★第一部のあらすじ(簡潔版)★
あらすじも、第一部はシュカくん、第二部はエイリークくんに「任務報告書」という形でまとめてもらっているのですが(それぞれ、第一部、第二部にあります^^)、より短くしたものを掲載してみました。
こちらも本編とは直接関係ないので、不要な方は読み飛ばしていただければと思います!
少女のような顔と名前を持つ十六歳の少年アリスは、その小柄で華奢な見た目によらず、《光の剣》を片手に戦う対魔物特化戦闘部隊〈星芒騎士団〉の騎士。
騎士団最強の女【黄昏の魔女】ルシアが率いる一番隊の副隊長を務めていたアリスは、団長のクロードからゴブリン退治の任務を受ける。情報によればゴブリンが三十~五十の規模で、カペラの街の近くに巣を構えていると言う話だった。
「今更ゴブリン……」と思いつつも、アリスは命令通り討伐に向かうこととなった。
団長の指示で、王都に残っていた別の一番隊隊員シュカと、半年前に魔導機動隊に入隊したばかりのアリスの実の妹セラフィナを討伐部隊に組み入れたアリスは、さらに王都の地下街に住む冒険者の年ジェイクを伴って王都を発った。
カペラの街の傍にあるポルックスという村で、以前、任務を共にしたことのある四人の冒険者を討伐隊に加え、アリス達討伐隊は総勢八人でゴブリンの巣穴へ向かう。
五十程度の妖魔であれば、十分な戦力の筈だった。
しかし一連のゴブリン騒動は、実はカペラの騎士エクレウスが画策した陰謀のほんの一端だった。
エクレウスという男は過激な『星の民』至上主義者で、戦争で勝利した『星の民』に特権階級を認めない現在の王政にも、ナディア国内に『星の民』以外の民族が対等に暮らしていることにも激しい不満を持っており、国家転覆を目論んでいた。
彼はその手段として、妖魔を使うことを選んだ。
ゴブリンの首領を邪悪な禁呪によって妖魔の王へと進化させ、その見返りに彼らを利用して国を滅ぼそうと考えたのだ。
そのために、エクレウスはカペラの街の騎士の身分を利用して王宮の目を逃れながら水面下でゴブリンの軍勢を育てていた。
王宮が感知したゴブリンの群れは、エクレウスの隠蔽工作から漏れ出たごく一部、まさに氷山の一角に過ぎなかったのだ。
近くの村から攫って来たであろう四人の少女を巣穴へ運び込もうとするゴブリンの集団を目の当たりにしたアリス達は、村娘たちの奪還のために巣穴の前で群れに奇襲をかけるが、思わぬ敵の増援を受ける。
なんとか撃退するも何匹かは取り逃がして巣穴に逃げ込まれ、しかも二人の少女まで連れて行かれてしまう。
この時点で敵の数は当初の想定を大きく上回っていたことを知るも、時すでに遅し。
攫われた少女たちを救うため、アリス達は負傷した冒険者ガッドとその付き添いのために冒険者ビスタをその場に残し、決死の覚悟で巣穴に突入した。
ゴブリンの巣穴は入り口こそただの洞窟だったが、その先は巨大な古代遺跡に繋がっていた。
そして彼らを待ち構えていたのは、当初の想定の十倍近い五百の妖魔。
さらにゴブリンたちは高位悪魔まで召喚し、取り囲まれたアリス達六人は絶体絶命の危機に陥る。
しかしあわや全滅、というところで、〈星芒騎士団〉一番隊隊長のルシアと、五番隊隊長のカレンが、他の五番隊隊員四名を伴って救援に駆け付ける。
たった六人の増援で一気に形成を逆転したアリス達は、ルシアの指示で、逃げようとしていたゴブリンロードを追う。
何とか追い詰め、ゴブリンロードとの死闘の果てに、ついにアリスの大剣が敵将を討ち取った。
が、止めを刺した瞬間、妖魔の身体から恐ろしく不気味な瘴気の柱が天に向かって激しく吹き上る。
さらにゴブリンロードはあろうことか人間の言葉を話し、最期に呪いの言葉と高笑いを残して死んだ。
その場の誰もが後味の悪さを感じつつも、攫われた少女たちは無事保護され、首謀者のエクレウスも投獄され、一旦は事件は解決したものとして扱われた。
アリスもこのゴブリンロードの討伐を認められ、その後七番隊の隊長に任命されることとなる。




