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第十三話


翌日。

家で通話して日和ちゃんと一緒にルミフロの公式サイトの通知を確認する。

公式の対戦大会の開催日が記されている。

今日から一週間後に開催されるらしい。

私達はそれを聞いた瞬間──。


「「やるしかないよねぇ!」」


揃ってルミフロにログインする。

大会の通知を見た私達は、意気揚々と始まりの街へと入る。

特に日和ちゃんはやる気に満ち溢れていた。

日和ちゃんは数あるゲームの中でも対戦における情熱は誰にも負けない程強い。

私も対戦ゲームは好きだけど、日和ちゃんには到底及ばない。


「さぁて! 私は大会に向けてガンガンレベル上げしていこう! カオリはどうする?」


「私はとりあえず立ち回りをしっかりさせたいなぁ。それとついでにスキル探しとか」


「そっか……それなら、私が立ち回り方とか教えよっか?」


「ううん、大丈夫! もうフレンドの人に教わってるから!」


「フレンド?」


「うん! スニークさんに! だから動き事態は大丈夫! あとはそれを体に叩き込むだけ!」


あの後、スニークさんには時間が許す限り特訓に付き合ってくれた。

徹底すべきなのは、魔力の管理と魔法使いなら相手との距離感を意識することが大事とのこと。

それと、その時に彼に言われた言葉。


『固定砲台になるのは気にしないでいいと思うよ。魔法使いが派手に動き回るのも面白いけど、後方でのダメージソースになってくれるだけでもかなり助かってると思うよ』


この一言で私は立ち回り方をハッキリと決めた。

少なくとも序盤のうちは、自衛をしつつ味方の為に動けるようになろう。


「ふーん。頼もしいじゃん。カオリ」


「うん! 頑張るよ!」


二人で互いを鼓舞し合う。

そのままヒヨリンのレベリングに、私も同行する形でプレイスキルを磨いていく。

レベルも順調に上昇していき、互いのプレイスキルも上がっていく。

ヒヨリンの攻撃スキルは本当に見ててかっこいい。


「"火炎斬"!」


炎を纏った剣をモンスターに振るう。

一撃でモンスターを四散させてる場面を見て、私はテンションが上がってしまう。


「かっこいいー!」


「でっしょぉー!?」


待ってましたと言わんばかりに、ヒヨリンが目を輝かせる。


「カオリなら分かってくれると信じてたよぉ」


「うん! ウキウキしてた理由が分かるよ!」


ヒヨリンはゲームやる時や話している知識は本当にガチ勢寄りだ。

だけどゲームを始めたり、スキルを選んだりする動機は本当にエンジョイ勢と変わらない。

私はヒヨリンのそう言うところが昔から好きだ。

メリハリがあり、楽しんでいる時のテンションと、本気で挑んでいる時の頼りになる姿勢。

ゲームにおいても、普段の生活においても、最高の友達。


「……大会ではさ……ヒヨリンと私は敵同士だけど……」


私は彼女の方を見て、はっきりと宣言する。


「友達で強いからって……手を抜いたり諦めたりはしないよ!」


我ながら少しカッコつけて言ってしまったセリフに、恥ずかしさを覚える。

だけど、それを聞いたヒヨリンはニカッと笑う。


「当たり前でしょ。友達だもん! 手加減は無しだよ!」


彼女は笑顔で顔の横にピースサインを作った。

それはそれとして、私はヒヨリンに勝てる自信が無かった。


続く。

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