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神ゲームの最古参~初心者JKの師匠は猫さんです~  作者: ma-no
二章 猫の訓練と卒業

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037 ダンジョン攻略講座


 猫に餌付けされるのは人としてどうかと思ったが、美味しいからまぁいっか。考えるだけ無駄だ。寝よ寝よ。


 いつもよりちょっと寝るのが遅かったけど、誤差の範囲内。いつも通り起きていつも通りのルーティーンをこなしてパンゲアヒストリーオンラインにログインする。

 猫さんは家具を作っていたから、いつも通りのツッコミ。は、しないで呆れるだけ。ツッコんでも暇潰しって言われるだけだし。


 そしてこの日は、珍しく特筆することはなかった。猫さんと一緒にいたのに!!


 レベリングで1日が終わった翌日、新しい授業が始まるらしい。


「魔法剣士の戦い方は慣れてきたみたいにゃし、今日はパーティプレイをやるにゃ~」


 どうやら猫さんと一緒に戦うみたい。猫さんが前衛の盾役やアタッカーをやったり、後衛の魔法や弓を使ったり、回復役をしたり補助する魔法を使ったり等々……いったい1人で何役するの!?


 場所はピラミッド。最初は盾役をしてくれるらしいけど、そのガスマスクは気になるわ~。せめて盾を持ってくれ。


「盾役に引き付けてもらったら楽にゃろ? シュコー」

「はい。群がってるところを遠近で攻撃するだけですから……」


 アタッカー2人も猫さんのおかげで難なくこなせば、続いてはちょっと長め。猫さんは魔法使いと弓使いで援護してくれた。


「こっちは妹ちゃんが後衛を守らないといけないから、立ち振る舞い、タイミングがちょっと難しいかにゃ~? シュコー」

「ですね。やること多いです」

「んじゃ、シュコー。次は回復と付与魔法でサポートするからにゃ~? シュコー」


 猫さんは回復するから好きなように突っ込めと言うけど、今まで慎重に戦うことが多かったから、思うように突っ込めない。防御無視なんて、怖くてできないよ~。

 とか思っていたけど、猫さんは私が攻撃を喰らった瞬間に魔法で治してくれるから、安心感が凄いね。ちょっとは防御無視できたと思う。


「まぁ防御無視にゃんて、回復役にしたら迷惑なだけだけどにゃ~? シュコー」

「だったら、何故やらせた?」

「シュコー。場合によっては、早く倒さないといけないケースもあるからにゃ。シュコー。これを逃したら、にげられるか全体攻撃、完全回復をするボスもいるからにゃ。シュコー」

「なるほど……」


 猫さんの助言はシュコーシュコー言っててすんなりと入ってこないよ。頭が悪いとかじゃないからね!


「そんじゃあ、今日はこのままピラミッドの最上階まで行くからにゃ~? シュコー。罠とかもあるから、吾輩(わがはい)の歩き方も見ておくんにゃよ~? シュコー」

「はいっ!!」


 初めてのダンジョン攻略! やっふぅ!!


 今まで1階しかウロウロしていなった私は、心躍らせて猫さんのガスマスクは気にならなくなるのであった……



 初ダンジョン攻略は、結論から言うと中途半端な気分。猫さんが補助して戦いやすくしてくれるのは助かるし、罠とか教えてくれて解除してくれるのも至れり尽くせり。

 ただ、猫さんが許可無く宝箱を開けさせてくれないの。宝箱だよ? 中に何が入ってるか心躍るじゃない? 開けていい宝箱は全部トラップかモンスター! 期待を返せ~! てか、なんで100%罠を当てられるのよ!?


「発見とか看破とか、トラップを見分けるスキルはあるけど、吾輩の場合は経験にゃ」


 聞いたらこの始末。せめてスキルを使え~~~!!


 モヤモヤが残るので家族に今日の愚痴を聞いてもらったら、「猫さん、なんでもできてすげー」ってなった。確かにそうだけど、私の聞きたい言葉は違うの~~~!


 翌日もピラミッド攻略をしてレベリング。この日は私を先に歩かせて罠に引っかかれとか言われました。


「見破れと言ったにゃろ? 昨日、どんにゃのがあるか教えたにゃ~」

「は、はい……あそこ、罠っぽいですよね?」

「まったく違うにゃ~。パーティメンバーには斥候とか入れたほうがいいかもにゃ~」


 私、冒険の才能がないみたい。このゲーム、冒険をするのがメインのような物なのに、致命的だ。


「は、発見のスキル取ってもいいですか? スキルポイントいっぱいありますし」

「ソロでやるにゃらいいけど、今はセット枠はいっぱいいっぱいにゃろ? 仲間ができてから、そういうのは考えたほうがいいにゃ。特に魔法剣士はふたつの特性のスキルをセットしなくちゃいけないんにゃから、余計にゃスキルはセットできないにゃ~」

「はぁ~い」


 私、戦闘スタイル失敗したかも?


「あの、ちなみに魔法剣士って、仲間から何を求められるのですか?」

「戦闘力だろうにゃ」

「やっぱり!? 私、虫も殺せない可憐な女子高生なの~~~」

「今更にゃに言ってるにゃ? 死者すら無惨に灰燼(かいじん)に帰してたにゃ~」

「そうだけど~~~」


 私、脳筋寄りに鍛えられてたっぽい。なのでゾンビやミイラに八つ当たりしてストレス発散する私であった。


「うんにゃ。今日の妹ちゃんは、攻撃に力が乗ってるにゃ~。いい調子にゃ~」


 猫さん! そこ褒められても嬉しくないの!?



 私は攻撃的で暴力的な性格をしているのかと家族に相談してみたら、皆は違うと言ってくれたけど、ママだけ目を逸らした。どうやら前衛は天職らしい。不本意ながら!

 翌日もストレス発散にパンゲアヒストリーオンラインにログイン。いや、ストレスを溜めるため? 溜めてから発散するため? これってプラマイゼロじゃない? やらないほうがマシなのか?


 なんだか悩みが増えた気がするけど、気にしたら負けだ。バグエリアに入ると、猫さんはまた木を切りながらコサクを歌っていたので悩みが増えた。まだエンドレスコサクなんだもん!


「猫さ~ん。また木を切ってるんですか?」

「こんにゃちは~。家具も作り終えたから、次はにゃにをしようか考えてたんにゃ」

「考え事してたのですか。でも、考えるのはそこじゃないと思います」

「にゃ~?」


 猫さんがかわいく首を傾げるなか、私はステータスボードを開いて見せ付ける。


「歌詞を覚えましょう!」

「にゃから、タイトルも歌手もわからにゃいと……にゃ? にゃんで妹ちゃんは歌詞を知ってるにゃ?」

「タイトルは『コサク』だからですよ!!」

「にゃんだと……」


 猫さん、この世の終わりみたいな顔をしてる。小声で「そんなわかりやすいタイトルとは盲点だったにゃ」とか言ってたけど、猫さんの目が節穴なだけだと思うよ。


 一番始めに検索するでしょ!


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