。
これだけの手がかりがあって捕まえられないわけがない。
「いこう」
力強く言った。
そして、ほんの三分ほどで駐車場で問題の車を発見した。いちおうトランクのあたりに顔を近づけて嗅いでみる。このにおいに間違いない。
「右のフェンダーがへこんでるな」
車の前にまわったオトが事故のあとを見つけた。
「で、これはどこの駐車場なんだ?」
「どこだろう?」
ぐるっと周囲を見まわしてみた。駐車場と同じ敷地に建物はない。ということはマンションやアパートの専用駐車場というわけではないようだ。あたりは住宅街だから、どの家が借りていてもおかしくなかった。看板を読んでみると月極駐車場とあって、その下に管理会社ものらしい電話番号が書かれていた。
携帯電話は持っているから管理会社に連絡をとってみてもいいけど、さすがに契約者の住所や名前は教えてくれないだろう。警察なら聞き出せるかもしれないが、ボクには無理だ。
「レモンのにおいはここまで。香水のにおいで追ってみるしかないみたい」
後部のドアに香水のにおいをみつけた。しかし、アスファルトの上にはない。香水をつけた人がドアから外へ出て、歩いて移動したとすれば臭跡が追える。おかしな話だった。車を乗りかえたとしても、まさか地面に足をつけることなくドアからドアに飛び移ったわけではないだろう。
反対側のドアを嗅いでみた。微量に香水のにおいがするような……と思った瞬間、血のにおいした。べっとりと濃密で鉄臭いにおいにむせそうになる。集中しすぎたみたいだ。
立っていられない。思わずしゃがみこんだ。
「ハヤ、やめろ」
「だいじょうぶ。心配しなくてもいいよ、たいしたことないんだ」
心配そうに覗き込んでいるオトの頭に手を伸ばし、ぽんぼんと軽くたたく。やわらかい髪の毛がてのひらをくすぐる。
「ゆっくり息を吸って……吐いて……」
オトがやさしい声でささやく。両手でボクの頭をつつむように、ぎゅっと抱きしめてくれた。しつこく鼻の奥のほうに居座っている血のにおいの幻がだんだんと薄れていく。
下庫理警視ではないが、大神としても人命にかかわる重大事件で失敗は許されない。
もう一度、ドアを嗅いでみた。調子を崩したせいで微妙な香水についてはわからなくなってしまったが、もっと強いタバコのにおいは嗅げた。たぶんラーク。体臭からすると男。整髪料はジンライムの香料を使っている。バターのにおいがするところからすると朝食はトーストかも。あるいは菓子パンとか。
完全じゃないけど、充分だ。
人質のふたりをどこかで降ろしたとしても、この男も犯人の一味だろう。タバコとジンライムのにおいを追うことにした。
駐車場から出て、三十メートルくらい歩いたところにあるマンションに続いている。灰色の薄汚れた感じがするマンションで、正面に宅配ピザのスクーターが止まっていた。このマンションの住人は喫煙率が高いのか、エレベーターの中はいろいろなタバコのにおいが混ざっている。
しかし、ジンライムの香料があるから追跡は難しくない。エレベーターを一階ごとに止めて扉から顔を出してにおいを嗅ぐ。
五階が当たり。
「この階だね、いこう」
こっくりとオトがうなずいた。誘拐犯の自宅が近いせいだろう、気合が乗ってきている。
エレベーターを降りると、ちょうど宅配ピザの配達員が代金を受けとっているところだった。そのドアの隙間からジンライムのにおいがしてくる。
「あそこ」
小声でオトに合図する。
ありがとうございました、と宅配ピザの配達員は声をかけて、こっちにやってくる。すれ違って、エレベーターの前へ立つ。ボクたちが乗ってきたところだから、すぐに扉が開いて中に姿が消えた。
ほかに目撃者がいないか周囲を気にしながら、オトは部屋の前に移動していく。ボクもついていき、ジンライムのにおいで間違いないことを確認した。
ボクがうなずくと、オトはチャイムを押した。
「なんだよ、まだなにかあるのか?」
少しドアが開き、ライオンのたてがみのように髪を逆立てた男が顔を出した。金髪か、薄い茶髪だろうか。たてがみは白っぽく見える
オトは強引にドアノブを引っぱる。なにか叫び声を上げて男がよろけたが、その身体をバーンと蹴り飛ばして部屋に押し戻す。
「なんだ?」
逆立てた髪を乱しながら男が起き上がったときには、ボクたちは部屋の中にいた。ドアを閉めて鍵をかける。ついでにチェーンもかけておく。
オトは薄暗い玄関から廊下に上がり、男に迫ろうとする。それをボクは制した。ここのところ精神的に不安定なことが多いから、できる限り暴力的なことにはかかわらせたくない。
「あとはボクがやるから」
いつもオトに頼ってばかりでは情けないしね。こいつらは誘拐犯なのだ。情け容赦は無用……なのだから、ボクは戦える……と思う。
起き上がろうとしてる男に飛び乗ってふたたび倒す。男が突き飛ばそうと前へ出した両手の手首をつかんで、握力最大。大神一族としての戦闘能力は並といっても、普通の人間クラスと比較すれば何倍ものスペックになる。
「おわっ……」
びっくりしたような悲鳴とともにメキメキと骨が軋む音がした。さすがに握りつぶすことは不可能だが、このまま捻れば折ることだってできるはずだけど、痺れてしばらく使えなくなってくれればそれでいい。
ギリギリと握る力を限界まで上げていく。男の両目がカッと開かれ……もがいて頭を持ち上げようとする。
両手を引くようにして、逆に額は前へ突き出す。ガッと硬いものがぶつかる鈍い音がして、頭が痺れた。
頭突きを受けた男は白目を剥いていた。目と目との間にボクの額が当たったみたいで、眉にぷくっと瘤が盛り上がってくる……そして鼻血。
血は……。
「ねっ、できた」
吐きそうな気持ちを抑えながら、にこっとオトに笑いかける。
不安そうに身を乗り出してボクを見ていたオトもにっこり笑った。
「強い、強い。やっぱりハヤはすごいな……」
立ち上がったところに、奥からまた一人、男が現れた。でっぷりと太って、汚らしい長髪をポニーテールのように頭の後ろでまとめた、人相の悪い男だった。
「なんだ、おまえは!」
怒声を浴びせかけ、殴りかかってきた。
身体を横にひらいてかわし、思い切って両手を突き出した。
「どん!」
反射的に目をつぶってしまったが、脂肪の塊を押す気持ち悪い感触は両手に伝わってきた。すぐに目を開けると、すごい勢いで男が後ろに転がり、廊下の先にある部屋のドアにぶつかったところだった。
「ほ、本田さん……」
誰かの名前を叫びながら、慌てて室内に逃げ込んでいった。
人質に刃物でも突きつけられたら面倒なことになる。全力でドアまで走り、そのまま室内に突入した。とっさに目に入ったのは、さっきの太った男と、もう一人。
太った男のほうはボクに突き飛ばされて腰でも打ったのか、床を這いずっているが、最後の一人が手強そうだった。身長は百九十くらい、体重は百キロはありそうな大柄の男で、しかも全身にびっしりと筋肉がついて、鋭くボクを睨みつける雰囲気はとても剣呑なものだった。
とりあえず人質は見当たらない。
「高針さんと戸波さんを返してくくれば、このまま帰るけど?」
「ふざけやがって……」
小さくつぶやいた。頬の下が赤くなっていて、どうも殴られたかどうかしたみたい。もしかして仲間割れとか、そういうことでもあったのだろうか? さっき太った男が本田と呼んでいたし、烏森さんと羽衣さんから聞いた犯人たちの特徴からして、この男がリーダーの本田秀人で間違いないはずだが……。
「あんまり人をナメてんじゃねぇぞ」
いきなり本田が向かってきた。拳をかためて、急速接近中。
ボクも両手を握って頭をガードする――ふわっと本田の体が浮いた。しまった、と思ったときには鳩尾に飛び蹴りをまともに食らっていた。
痛い……が、耐えられないこともない。相手が着地する瞬間を狙って右足で薙ぐ。
ローキック気味に当たったボクの右足に引っかかり、本田は倒れ込んだ。飛びかって、押さえ込む。そして、顔面を握る。
プロレスの技でいったらアイアンクローというヤツ。
頭蓋骨を割るには三百キロの圧力をかける必要があるが、ボクの握力はそれに近い。割れる寸前までギリギリと骨を軋ませる。
「うぐぉっ……」
本田がうめいている。普通なら抵抗ではないはずなのに、必死に手を伸ばしてボクの顔をつかむ。その指先が動き――目を狙っている!
とっさに顔を引き、指先を噛んでやった。このまま顎の力を強くしていけば簡単に食い千切ることもできる――と思った瞬間、ボクは鼻の奥に血のにおいを嗅いだ。
さっき鼻血を見たせいだ。どんどん気分が悪くなる。もう少しだけ我慢しないと……。
ガツン!
視界が黒く染まった。床に這いつくばっていたから戦闘不能と判断した太った男が特殊警棒を持ってボクの前に立っている――もう一発、スチール製の警棒に、重たい体重をたっぷり乗せた打撃を頭に受ける。
「やめろ! オレを怒らせるのか!」
オトが割り込んで、太った男の腹を殴りつける。体重百キロオーバーの巨体なのに両足が宙に浮くほどの打撃である。
ほとんど同時にボクを振り落として本田が立ち上がった。太った男が殴られたときに落とした特殊警棒を拾って、オトと向き合った。
「ぐぅぅううううううううう……」
オトが唸って威嚇する。
ダメだ――だけど、声が出ない。気持ちとしては二人の間に割って入るつもりなのに、目がまわって倒れてしまう。視界が横向きになった。
ムッと唇を尖らせているオトを狙って、本田が特殊警棒を振り下ろす。
しかし、まるでうるさいハエでも追い払うように、オトは左手を一振り。軽く振ったにしてはガツンと重い音がした。
本田はもう一度振りかぶって、叩きつけるような勢いで振り下ろす。
なにやってんだ? という感じにオトはその場を動かず、ただ軽蔑したような冷たい瞳で本田を見詰める。
特殊警棒はオトに届かず、空振りに終わった。
すかさず本田は一歩すっと踏み込んで振り下ろす。
それをオトは半歩だけさがってかわした。
「なんだ?」
戸惑いの声をあげながら、本田はオトを見て、それから特殊警棒を見た。一段目と二段目の継ぎ目で九十度に折れている。さっき左手で払ったとき、折れてしまったのだろう。
大神でも戦闘特化型として完璧に近いところにいるオト。無垢材ならともかく、中空のパイプで、しかも継ぎ目があるからスチールであっても簡単に折ってしまう。
基礎体力も筋力も骨量も人間とはまったく比較にならない。いってみれば車と飛行機の競争のようなもの。たとえ世界一速いF1を持ってきたとしても、ジェット機はマッハで移動できるのだ。
「ぐぅぅぅううううううううう……」
ふたたびオトが低く唸る。
本田は鋭い右ストレートをオトの顔面に放った。
よけようともせず、オトは無造作に左手でパンチをつかむ。
「ふん!」
力を入れるのと同時に、メキッと骨がきしむ音がした。握力で拳を潰しているのだ。
それで普通なら決着がつきそうなものだが、本田は顔をしかめながらもオトの右足にローキックを当ててきた。
バシッと鋭くローキックがきまったが、オトはちょっと体をぐらつかせただけだった。体重差をものともせず、ただパワーでしのぐ。
しかも、握った拳は離さない。むしろ、いっそう強く潰そうとしていた。
「くそがっ!」
わめきながら本田はローキックを連打する。
「うざいなぁ……」
ムッと顔をゆがめてオトは相手の拳を握ったまま、一気に捻った。関節は反対に曲がらないから本田は身をそらして背中を向ける。さらに捻り、肘や肩を破壊しようとした。
「うっ……ぎゃっー」
あまりの痛さに耐え切れなくなって本田が悲鳴をあげると、やっとオトは左手を離した。同時にしゃがみこんだ本田の脇腹を蹴り上げる。百キロの巨体が一瞬、持ち上がるほどのキックだった。
「終わったぞ」
と、オトはボクのほうに笑いかけた。
ボクのほうは笑えない結果だったわけだけど、それでもにっこり笑って礼を言う。
「ありがとう」
でも、この部屋には高針さんも戸波さんもいない。八畳の部屋にはテレビとテーブルくらいしか家具がないから、どこかに隠したわけではないだろう。ボクは廊下に戻って、別の部屋を探した。間取りとしては二DKで、もう一部屋は誰もいなかった。トイレ、お風呂、収納スペースと、目につくドアを全部あけてみたけど、やっぱり姿は見えない。
「高針さん、戸波さん」
いちおう呼んでみる。もちろん返事はなかった。
「どうした、ハヤ。いないのか?」
「やっぱり、別の車があったのかな?」
部屋に戻ると、オトはテーブルに座りピザをつまんでいた。さっき配達にきていたのだろう。Lサイズの大きなピザで、チーズとトマトがどっさり。
「誘拐犯は三人じゃなくて、四人とか、五人もいるのかな?」
「わからん。ちょっと訊いてみる」
オトは左手でピザをつかんだまま、脇腹を蹴られてうずくまっている本田のそばにいき、髪をつかんで引き寄せる。
「名前は?」
「うがっ……」
左足で相手の右膝を踏んで動かないようにすると、オトはそのまま手を上げた。ヒッと悲鳴が聞こえてきたときには、オトの手は高く上がり、その手に髪の毛の束をつかんでいた。
「ハゲだ、あはははははははは……」
そして、もう一度、本田の髪を鷲づかみにする。
じわじわと持ち上げると、頭皮が引っぱられ、本田の顔が歪んでいく。
「名前は?」
「ほ、本田。本田秀人だ」
「住所は?」
オトの尋問のやりかたはいつも同じで、相手の名前と住所を聞くところからはじめる。そして、財布を取り上げて、免許証などで嘘をついてないか確認するのだ。
「合ってるな。それで誘拐した女の子はどこだ?」
「誘拐された」
「オマエが誘拐したんだろう。だから、オレがここにきて、いまオマエが罰を受けてる。違うか?」
「そうじゃない、あの人質にした二人の女はここに連れてくるつもりだったんだ。だけど、途中でヤクザみたいな連中に襲われて、二人とも連れていかれたし、一億のトランクも持っていかれた……いや、ヤクザみたいじゃなくて、ヤクザだ。あれは間違いなく本職だ」
オトがボクの顔を見る。でも、ボクだって意味がわからない。この事件のどこにヤクザがからんでるんだろう? 首を横に振ると、オトは尋問を再開した。
「どこのヤクザだ?」
「知らない」
「なんでヤクザが誘拐するんだ?」
「わからないが、拳銃まで用意してたんだ。狙って獲物を横からさらったんだろう」
そのときのことを思い出したのか本田は顔を怒りで赤く染めた。どうやら殴り合いにはよほど自信があったらしい。最初に見たとき、頬の下が赤くなっていたが、あれは殴られた痕だったのだろう。
「あいつら、どこからか金になると聞きつけたんだろうな」
そういえば戸波さんの家がかなりの金持ちだと聞き、さらに実際に一億円を奪うことができたから、烏森さんと羽衣さんを裏切って、さらに二億円を要求したのだった。しかし、それは狂言誘拐にかかわった人だけしか知りえないことだ。
「この誘拐のことを誰かに話したの? だったら、どこのヤクザか見当つくよね?」
ボクの質問に、しばらく考え込んだ本田は四人でやる予定だったのにこなかったヤツがいるから、そいつが裏切ったんじゃないかと言った。
「曽根という男だ。もし警察が張り込んでいた場合、一番逮捕される可能性の高いスクーターで金を奪いにいく役をやらせる予定だったヤツだ。俺の昔からの知り合いというわけじゃなくて、使い捨てにしても惜しくないヤツを選んだんだ。ところが車を用意させたが、その夜から突然連絡がつかなくなった」
「その曽根が知り合いのヤクザに情報を漏らして、横から金と人質をさらっていった?」
「人質の女が奪われたとき、そこに曽根がいたわけじゃない。だから絶対と誓うことはできないが、他に心当たりはない」
「その曽根が裏切ったのかもしれない、だけど裏切ったのではなく、ただ単に犯罪に巻き込まれるのがイヤで逃げ出しただけとか、そういうことかもしれない?」
「もし曽根でないとすると、せいぜい計画を立てた女かな。あの二人が俺たちの裏切りに怒って、知り合いのヤクザに連絡して襲わせたかも」
烏森さんと羽衣さんにヤクザの知り合いがいるのかはわからないけど、ボクたちがマンションに踏み込んだときには呆然と泣いてただけ。もし手を打ったなら、大威張りで自慢してくると思う、あの二人の場合。
それに計画立案能力と遂行能力はあるようだけど、イレギュラーな事態での対応能力はないみたいだったしね。
すると曽根という人しか残らない。そういえば曽根という名前はボクも聞いたことがあるような気がするけど……。
誰だったか思い出せない。曽根、曽根、曽根和幸、どこで会ったかな?




