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三 戦況
衝、
すなわち、天にある二つの星が、敵対する位置関係にあること。
「天地の象」
「五覇の権」
「戦国の事」
棋譜にコクビャク(黒白、陰陽)行き交い、対局は一歩も譲らず
しかし、大局は
「帝王の治」
で、大きく動いた。
あめつちを区分けする「帝王の治」、
聖代の五帝よろしく、治国の実績が問われる。
早良親王は、奈良仏教の爪牙となって、遷都の責任者だった藤原種継を討った謀反人。
兵主蚩尤は、涿鹿の野で、皇帝の始祖たる「黄帝」と覇を競った反逆者。
思わぬところで、
互いの既往がそろい、
ヒョウソク(平仄、漢詩の発音法、転じて、ものごとの筋道、つじつま)が合う。
加えるに、兵主が、皇城の守護神たるべく言祝がれた長歌をうたったのは、大伴家持だ。 同族がいるーーー怨念に取り憑かれている。
そも、とうの家持自身、事件への関与を疑われ、鬼籍にありながら、官位を剥奪されるはずかしめを受けている。
報復という言葉が、甘美な響きを帯びる。
conjunction
それは、二つの天体が重なり合うこと。
占星術では、それぞれの意味を強め、かつ、新たななにかを生み出すこと。
discordという和音《cord》が響き渡った。




