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神ゲームの最古参 ~私の師匠は猫さんです~  作者: ma-no
一章 猫に弟子入り

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026 チミドロノ聖戦後の変化


 チミドロノ聖戦の話を聞いた私はお腹いっぱい。最後は猫さんの愚痴に拍車がかかったせいでもある。ママが呼んでると噓ついてログアウトしました。


 今日はお父さんが休みだから夕食は一緒だけど、目がうるさい。スパルタスの新情報、聞いてないんだよね~。


「なあ? 今日は猫さんとなんの話してきたんだ??」


 無視してたけど、聞かれてはしょうがない。てか、パパまで猫さん言うな。


「チミドロノ聖戦の話を聞いたんだけど、知ってる?」

「どっかで聞いたことがあるような……」

「PHOにいる外国人がキリスト教とイスラム教に分かれて戦った話なんだけど」

「あそこ、外国人なんて……思い出した! 100万人のバトルロイヤル!?」


 パパの話は、又聞きの話。パパがやっていた当時に大規模なバトルロイヤルが開催されて興奮して見ていたのに、古参の人に「ショボっ」と冷や水を浴びせかけられたんだって。


「アレ、嘘じゃなかったんだ……」

「信じてなかったの? それなのになんで覚えてるの??」

「いや、言い方がムカついたからPVPプレイヤーバーサスプレイヤーだ~! と喧嘩売ったら、拷問されて殺されたんだ。あの恐怖は今も忘れられないぞ」

「ねえ? パパって弱かったの??」


 本当は「バカなの?」と言いたかったけど、オブラートに包んだ私、超エライ。でも、弱いはプライドに突き刺さったようで、自分の伝説を語っていた。


「100万人のバトルロイヤルで猫さん生き残ったんだけど?」

「完敗です……」


 パパの伝説、ちっちゃ。10人のPKから逃げ切ったは、伝説でもなんでもないだろ。倒せよ。仲間を置いて逃げるな!

 パパは元気をなくしていたけど、私は容赦なくチミドロノ聖戦の話を聞かせてやるのであった……


 皆の感想は「これ、歴史の授業?」でした。



 翌日、今日はパンゲアにログインしたら、ママから聞いた面白そうなエリアをちょっとだけ見学。そこで出会った人と話が弾んでしまったけど、まだ修行の身なので走ってバグエリアに入った。

 猫さんはちょっと手を離せないらしいので、いつものように薬草刈りをして初級回復薬を作っていたら、猫さんがやってきた。


「ご機嫌だにゃ~。ニワトリさんまでクリアーしたんにゃ。吾輩(わがはい)も負けてられないにゃ~」

「あ、口から出てました?」


 早口言葉の歌、聞かれていたなんて恥ずかしい。猫さんにライバル視されたけど、赤パジャマをクリアーしてから言ってください。


「にゃんかいいことあったにゃ?」

「はい。チミドロノ聖戦の話を家族にしたら、ママが外国人とお喋りできるエリアがあると教えてくれたんです。そこで出会ったイギリスの人、すっごくいい人だったんですよ」

「あぁ~……世界ルームにゃ~……」


 猫さん、めちゃくちゃ嫌そうな顔に変わった。何故に??


「なんでそんな顔するんですか?」

「妹ちゃん、きっとこんにゃこと言われたんじゃにゃい? 綺麗だとかキュートだとか、あなたの心は美しいだとか天使とはあなたのことだとかにゃ……」

「は、はい……どうしてわかったのですか?」

「あそこ、汚い言葉に制限がかかりまくってるから、言葉のまま受け取ったら酷い目にあうんにゃ」


 猫さん(いわ)く、チミドロノ聖戦から国籍別にサーバーが分けられたが、パンゲアヒストリーオンラインは世界中のプレイヤーと繋がれるというコンセプトがある。そのコンセプトを守るために、戦闘や危険物を持ち込めないエリアを作った。

 だが、それでも口喧嘩は絶えないので、攻撃的な言葉は褒め言葉に。怒りの表情は笑顔になったそうだ……


「じゃあ、私が言われたことは……」

「たぶん、筆舌にし難い暴言にゃ。それを知らずにリアルの連絡先を教えた人は、毎日大量の暴言が届くようになったんにゃって」

「うそ~~~ん!!」


 あんなにいい人そうな人がそんなこと言う? 反論したら、猫さんは世界ルーム言語というまとめサイトを開いて、私が言われた文章を検索してくれた。


「ひ、酷すぎる……死にたい……」

「ありゃりゃ。そのトミーってヤツ、ブラックリストに載ってるにゃ。誰とも喋れなくなったから、新人見付けてストレス発散してるんだろうにゃ~」

「人間不信になるって~~~」


 筆舌なんて生易しい物じゃなかったよ! 人種差別に人格否定を、信じられないぐらい汚い言葉で言われてたなんて!?


 ちなみにこの世界ルームは、どんなに罵詈雑言を吐いても相手に伝わりにくいからって、ストレス溜め込んだ人に大人気の施設なんだって。


 ママ、ストレス溜まってたのかな~?



 気を取り直して、ストレス発散の狩りへ。でも、昨日の筑前煮の続きを忘れていたのでちょっとストレスをプラスしてから狩りへ。

 いつもより剣が乱れていると猫さんに言われまくってストレスはプラマイゼロ。でも、自分1人で作った筑前煮が美味しかったから、ストレスは完全に発散。猫さんに「ちょっと塩辛かったにゃ~」と言われてちょっとだけプラスだ。


 ログアウトして夕食時に、ママにあのことを聞いてみよう。


「ママ、世界ルームのことなんだけど、あそこの人、言葉と真逆のこと言ってるらしいよ?」

「そうなの??」


 よかった。ママ、ストレス発散に行ってたんじゃなかった。あとで猫さんに教えてもらったサイトをママに見せたら苦笑いしてたよ。


「まぁ、本心を知らなきゃいいだけよ。あんなに褒めてくれる人、普通いないんだから。金髪のイケメンに褒められまくったら、誰だってストレス発散できるわよ~」

「ママ、強心臓だね……」


 ただし、真実を知ってもママに効果ナシ。ママは久し振りに行きたいとか言ってたから、ストレス溜まってるんだね……


一章はこれにて終了。

1日2話更新はここまでで、しばらくは1日1話、0時頃の更新となります。

せめて二章終了までストック持つかな~?

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