表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神ゲームの最古参~初心者JKの師匠は猫さんです~  作者: ma-no
二章 猫の訓練と卒業

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/60

048 始まりの町散策


 ロッコさんと話をしたことで、昨日の怒りというかモヤモヤも収まった。今からが私の伝説の始まりだ。


 嘘で~す。友達作って楽しくワイワイしたいだけで~す。お洒落なカフェでお喋りしたいな~。やっふぅ!

 というワケで、どこに行こう? ヌイーダの酒場が一番手っ取り早いけど、どこにあるかわからない。料理人ギルドのお料理教室も覗いてみたいけど、どこにあるかわからない。


 私、PHO、もう1ヶ月近くもやってるのに、始まりの町のことすら何も知らないよ!?


 猫さんに聞きに行こうかと思ったけど、昨日卒業したばかりなので会いづらい。それに元々1人が好きなんだから、今ごろ羽を伸ばしてコサクしてるはずだ。しばらく猫成分は我慢。

 ロッコさんに聞くにも、さっき別れたばかりだから聞きにくい。今日の予定は町の散策に決めた。


 足取り軽く、ログイン場所に戻ってきた私は、そこでキョロキョロ。次々と人が湧いてきて、1人で歩いて行く人や、待ち合わせをしていた友達と合流している姿がそこかしこにある。

 普通の人はどこに向かうのかと眺めていたら、大きな広場がある方向。そこは露店が多く集まっているから、私もよく利用する。とりあえず、女性パーティの跡を付けてみた。じゃなくて、同じ方向に向かってみた。


 広場に着くと、活気のある声。プレイヤー同士が喋る声や商談する声が聞こえる。

 ここでもキョロキョロ。歩いて食べられるリンゴアメをゲットしたけど、お財布がヤバイ。先に金策を考えなくては。でも、売れる物、ヤバイ物しかないのよね~……生産者ギルドなら、目立たないように買い取ってくれるかな?


 目的変更。でも、生産者ギルドもどこにあるかわからない。ガックシ肩を落としたところで、私に救世主が現れた。


「無料案内所?」


 広場の端のほう、やや目立たない場所に、ピンクや黄色を使った看板が目に入ったのだ。私はこれ幸いと、そのテントに入った。


「らっしゃっせ~……女? あ、アルバイトしたいのかな~? 君ならナンバー1も夢ではない! 給料もわんさか稼げるよ~??」


 そこには、ロッコさんぐらい怪しいサングラス男。入るなりスカウトされたけど、なんだこいつ?


「あの……案内所って看板があったのですが……」

「あぁ~……そっちか。よく間違われるんだよな~。俺たちが案内するのは、そういう店だ。若い女がくる場所じゃねぇ。ま、働きたいなら、いつでも歓迎するぞ。これ、チラシと名刺だ。連絡待ってるな」

「はあ……」


 どうやら私は場違いな場所に入ったらしい。なのですぐに出て、近くにあったベンチでチラシを読んでみた。


「あう……そういうことか……そんな所に入ったなんて恥ずかしい……」


 チラシには、性的なサービスのお店が載っているのだから、追い出されるのは当たり前。てか、しつこくされなかったから、あのサングラス男はいい人だったのだろう。

 ちなみにサービス内容は、膝枕したりおんぶされたり狭い個室で隣に立つだけだったり。元々ゲーム内コンプライアンスで性的なことはできなくなっているから、ギリギリを攻めてるんだとか……


 給料はいいんだけどね~……ダメダメ。ママに怒られる。


 チラシをよく見ると、地図付き。生産者ギルドが目印として書かれていたのでラッキー。とか思ったけど、今いる場所の反対側じゃん!

 そちらにトコトコと歩いて行くと、大きな建物に大きな看板。私の目、節穴だった……何度も目の前通っていたよ!


 自分が悪いのにゲームのせいにしたら、持ち物の確認。第4フィールドの物を売るのだから、言い訳も準備だ。


「あの~……買い取りってしてますか?」

「はい。(うけたまわ)っております。ご案内は必要でしょうか?」

「あ、はい。お願いします」


 中に入ると広いエントランス。早々に目的の場所を探すのを諦めて、受付のお姉さんに聞いてみた私。あ、この人、NPCノンプレイヤーキャラクターだ。まさか過去のプレイヤーだったり?

 受付NPCは私がジロジロ見てもニッコリ微笑むだけ。凄く丁寧な口調だから、なんか負けた気分になる。私も社会に出たら……


「買い取りカウンターはこちらになります。プレイヤーの方をご希望でしたら、あちらへ。NPCをご希望でしたら、あちらとなります」

「え? えっと……プレイヤーとNPCとかって、どう違うのですか?」

「NPCの場合は、現在の相場で買い取りを行い、プレイヤーの場合は交渉可能となっています。貴重な素材をお持ちの場合は、プレイヤーがお勧めですね。在庫が少ないと買い取り価格が上がりますから」

「そうなんですね。ありがとうございます」


 受付NPCに礼を言ったら、私は買い取りNPCの下へ。ここは一択でしょ!

 案の定、第4フィールドの素材を見せても驚きも詮索もされない。1個辺りの単価は高いから、全部売れば10万ゲアを超える。私、なんて場所でレベリングしてたんだろう……


 いくらNPCでも足が付きそうなので、3分の1を売却。儲かったと笑顔で振り返ったら、男性プレイヤーが私の全身を舐めるように見てきた。


「あ、あの……何か御用でしょうか?」


 近い。近いしなんか言え。黙ってると怖いんだよ。


「あ、いや、悪い。NPCに買い取りカウンターを教えてもらっているのに、なんで第4フィールドの素材なんて持ち込んでるのかと気になってな~。装備もプレイヤーメイドなのにたいした素材使ってないし……君、どうなってるんだ?」


 どうやら私、怪しかったみたいです。今まで怪しいと思った人達、謝罪します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ