銅の死神~うぉふぉお?~
うぉふ(おまたーせ)
うぉふうぉふ(サブリミナルの中ボス戦)
うぉふ(ここに完結)
うぉふ(もしかしたら明日は更新できないかも?)
うぉふ(そんなときには七菜さんでもどうぞ)
うぉふ(それでは)
文字通り降ってきたヤバいカブトムシこと赤銅触手冥皇蟲。ドウカブトで良いね。とりあえずこいつで注意するのは……!
「角だ!角を狙え!」
「オゥケェイ!」
「わふはてるるの援護!」
「うぉふ!」
地中から死んだモンスターを呼び出して援軍にする能力。その起点は恐らく角だ。推測に過ぎないのはあるが、それでも試せば上手くいくこともある。ハズレならハズレだ。またその時に、ね。
ドウカブトは滞空したまま触手を伸ばす。人の腕ほどもある触手の先には穴が空いており、その中には犬歯がずらりと並んでいた。肉を食い千切るのに最適ですね!流石!ふざけんじゃねぇ!
とりあえず触手を蹴り上げて、と。ふむ、蹴った感じは……きめ細かい肉みたいだな。柔らかいっちゃ柔らかいが、十分に硬い。そして切られても再生する。そこで恐らく……これが正しい!
「縛り付けたんぞこん触手ゥア!」
近くの木の太めの枝に触手を回させてから、ぎゅっと縛る!これでいいだろ!もう触りたかねぇんだよ!まず1本封じ込めた!さあ次ぃ!
べきっ
「嘘ぉおおおん!?!?」
へし折られた!へし折られたよ!よぉし、なら今度は木に巻き付けるぞ!ていうか何これホント!キモいキモいキモいキモい!
再び襲ってくる触手。しかも今度は3本である。くっそ、複数とかめんどくせぇな!しかぁし!結べば面白いことなりそうだよなぁ!
飛来する触手を手早く取って残りの2本をぺしっと叩き落とす。そのまま1本を足で押さえて!
「ほぉら固結び!仲良し触手!ばんじゃぁい!」
ぎゅるっとしてちゃっとして結んだ2本の触手。伸びている元を確認して左右ペアにしといたからね?感謝しなさいね。それでこの足元の触手を……!
「これはこの辺りなんてどうかな!?」
結んだ2本の途中に絡ませて更に複雑な構造へと改造する。なんか気持ち悪い。そして最終的に全部の触手が飛来してきたが、ぐっちゃぐちゃにして結んでみた。2本結んだ時点で自切するかは確認したから、切り落とさない限りこのままだろう。ふぃっひひひひ!たーのしー!しかも滞空が維持できずに地面に墜落する。よぉし、これなら殺りやすい!
触手を無力化させ、一段落したのでてるるの方を見る。そこではてるるが大活躍して……ない!何してんだてめえ!わふをメインとして角を攻めているてるるに詰め寄る。
「おい!ちょっと女子!」
「男子ですぅ!何か用ですか触手固結びボーイ!」
「働け!」
「攻撃が通りません!」
「じゃあ言えよ!」
そうこうしている間にも、ばったり遭遇しちゃった例のムカデカゲロウ君がドウカブトの脚に齧り付いて頑張ってるんだぞ!ていうか何で加勢してるんだ!
「ああもう!角落とすぞ!」
てるると入れ替わり、ドウカブトの角切り落とし作戦に移行する。
まずは……。
「へし折ったらァアアアアッ!シャオラァッ!」
全力で蹴るッ!
勿論弾かれ、角を振って弾き飛ばされた。しかしこれでわずかでも傷があれば行けるね!
再び角にしがみつき、蹴った所を確認。……!凹んでる!よし、じゃあ次!
「わふ!一時退避!爆弾を設置する!」
「うぉふ!」
罅があるのならァア!破壊は容易い!
ちょっと惜しい気もするが百足ダーツを3つ使って3つのキングワーム爆弾を固定する。よし、固定完了。じゃあ行こうか!
「汚い花火でパーティーしようぜ!お題はご立派なその角だよぉ!」
起爆ゥア!
ドッ!
爆風に包まれながらも警戒は続ける。いよぉし!確認だ!
「……ブォォオオ……!」
角は……!?
「ブォォオオオオオオアアアアアアアアァア!」
「畜生無理だった!」
8割に罅が入ったものの、破壊までは行かなかった。これじゃ無理そうだぞ……!
ドウカブトは怒り狂った様子で僕を見据え、口を開く。ん?見ぃたことあるなぁ?そして少しずつ黒い光が集まり、球の形をとる。んー、嫌な予感するなあ!具体的には百足ビームの再来かな!?
「ブァアアアアアアア!」
「ヒャッハァ的中したぁ死んじゃうよぉ!?」
咄嗟に転がり、伏せて避ける。百足とは段違いの広さ、熱量、力。うん、避けれて良かった。
と、安心していると着弾地点から爆風が届く。アイエエエ!?最後爆発すんの!?後ろのそこを見れば、一直線に削られた後大きく吹き飛んだ地形が……。そこで気付いてしまったのはこのカブトビームの凶悪性である。
「吹き飛ばされた物が飛んでこない?いや、それより跡に何も無い、と?」
あれだけ大きなビームで抉られたのなら、焼かれたり焦げたりした木々、モンスターが残っている筈。しかしそこにあるのは露出した岩盤のみである。何故何も無い?削り取った?いや、反物質?冥界への転送?
ともかく、何れにしても。
「当たればお陀仏ってか!まーた厄介な攻撃を!」
死骸召喚に反物質ビーム、そして触手。属性をそんなに盛って良いのは可愛い子だけだと相場は決まってんだよこんのクソカブトめ!
そしていつの間にかムカデカゲロウ君は屠られてむしゃむしゃされてしまっていた。更に触手の方は自分から地面に叩き付けて脚で踏みつけることで千切れ、再生してしまっている。あーもう!
「ファンブル!不味いよ!そっちに行く!」
「くっ、広いところだと動きが活発になる!抑え込むぞ!」
「どうやってさ!」
「どうもこうもねぇ!」
「「使えねぇな!」」
「「今何つった!?」」
くっそぉほざきおってこんのアマァ……!状況も悪いしてるるの頭も悪い。こうなったら最終奥義を使うしかないか?そう!撤退である!
「こんなときには撤た……いや待て、何故撤退を考え付かなかった?」
いつもならすぐ撤退するのに、何故撤退しようとしなかったのか?あっれぇ、何でだ?もしかしてまぁたドウカブトか?
試しにメニューをちゃっと開き確認。
『状態異常:強制戦意高揚Ⅲ(赤銅触手冥皇蟲)』
「なぁるほどぉ!クソカブトぜってぇ許さねぇ!」
とにかく許さん。口んなか爆弾ぶち込んだるわ!食らえや!
「ブォオ」
「マジで食べた!」
「ブァアアアアアアアアアアアアア!」
「しかも効いてやんの!」
「ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
「あっごめんなさいゆるしてビームやめて」
怒りのビームがさっきより高威力で飛んでくる。走って移動しながら逃げればドウカブトが顔を動かして追尾して……なんだか凪ぎ払ってるな。凪ぎ払われた開けた場所には沢山のモンスターが雪崩れ込み、そのままドウカブトの方へと、おい死ぬぞ!別に思い入れがある訳じゃないけど、死ぬぞ!戻れ!
ちなみにキングワームとビッグラットが合計で9割ぐらい。残りはまあ、うん。
ドウカブトは溢れかえる雑魚に気を取られ、意識をそちらに向ける。確かに雑魚にチマチマやられるとウザいけど……じゃないな。触手でもぐもぐしてら。
「全員集合!」
「へぇ、へぇ、はぁい」
「うぉふ!」
少なからず全員が消耗している中で、一時的に休息する。皆さん無事ですね素晴らしい。泥だらけではあるけど。
「さて緊急会議!多分体内は脆い!ということでてるるに任務をお願いしたい!」
「嫌です!疲れた!」
「お前よりわふ大先生の方がよっぽどお疲れになられてるぞ!?」
「ごめんなさい!」
「うぉふうぉふ」
「ありがとう!」
戦意高揚の影響か、やたらテンションが高くなっちゃう。どうしよう、話がまるで進まん。
「てるるよ!」
「何じゃあ!」
「ここで決めたら!?」
「決めたら!?」
「男だよなぁ!?」
「そうだねぇ!てるる行きまぁあす!」
目が逝っているてるるが飛び出して行った。その前にさりげなくキングワーム爆弾を身体に引っ付けてやった。よぉし逝ってこい。
「てるるぅあ!」
「何じゃあ!」
「死んだら戻って来い!」
「ひゃあ!?触手ゥア!何をほざきおって!?さては特攻させる気か!?」
「男だろぉ!?」
「ああ分かってる!連れてってやるよゴキブリィイイイイ!」
うっわ乗せやすいなアイツ。
てるるは疾走し、2本の触手の猛攻を百足苦無で迎撃しながらドウカブトの前に立つ。
「錬金魔道解放!」
そして開けられた口腔内部に手を向けると。
「Lv.03『花火融解!』」
炎が踊る。
「ウィズゥウウウ☆ボクゥウウウウアアアアアア!!!!!」
てるるも踊った。
口の中に突入した彼は、まさに覚悟を決めた男だった。実際カッコ良かったけど、死んでもそれは言わん。
きばく!
「ああああああああとは頼んだぞファンブルァァァアアアアアア!!」
儚く散った命。今頃は拠点でリスポーンしているだろう。安らかに寝てろ。
そして肝心のドウカブトさんだが。
「ブァアアアアアアアアアアアアア!」
最高に効いてた。どうしよう、これてるるMVPで良いんじゃない?頭は吹き飛び、気門からは真っ赤な炎が出ている。恐らく致命的ダメージだろう。そして息絶えたかどうかについては、残念ながら駄目だった。
「うぉふ……」
「すごいな、アイツ」
「うぉふ」
わふも何だかてるるを見直したようだ。うん、分かるよ。予想以上の火力でやってくれたからね。
しかし。そんな一筋縄では行かないのがこのゲーム。
「ブァアアアアアアア!」
ドウカブトは何処からか声を出すと、外骨格を少しだけ浮上させる。なーんか見たことあるなー?
そしてその悪い予感はまたも的中した。
「ブァアアッアアア!」
「キャストオフしたぁ!飛んでくるぞわふ!」
「うぉふ!」
外骨格を弾き飛ばし、辺りに散らす。つまり、キャストオフである!うわあビッグラットとキングワーム達が!ぷちぷちっとくしゃってなってぐちゃあした!具体的な描写は避けるがとにかくソースが広がった!可哀想に!
それはそれとして、果たしてその中身は……?
「ブァアアアアアアア!」
「マトリョーシカァァァアアアアアアア!?!?!?それはちょっと面白い!良いねぇ!来世じゃ芸人になったら良いよ!」
半分くらいのサイズの甲虫が飛び出した。何ぞ?え、えー?しかし大部分が焦げている!おおお!てるるの置き土産がつおい!
「ブァアアアアアアアッブゥアゥアアアアアアアアアアアアア!」
「来いよ!最期の相手は僕だ!」
「うぉふ!」
まっしぐらに突進してくるドウカブト。僕は真っ直ぐにそれを見て、受け止める!勿論だが止められなんてしないので手は出さない!
追突。そして停止。しっかり腹に食い込んだドウカブトは角を貫通させ、そのまま翅で押し込んでくる。
痛い。血が込み上げ、呼吸も出来なくなるくらいに苦しい。吐き気のままに血を吐いて地面を染める。意識が飛んで倒れそう。いっそのことこのまま意識を離してしまおうか?
だがぁ!最期の一手ぇぇええええ!このクソカブトは仕留めてやるぅうううああああああああ!
「っぐぇあッ!ああああああ、わふぅう!」
「うぉぉぉおおおおおおっふ!」
わふが飛び付いてドウカブトの胴を噛み、そのまま地面へと叩き付ける。当然ドウカブトは身体から抜け、空いた穴からは血液がどばどばと流れる。が!それはそれだァア!ごふっ、いやそれはそれではないかも。とにかく耐えて見届ける。
「いっ、けぇぇええええ!」
わふが百足クローでドウカブトの身体を引き裂く。さくり、さくりと分割されていくその身体は未だに蠢く。
「くたば、……れぇええええああああああああああ!」
最期の力でドウカブトに百足苦無を突き刺す。小さく一鳴きし、動きを止めた。
勝ち申した。
わふがドウカブトに触り、ポリゴンが辺りから舞い上がったのを見届け、僕は意識を離す。あー、強かった……
「こんなところで死ぬんじゃねぇ!帰って来たよファンブル!こちら完全回復エリクサーとなります!」
「て、てるる……!?は、早かったな!」
投げ付けられたフラスコを咄嗟にわふが受け取り、蓋を口できゅぽっと外す。そしてそのまま口に押し付けられる。てるるが寄ってくるとフラスコ内の薬品を全身に振りかけられた。わふは飲ませれば良いと勘違いしてたのだろうか。口をぺろんぺろんされたから何だかそうじゃない気もするけど。
細胞分裂が加速して傷口が塞がれていく。なんだこれやばいおくすりだな!空いた穴が肉に埋められて元に戻る。ヤバいヤバい内臓も戻った!流石!
でもどうやって手に入れたのかな?
「こんなお高いモノを何処で……」
「それは――――――」
てるるは背中の生き物を前に出す。あ、貴方は……貴方は……!
「我が救世主……!」
「確かにそうだけどちょっと信仰し過ぎじゃない?」
お義母様の所におられたお蜘蛛様ではありませんか!ということは、もしや?
わふが近寄ってきたお蜘蛛様に顔を近付ける。鼻と頭をこつんと合わせて親愛を示した2匹はそのまま僕を見て何事か話し始めた。あーら何よ。そんな仲良しだったのかいわふ。マブダチのように小突きながらも2匹は親睦を更に深めていくのだった。何を話してるんだ。気になるんだが?
その様子を見ていると、後ろから声がかかる。
「ファンブル、待たせたな」
「お義母様!」
そこにいらっしゃったのはやはり親愛なるお義母様である!嗚呼何ともお美しい!本日も私の身体をご所望で?いやまだ1日も経ってないな。
お義母様は僕を見て柔らかく微笑み、呟いた。
「後は我等に任せよ。大義だったなファンブル」
「ハッ!感無量で御座います!」
「フッ。では我が子達よ、掃討戦に移るぞ!転がる虫を回収せよ!」
お義母様の声でお蜘蛛様達が一斉に走り出す。ドウカブトの作ったキングワームソースに集まってきていた、他のモンスター達へと殺到した彼等。鮮やかに牙を突き立て無力化、すぐに捕縛。流石すぎて眼福。これが萌えか(?)
その後罠も作って新しい餌場となった更地には、食糧の入った真っ白な繭が大量に転がっていた。この間僅か10分である!動きに無駄が無さすぎて敬意が溢れる。お義母様はお蜘蛛様達に繭を持たせ、その場を去っていった。お疲れ様です皆様。
「じゃあ、帰ろうか。ていうか疲れた。今日はここまでにしないか?」
はっきり言えば今日も情報量がオーバーフローしており、疲労どころじゃないってのがある。わふを安全に警護して拠点まで届ければ今日は終わり。あーづがれだ。
「さんせー」
「うぉふ」
皆が賛成。はい撤収。
「ただいま」
「「お帰りなたい!」」
「ヌッ」
最後に精神疲労が全回復したので少しだけ戯れよう。エルちゃんちーちゃんただいま!おーよしよし!
ドウカブトさんだがヘラクレスとコーカサスを足して2乗した見た目のイメージ。
強そう。
それはそれとしてエリアボスとそろそろかち合わせたい気がする。
ここまで来たらボスの能力もキモいことにしないとドウカブトよりカマセになっちゃう……?
がんばるしかにゃいにゃ!
雨の中悠々と飛び回っていたウリムシのクソカスは早く潰えてしまいなさい。頼むから。




