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神ゲームの最古参~初心者JKの師匠は猫さんです~  作者: ma-no
二章 猫の訓練と卒業

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043 目を付けられた理由


 ロッコさんと生産者ギルドとの揉め事は、中級回復薬の素材を売ることでいちおうの決着。ロッコさんはネロさんの持ち込んだ素材で違う薬を作りたくなったってのが真相らしいけど。

 ちなみに中級回復薬が市場に出回ることで、回復薬の絶対数が少し増えたらしい。中級回復薬を水で薄めると初級回復薬が10個できるからだ。


 中級回復薬の素材を発見したのも納品していたのもネロさんだったのに、生産者ギルドにはロッコさんの使いだと思われていたとのこと。

 時を同じくして、第1フィールドの農業区画が解禁。ロッコさんは畑を買えるだけ買い漁る。畑から薬草が出荷された結果、中級回復薬の価格は暴落。ネロさん、大笑い。ネロさん、何故か生産者ギルドから恨まれる……


 笑うからだよ。下っ端だと思われてたんだから、そりゃ怒る。この猫、人を怒らせる天才だな。わざとじゃないみたいだけど……


 そのゴタゴタのなか、ネロさんが袋に詰められて拉致される事件が!


 お待たせしました。待たせすぎたかもしれません。ファーストキングダムの出番です! でも、さらい方がヤクザで怖いです!!

 そして聞いたことのある愚痴しか出てきません! 新しい情報は、ゴウキさんがPKギルドのマスターを拷問して吐かせたくらい? このマスター、全然最強じゃありません!!


「ロッコさんから見て、ファーストキングダムはこんなに酷い人達なんですか?」

(おおむ)ね合ってるな」


 猫さんの色眼鏡ではなかったみたい。PKとかはしないけど、とにかくパワーこそ正義で大雑把な人しかいなかったんだって。猫さんが常識人に見えるほどって、どんだけやねん。


「うちにもよくきてたから知ってるが、全員、人殺しかってぐらいの殺気を(まと)ってる集団だったな」

「それでPKさんじゃないんだ……」

「クラン内ルールで、堅気さんに手を出すなってのがあったからな。それに仲間内でやりあったほうが楽しいらしい」

「ヤクザさんですね……」


 いいヤクザらしいけど、怖い人には変わりないね。よく猫さん、生きてこられたな。


「ちなみに猫さんって、ゴウキさんにファーストキングダムで一番強いと言われていたみたいですけど、ロッコさんもそう思うのですか?」

「俺はこいつが戦うところ、そんなに見たことがないから正直わからない。でも、ファーストキングダムのヤツらが言うには……」


 どうも猫さん、初めてゴウキさんと戦った時に、勝ちそうなぐらい追い詰めたらしい。ただ、最後のほうは手を抜いたと怒られたそうだ。

 ゴウキさん以外はというと、全勝! ゴウキさんでも、一日にそんなにやったら半分しか勝てないらしい……


「たまたまにゃ~」

「たまたまで全勝はできないと思います」

「そのあとは勝ったり負けたりを繰り返したんだから、実力は拮抗してたんにゃ」

「こんなこと言ってますけど??」

「にゃんで吾輩(わがはい)に聞かないにゃ?」


 猫さんが信じられないからに決まってます。ロッコさん、どうぞ!


「どうもこいつ、相手の戦い方を完コピして実力以上を引き出すのが好きみたいで、それが見れたら満足だから、勝ち負けは関係ないみたいだ」

「思っていたより戦闘狂!?」

「勝ち負けは気にしてないから戦闘狂じゃないにゃ~。それに自分の限界を超えようとする人の顔、必死すぎて面白いにゃよ?」

「だからファーストキングダムが離してくれないのよ~~~」


 これを戦闘狂と言わず、なんと言う? ファーストキングダムをさらに強くしたのは猫さんだよ! 戦闘狂じゃなかったら、名トレーナーだよ! もしくは、殺戮マシーン製造機だ!!


「ブッ……殺戮マシーン製造機だってよ?」

「酷いにゃ~。吾輩は平和の使者にゃ~」

「アメリカとか力の強い国はそんなこと平気で言いますけど~?」

「国じゃなくて、猫にゃ~~~」

「ブハッ。わはははは」

「あははははは」


 私のツッコミ、ロッコさんのお気に入り。猫さんの泣きそうな顔を見て私も釣られて笑ったけど、私も殺戮マシーン製造機に作られたことを思い出した瞬間に、冷や汗が垂れたのであった……



「もう昔話はいいにゃろ。今後の話をしようにゃ~」


 猫さんは笑われすぎて不機嫌に。さっさと私をロッコさんに押し付ける。いや、裏口の通行証を発行しろと言ってたよ。


「またお前は俺に押し付けるのか……」

「ただの客の1人を紹介してるだけにゃろ。妹ちゃんも、にゃにかに巻き込まれたら、まずはこいつから情報を買えにゃ。そしたら解決か回避できるからにゃ」

「そ、それで解決できなかったら……」

「その時は吾輩に連絡しろにゃ。ま、そんにゃことにはならないと思うけどにゃ~」


 どうもここに私を連れてきたのは、猫さんを頼るのではなく、1人で解決できるようにしたかったみたい。要は、ロッコさんには相談のワンクッションになってもらおうって腹らしい……


「あと、ルーキーが扱うようにゃ剣ってないにゃ? この子、魔法剣士なんにゃ」

「何度でも言うが、自分で作れるだろ」

「にゃん度でも言うけど、吾輩が作ると目を引くんにゃ~」


 ロッコさんが奥に行ってゴソゴソしている間に質問したら、猫さんが鉄製の剣を作ると、どんなにステータスを下げても攻撃力が200を超えるらしい……お値段も百万ゲアを軽く超えるんだって。それでいいのに……


「今はこれしか合いそうなのない」

「う~ん……ま、これぐらいにゃらごまかせるにゃろ」


 ロッコさんが持ってきた剣は、攻撃力64の細身で綺麗な剣。私的には満足なのに、猫さんは何が不満なんだか……強いからですか。何が悪い?


「この値段にゃら買えるにゃろ?」

「買えますけど……」


 私の手持ち、ほとんど吹っ飛んだ! お値段が悪かったです!! 元々猫さんとのレベリングで稼いだお金だけど……


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