↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/30

第二十七話


私達二人は一旦物陰に身を潜めた。

そして、特に必要は無いがヒソヒソした声で作戦を立てる。


「とは言ってもどーする? そこまで俺の体力は修復し切れてねぇ。だから"ブラッドスラッシュ"撃っても大した打点にならねぇし。"ライフパージ"も使えねぇ……どうする?」


「……私が決めるよ」


「残りは一割……決めれるか?」


「うん! 任せて! とっておきの技を残してるから!」


「……任せた」


カケルが笑うと、私は物陰から飛び出して杖を構えた。

今の残っている魔力を使って丁度放つ事のできる──最大威力の風属性スキル。


「"ブレイクウィンド"ー!」


風の球状の塊を杖先に生み出し、杖をバッドの様に振るう。

風の球が猫竜に迫り、直撃する。

大きな咆哮を上げて、猫竜の体力は全て削られ──。


「……あれ!? 一ミリ残った!?」


本当にギリギリのところで減りが止まる。

私達二人は慌てふためいた。


「おいおい「任せろ」ったのはどこのどいつだ!?」


「ご、ごめん! 削りきれるかと!」


「早くスキルで攻撃を! あと一発だろ!?」


「今ので魔力が尽きちゃったのー!」


「なぁにやってんだぁー!」


二人でわーわー言っていると、猫竜はさっき私の放った風の球を構えた。

あのスキルはかなりの威力な為、まともに喰らえばどちらも無事では済まない。

なら、魔力の無くなって役割の無い私が受け──。

と思った時、目の前にバッとカケルが駆け込んで来た。

そして風の球を真っ向から両手で受け止めた。


「ぐぁぁぁああああ!」


カケルが断末魔を上げながら攻撃を受け止める。

やがて攻撃が止むとカケルの体力は底を──。


「……うっそ!?耐えてるっ!?」


尽きておらず、ギリギリのところで耐えていた。

"バトルヒーリング"のおかげで体力が最低限残っていたからだろう。

彼はギリギリの体力のまま剣を振るう。

だが、ダメージが足りていない。

私はやけくそになって、猫竜へと駆け出した。

そして杖を振るった。


「うぉお! いっけぇぇ!」


杖で小突くと猫竜の全ての体力ゲージが全て削りきられた。

親猫竜は体をブルブルと振るうと、私の方を見る。

その後、子供猫竜を見て首をクイっと動かす。

子供猫竜が「ミャゴーン!」と嬉しそうに鳴いた。

小さい翼をパタパタ動かして私の肩に乗っかった。

すると目の前に選択肢が現れる。


『どうやら猫竜の親が貴方の力を認めたようだ。猫竜の子供を仲間にしますか? YES/NO』


私はその文章を見てぱあっと顔を輝かせた。


「やったぁ! テイムモンスターって訳だよね? 勿論『YES』だよ! 」


私は嬉々としてボタンを押す。

猫竜が「ミャン!」と嬉しそうに鳴いた。

その瞬間、通知が鳴り響いた。


『テイムモンスター【猫竜】が仲間になりました。ニックネームを付けますか?』


そう通知が来た。

ニックネームを付ける項目が現れ、私はうんうん唸る。

言ってしまえば、私のペットになる存在なのだ。

名前はしっかりと決めたい。

しばらくその場で考え続け──閃いた。


「──じゃあ。"リューニャ"! 今日からよろしくね! リューニャ!」


私がそう言うと、肩の上でリューニャが高い声で鳴いた。


続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。