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神ゲームの最古参~初心者JKの師匠は猫さんです~  作者: ma-no
四章 猫と新人パーティ

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092 情報収集


 マユ救出作戦の会議は終了。あとは私がマユからブラックパーティの弱点を聞き出せるかどうかだ。


「ところで猫さん、アレは何してるの? 木なんか煮て、食べるの??」

「紙を作りたいだって。作り方も知らないクセに」

「知らないならネットで調べたらいいだけじゃない?」

「対戦相手も調べない猫だよ?」

「時間の無駄なような……あ、それが好きなのか。変わった猫」

「ね~?」


 あと、猫さんが紙を作れるかどうかだ。私とアイはヒソヒソと「バカじゃないの?」と陰口を叩くのであった……


「あ、そうにゃ。アイはポンタンアメいるにゃ~?」

「え? そんなのあるのですか? 欲しいです」

「じゃあ、吾輩(わがはい)をバカと言ったこと取り消せにゃ」

「なんで聞こえてるんですか!? ま、まさか、心を読めるとか……」

「いらないにゃらあげないにゃ~」

「猫さんは天才です!」

「私も欲しい! ヨッ。天才猫!」

「カノにはこないだやったにゃろ~」


 ポンタンアメのために、すぐに訂正する私達であったとさ。


「安上がりなヤツらだにゃ……」


 猫さんの呟きは聞こえないのであったとさ。



 猫さん印のポンタンアメは、アイに好評。リアルと同じ味だと褒められて、猫さんは満更ではない顔をしていた。

 私がもっと美味しいポンタンアメがあるとリークして食べさせてあげたら、やはり美味しすぎたみたいだ。アイはめっちゃ褒めてるのに、なんで残念そうな顔をするんだろ?


 ポンタンアメパーティーが終わったら、私達は軽くレベリングして解散。そして翌日、学校では私がマユに質問しまくっていた。


「アタッカーの剣士とアサシン。盾役のタンク。遠距離アタッカーの魔法使いと回復役のヒーラー……オーソドックスな感じね。この剣士は剣は1本だけ? 弱点とかない??」

「えっと……なんでそんなに詳しく知りたいの? メモまで取ってるし……」


 もちろん私に遠回しに聞くなんて無理だから、ド直球で「パーティ構成おせ~て~」とアホっぽく聞いたよ。そこまでにしておけばそこまで怪しまれなかったんだけどね。


「まぁ、その、あの、ね? そういうこと」

「わからないわよ~。ちゃんと理由を言わないと、もう教えない」

「マユに、今のパーティから離れてほしいみたいな? それに必要なことみたいな??」

「だから、今は辞められないって言ったでしょ? パーティメンバーのこと知ったところで、カノには何もできないわよ」


 マユは決め付けて私の助けを突き放すが、私だってタダでは引けない。


「大丈夫。ちゃんと作戦練ってるから。アイって医大を狙ってる賢い子がブレーンだから、絶対になんとかなる」

「医大狙ってるならなんとかなる……って、関係ないよね??」


 ノリツッコミなら、もうちょっと声を張ってほしかったな~?


「ちなみに何をするつもりなの?」

「完結に言うと、皆殺しにする」

「皆殺し!?」

「わっ! シーッ! シーーッ!!」


 私の皆殺し発言でマユは声を張ってくれたけど、今じゃないよ。クラスメイトから凄い目で見られたじゃない。


「カノ、そんな物騒なこと言う子だっけ? 悪い人に何か吹き込まれてない? あっ、あの猫の影響ね……カノこそ猫から離れなよ~」

「猫さんは関係ない……とは言い切れない……けど! めっちゃいい猫なの。本当は言うつもりなかったんだけど、PHOでね……」


 ゲームの中でもALSの影響で足を引き摺っていたことはわざわざ言うことでもないと思って省いていたが、私はリハビリギルドという障害者支援ギルドに断られて、猫さんに助けてもらった話を聞かせてあげた。


「そ、そんなことあったんだ……」

「うん。だから、猫さんは私の恩人。信頼してるの。美味しい物も食べさせてくれるしね」

「餌付けされてない??」

「されてないとも言えないの~。なに食べても全部美味しいも~ん」


 ちょっと脱線してしまったが、真面目な話だ。


「猫さんは、私だったら、1対1のPVPなら楽勝と言ってくれた。作戦もある。絶対にマユを救い出してあげるから、私を信じて」

「信じたいけど……その猫さんに協力してもらったほうが確実なんじゃない?」

「猫さんは手伝ってくれないのよ~。たぶん、私の成長に繋がると思って……たぶんだけど」

「声、ちっさ……」


 確かに自信ないし、そんなこと思ってるとも思ってないけど~。


「たとえカノが勝てたとしても、あの人達はしつこそうだよ?」

「その時はその時だよ! 何度だって返り討ちにしてみせる。奥の手だってあるしね!!」


 私がドンッと胸を叩くと、マユは懐かしそうに目を細めた。


「その自信満々の顔、小学校の時に私が男子に、胸のことでからかわれていたことを相談した時もしてたね……」

「そだっけ?」

「うん……そのあと、男子を怒ってくれたじゃん」

「なんかそんなことあったようななかったような……」

「あったの。だから、私、カノを信じるよ。また助けてもらっていい?」

「うん! 任せて!!」


 こうして私は、ブラックパーティのことを隅々まで聞き出して戦いに備えるのであった……


「にゃあ? 作戦会議なら、町のカフェとかでもできるにゃろ? にゃんで吾輩のツリーハウスを我が物顔で使ってるにゃ? 吾輩でもめったに使わないんにゃけど~??」

「「黙ってて!!」」

「黙ってられるワケないにゃろ~~~」


 ツリーハウスを勝手に使っていたら猫さんにバレて、追い出されそうになる私とアイであったとさ。


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