第二十八話
新たなる仲間"リューニャ"を連れて、ヒヨリンとマモルと合流した。
ヒヨリンが真っ先に興味を示してくれた。
「ほぇぇ。テイムモンスターか……詳しく聞いても大丈夫?」
「うん! えっとね……まずこれ!」
私は右手の甲を見せる。
手の甲には赤い紋章が浮かび上がっていた。
ヒヨリンとマモルが首を傾げる。
「これはねー"絆の刻印"っていうスキルでね。このリューニャがテイムモンスターである証で、リューニャのスキルやステータスの視認や行動の指示が出来たりするスキルだよ」
「あー。ちなみにリューニャは死んじゃうとどうなるの?」
「えっとね。24時間後に再召喚できるようになるって感じ! 死んじゃっても居なくなったりしないよ!」
そしてリューニャのスキルやステータスは。
体力が100。攻撃力が40。防御力が20。魔力が60。器用が20。敏捷が20。知力が60。といった感じだった。
テイムモンスターは全てのステータスがレベルアップする事に5ずつアップする仕様だ。
プレイヤーみたいに好きにカスタムしたりは出来ない。
そんな中でも、リューニャの最大の特徴は所持しているスキルにある。
"魔術模倣"
効果は「魔力を15消費し、自分以外のモンスターやプレイヤーの直前に使用していたスキルをコピーできる」というもの。
コピーしたらそのスキルを使わない限りコピーを再使用出来ない。
一見シンプルなスキルだと思ったが──ヒヨリンが反応する。
「なるほどねー……上手く使えれば高威力のスキルを低コストで撃てたりもする訳だ」
「あー! 面白そー! これからよろしくね! リューニャ!」
私はリューニャの体をわしゃわしゃする。
リューニャは嬉しそうに「にゃごーん」と鳴いた。
その後ヒヨリンに尋ねる。
「そう言えば! マモルはどんな感じになったの!?」
「ん? あー。だいぶ仕上がったよ。結構マモルは努力家だから。ねっ?」
ヒヨリンがウインクしながらマモルの方を向く。
マモルは目を丸くしてオドオドする。
「は、はい……先輩に付きっきりで鍛えてもらったので」
「良かったねー! ヒヨリンとマモルってリアルでもホント仲良しだよねー」
「へ? そ、そうですかね? えへへ」
照れくさそうに頭を搔く。
ヒヨリンもニヤリと笑った。
「ま。マモルは私の一番弟子だからね」
「い、一番弟子……!」
マモルはとても嬉しそうな表情になる。
ヒヨリンがゲーム関連の話で"一番弟子"と呼ぶのは中々珍しい。
余程信頼されている証拠だろう。
そしてマモルの表情を見るに──。
「……ふふ」
「「ん?」」
「んーん! 何でもない!」
私は満面の笑みでそう言った。
続く




