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神ゲームの最古参~初心者JKの師匠は猫さんです~  作者: ma-no
四章 猫と新人パーティ

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098 祝勝会よりも大事なこと


「マユ救出と、私とアイの完全勝利に~~~」

「「「かんぱ~~~い!!」」」


 PVPプレイヤーバーサスプレイヤーの勝利後は、後処理だけでは終われない。勝利の宴だ!


吾輩(わがはい)のテリトリーがJKに侵されて行くにゃ~~~」


 場所はもちろん、猫さんのバグエリア。必死に頼み込んだら貸してくれると言ったのに、まだグタグタ言ってるよ。


「まぁまぁ、弟子の初勝利は嬉しいモノでしょ?」

「まったくにゃ~。負けるほうが難しいのに、どう喜べばいいんにゃ~」

「そんなこと言って~。心配で見にきてたクセに~。ウリウリ」

「ホッペをつつくにゃ~。チャンメリーで酔ったにゃ?」


 祝杯の料理や飲み物は、勝利しか頭になかったから始まりの町でイロイロ買い込んでいたけど、頼み込んで猫さんにも出してもらいました。このシュワシュワ、美味しいな~。


「カノ、やめなって。猫さん噛みそうだよ?」

「危なっ!? なんでそんなに猫なんですか~」

「猫にゃもん」

「この猫、噛むんだ……」


 アイに言われなければ、私の指に歯型が付いていたところだ。マユはまだこの雰囲気についてこれてないな。猫さんの説明はしたはずなんだけどな~?


「ところで猫さん。なんであんな所でロッコさん達と闇取引してたんですか?」

「闇取引ってにゃに??」

「ほら、あの黒ずくめの人、闇ギルドのギルマスですよね? ギルマスにお金を渡したり、ロッコさんにはアタッシュケースを渡していたじゃないですか? 証拠は揃ってるんですよ? 吐け」

「やっぱり酔ってにゃい? おっかしいにゃ~……間違いなくノンアルコールにゃんだけど……にゃにか他の食べ物と一緒に飲むと、酩酊状態になったりするのかにゃ?」


 ちょっと口が悪くなったのは、単純にその場のノリです。悩ませてしまってすいません。


「ギルマスにお金を払っていたのは、素行調査を頼んだ対価にゃ」

「対価? こないだ、焼き入れるようなことを言っていたのに、まだ繫がってるんですか?」

「吾輩達はお金の関係なんにゃもん。ボコボコにしたぐらいでは、ヤツは吾輩から離れないにゃ」

「ねえ、カノ? この猫、本当に大丈夫? 中身はヤクザかマフィアじゃないの??」

「大丈夫大丈夫。表の顔は堅気だったもん。裏の顔はわからないけど」

「裏の顔ってなんにゃ~。吾輩は高額納税者様にゃ~」


 猫さんは自分から投資家と語って墓穴を掘る。それだけ稼いでいるなら、裏で何かやってるとしか思えないという私達の判断だ。投資とかよくわからないもん。


「ちなみに猫さん、誰を調べてたんですか?」

「カノのお兄ちゃんにゃ。プレイヤーネームから、活動時間と活動場所をにゃ」

「あっ! 助っ人の件ですか!?」

「にゃ~? 優しい猫さんにゃろ~??」

「自分で助けてくれたらいいだけでは??」

「吾輩がやったら、アイツら全員、二度とログインできなくなる可能性があったからにゃ」

「「「こわっ……」」」


 どこが優しいんだ。ヤクザ説も再燃だよ。


「やっぱりロッコさんに渡していたのは、白い粉……」

「ここ、ゲームの中にゃよ? 麻薬っぽいクスリは吾輩も作れるけど、全て合法にゃ~」

「「「う~~~ん……」」」


 麻薬っぽいモノを作っている時点で、私達には違法としか思えません。


「薬屋に渡したのは、ポンタンアメにゃ」

「お菓子あげるなんて、やっぱり仲良しなんですね」

「あげてないにゃ。市場に流したらいくらになるか調べてもらってるだけにゃ」

「ポンタンアメの下に、白い粉は??」

「ないにゃ~。どこの悪代官にゃ~」


 今のは猫さんの言い方が悪い。適正価格を調べてもらっていると言えば、私達も疑わなかったのだ。それでも疑惑は残るけど……


「それにしても、わざわざあんな所でやらなくてもよかったんじゃないですか~」

「たまたま同時に連絡がきたから、PVP見るから急ぎならこいって返したら押しかけてきたんにゃ」

「飛んでくるなんて、やっぱり仲良しなのでは……」

「たぶん、吾輩が見るとか言うから、期待の新人でもいるのかと思ったんだろうにゃ~」


 それは闇ギルドなら気になって仕方がないと思うけど、言うなよ。闇ギルドに目を付けられたのでは??


「ちなみに何か言ってました?」

「まぁこんにゃもんだよね~? って感じだったにゃ」

「評価の仕方、おかしいんじゃないですか? ファーストキングダム基準で見てません??」

「2人ともPHO長いからにゃ。ちょっとやそっとじゃ驚かないだけにゃ」

「おじいちゃ~ん! もっと関心持って~~~!!」


 目を付けられなくてよかったけど、それはそれで寂しい。ギルマスは知らないけど、ロッコさんは生産者のトッププレイヤーなんだもの。私、頑張ったのに!?



「にゃあ? 祝勝会にゃのに吾輩とばっかり喋ってるけど、それでいいにゃ??」

「「「ああ~……」」」


 猫さんの言い分はわかるけど、私達には勝利よりも、猫さんの生態のほうが気になるの。猫だもの!!


「じゃあ、最後の質問にしますよ」

「にゃんでちょっと不機嫌にゃの?」

「最後に3人でお金のやりとりしてましたよね? アレ、なんだったのですか??」

「賭けてただけにゃ。胴元は吾輩がしたから、手数料もらったんにゃ」

「「「ヤクザじゃない!!」」」

「堅気の猫にゃ~~~」


 今まで私達の勘違いで済んでいたんだから、最後まで勘違いだと言えよ。堂々と胴元とか言うな!


 猫さんが賭場を仕切っていたのだから、ヤクザ説は完全に復活。私達は祝勝会よりも、猫さんの話で盛り上がるのであったとさ。


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