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ファンブル特攻隊 in Fantasic Wonder World  作者: ニリとん
01 圧倒的に酷い薄暗い森の攻略
7/50

りとるろり☆わぁむがぁるず!~うぉふうぉふ!~

うぉふ(へっへっへ!)

うぉふうぉふ(出てくるのは大体キングワーム)

うぉふ(ちなみにこの前描いたイラストで)

うぉふうぉふ(ダエルカイツ完全人化版描いたの)

うぉふふ(可愛い)

うぉふうぉふふ(時期が来るか、見たいって言われたら載せます)

「うぉふ!」

「本当に申し訳ない」

「うぉふ!うぉふ!うぉふ!うぉふ!」

「えっと、わふさん?」

「うぉおおおっふ!」

「どうしたんだ一体……」


 アラクネハウスまでの直通経路を作ってもらい、拠点へと戻ってきた僕等は拠点を見回ることにした。いうてそんなに多い所を回るわけでもないので、てるると手分けすればさっと終わるかと思い、2人で見回ることになったのだが。

 なーんかさっきからわふが興奮してるんだよねぇ。てるるが見えなくなってすぐに吠えて飛び付いて舐めて噛んで、もうもみくちゃにされているわけだ。誰か助けて?


「どうどう、どうどう。どうしたどうした」

「うぉふぅ……」


 仕方なくわふを抱っこ。ほぉれ、よしよし。温かいなお前。なんだいなんだい。


「うぉふぅうぉふぅ」

「んー?なぁによ。嫉妬か?」

「うぉっふうぉっふうぉっふうぉっふ」


 激しく同意、と?あら。そうなの。


「甘えて良いから許して?」

「うぉふん」


 駄目なの?


「うぉっふ」


 ……謎だなあ。ちゃんと話せたら良いんだろうけど、そんな哺乳類が声帯をいきなり獲得するなんて……。あれ?


「なあわふちゃんや」

「うぉふ」

「進化の大樹使えば、喋れるようになるかな?」

「うぉふ?……!うぉふうぉふうぉふうぉふうぉふうぉふうぉふ!」

「ああはいはい、なるのね?」

「うぉふん!」


 いつしかのキングワームの卵ちゃれんぢで出てきた謎の果実、つーか種。あれまだ使ってないよね?アレを上手いこと使えば?


 そうと決まれば実行しよう。キングワーム牧場に行ったてるるのSAN値も気になることだし、回収しつつやっていこうか。






「きゅい!」

「ちぅう……」


 倒れ込んでいたてるるを囲む奴等の群れ。心配してるのは分かるよ。ただなあ……。

 近付くと1匹のキングワームが出てくる。あー、どうした。そしてその上のダエルカイツとチィ。SAN値減らしてから回復させんな。必死に色々伝えてくれるエルちゃんは可愛い。項垂れるちーちゃんは守ってあげよう。

 とりあえずてるるを叩き起こす。ほら起きろ。心配されてんぞ?


「ん、ん……?ファンブル?あー、ボクここは無理だわ。裏に行くよ。何回見てもちょっと精神的に持たない」

「いよいよ女子になったかな?」

「はあ!?ボク男の子だもん!見れるもん!見れ…………ううぅ」

「ちなみに慣れた女性は男性よりもこういうのに強いぞ?」

「じゃあボク向こぉ行くぅうううう!」

「あ、そうだ、進化の大樹の果実くれ」

「ひにゃああああああ!どうぞ!受け取れ!」


 弄るだけ弄ったらなんかほっこりした。果実を放り出して逃げたてるるを見送って、エルちゃんとちーちゃんの乗るキングワームに視線を合わせいや近付くと無理だな。少し距離を保ちつつ、2人に尋ねる。


「エルちゃん、ちーちゃん。聞きたいことがあってね。良いかな?」

「きゅい!」

「ちぅ!」

「アッヤバ浄化サレル……んっんっ。この種、植える場所ある?」

「きゅい!」







 元気よく手を上げた2人に癒されつつ、エルちゃんの指差す先に向かう。まだ手入れが全くされていないそこで、エルちゃんは指示を出す。


「きゅい!きゅきゅいきゅっきゅう!」

「「「「「ビィイイ!」」」」」


 可愛いエルちゃんの指示に応えるヤバい奴等もとい、キングワーム。きゅっきゅきゅ、とエルちゃんが言う度にそこでキングワームがおい待てやめろ!捕食器官を出すなお前ら!


「「「「ビィイアア!」」」」

「きゅいっきゅ」

「「「「ビィイイ!」」」」


 捕食器官を上手く使ってキングワーム達は草を刈り取る。え、農業用キングワームとか売れるんじゃないか?そう思うぐらいには作業がサクサク進み、気付けばそこには雑草すらない土地があった。うおぉ……見直した。

 そして更にエルちゃんの指示は続く。


「きゅーっ、きゅい!きゅっきゅうきゅいきゅきゅっきゅう!」

「「「「「「ビィァイ!」」」」」」


 キングワーム達は捕食器官を出すと、大きく土を食み、その下の土を食み、十分な大きさの穴が確保できるとそこに全ての土を吐き出しうぉおえええええええええ!ねとねとしていやがる!うひゃあ!?……あ、でもよく考えればバクテリアがいっぱいなのか?


「きゅい!きゅきゅっきゅ!」

「「「「ビィイイ!」」」」

「きゅぅう!」

「ピィィイアアアアア!」


 そしてそこに現れたのは2匹の赤いキングワーム。……そうだ、フレイムかフレアかは忘れたが、火属性が付与された個体がいたな。

 そいつが……うわぁ潜った!ねとねとガイアに入り込み、すごい勢いで土の中を進み、あ、耕してるのか。すげえ、めっちゃ知能高い!互いに違う深さに潜っているのか、すれ違っても速度は緩まない。ぐるぐると土を回った2匹はやがて土からもぞもぞと出てくる。セミみたいだな。

 更に驚くことに、エルちゃんの指示で2匹の回りから他の個体が遠ざかり……燃え上がる!


「え?大丈夫なのか?」

「きゅい!きゅっきゅ!」


 エルちゃんは自分の皮を引っ張ってから力こぶを作る。えー、皮膚が強いから問題無い?成る程。で、それは何でかな?

 しばらくこんがりしていた2匹。皮を互いに確かめ合い、しっかりと水が飛んでいることを確かめる。……あ!除菌してるのか!頭良すぎか!


 そして乾燥させた後、エルちゃんの元に向かいチェックを受ける。えー?エルちゃんチェックに合格したらしい2匹はもそりと会釈、会釈!?してから群れの定位置に戻った。


「きゅ!」

「あー、うん。凄いわ。正直尊敬する」

「きゅい!きゅい!」


 えっへん!とするエルちゃん。あらー可愛い。よく見れば、ちゃんとエルちゃんを立てる為に、下のキングワームがほんのりと身体を大きくしている。うわぁ負けた。人より人間性強いって何なの。さっきもアラクネハウスで感じたけど、友好的な虫モンスターって外見以外殆ど人間なの凄いや。

 エルちゃんを指先で撫でり撫でりするついでに、キングワームにも手を乗せる。うお、思ったより筋肉質なんだな……。一瞬ぴくっと震えた彼は恥ずかしそうにもじもじした。慣れたら可愛いなこの子達。


 ただそこのお前ら!羨ましそうにしてたら駄目だぞ!流石にその数に見られたら発狂しそうだ!




 耕してくれた土の上に種を置くと、周りのキングワームが柔らかく土をかけてくれる。気遣いの出来る良い子達や……!

 ご褒美に、と皆に獲ってきた肉を渡す。まあここではアレだから、真ん中行こうか。


「エルちゃん。皆にご褒美のご飯をあげたいから、もうちょい真ん中行こう」

「きゅい!」

「ちぅ!」

「あ、ちーちゃんもありがとね?忘れてないから」

「ちぅー!」


 喜ぶちーちゃんを見て微笑むエルちゃん。お姉ちゃんしてるね、尊き。


「では皆様、ご褒美タイムです!」

「「「「「「「ピャギュィアャアアアア!」」」」」」」

「あー、嬉しいか。はいはい、何個か出すから、好きなの食べなさいよ。仲良くね?」

「きゅい!」

「分かったら……ピャア!」

「「「「「「ピャアアアアア!」」」」」」

「アッハイ出します出します」


 とにかく嬉しい様子。えー、落ち着け。

 ちなみに例のスタッグホーネット、ガスプ姫の分はまた別に残してある。というか残す。怒られそうだからな。


 まずはいつしかの奴も含めたビッグラットの肉。素材とも言う。奮発するから食え食え食え!そしてスタッグホーネット、ギガンティスマンティスを出せば、皆が飛び付く。


「きゅい!」


 と思ったが違った。少しずつ齧り、それを他へと取り分ける。更に頑張っていた個体には大きく切り取り、与える。しかし遠慮する者が多い。何で遠慮するんだよ。いやいやー、じゃなくて。じゃあ俺が!じゃあ俺が!……じゃあ。どうぞどうぞ!じゃない!何してるんだよ仲良しか!

 そしてエルちゃんとちーちゃんだが、自分達の乗るキングワームに行くように促して僕に乗り換える。会釈してから向こうへと向かって行った彼は、そこで仲間からツンツンされて弄られる。そして体当たりするも、共にビッグラットの肉を分け合って笑い合う……ドラマでやれドラマでぇ!


 肩に乗ったエルちゃんとちーちゃんにはまだ余りある百足氏のあんよをあげる。嬉しそうにぱりぽりと齧るエルちゃん。ちーちゃんは僕におしゃぶりを預け、お上品にかりかり。可愛いかよ!


 そのままガスプ姫の所に向かう。わふはなんか演説っぽいことをしている。必死か。

 ガスプ姫は形状的には蜂の子であり、しかし土に潜って巣穴を作ったりも出来る。ちょっと違うが水陸両用みたいなアレだな。近くの丸太を工房に入れてみたらちょっとした小屋が作れたので、そんなかに入ってもらっている。一応ノックだけして。


「ガスプさーん」

「ぷぃ」


 はいこちらガスプ姫。もにょもにょして出てくる彼女。ちょっとうねっとしてはいるが、しかしキングワームよりは。まあキングワーム克服した僕に嫌なモノなんてないんだ!……ん、やめとこう。何か出たときに絶対言われるから……。


 それで、姫にも色々ご飯をあげる。ほーらこのネズミ尻尾とかどうだー?あ、食べたな?うりうり引っ張るぞ?


「ぷぃー」


 姫には()()()もあげる。そう、オヤツ。収納からソレを出し、おうちの中に入れる。内容的にも、エルちゃん達には見せられない。

 ソレとは、この前こんがりしちゃったキングワームの死骸なのだから。秘密だぞ?しー、な?


「ぷぃー!」


 鳴き声は可愛いんだがな……!


 そうだ、姫にお尋ねしたい事が。


「進化の大樹って知ってる?」

「ぷぃ」

「それ植えたんだけどさ」

「ぷぃぷぃ」

「育ってきたらそっち移りたい?」

「ぷぃー……ぷぃ!」


 了承の御様子。後でまたおうちの建設の際には、意見を聞きに来よう。


「それじゃ。お邪魔しましたー」

「きゅいー」

「ちぅー」

「ぷぃぷぃー」


 もにょもにょとしておうちに戻る姫。なんかほっこりするな、拠点の虫達。さてと、てるるのとこに行きますか。


「ぷぃ!ぷぃー!」


 後ろからなんか嬉しそうな声が聞こえてきた。喜んでくれて嬉しいです。大きく育て。








「あーっと?そこにいるのはてるるさんか?」

「ふぁーい……。SAN値減少500万……」


 拠点の中で、SAN値と身体がまとめてとろけて死んでしまっているてるるを発見。これはこれは。エルちゃんを摘まんで頭の上に置く。そしてエルちゃんに向けて指示。


「エルちゃん!踏み踏み!」

「きゅい!」

「うえっ、うにゅっ、ふへっ、やめっ、やめにゃさい」

「きゅーい」


 エルちゃんはてるるの頭から下り、てちっと着地。そしててるるの腕に……はみっ。


「っ!!!SAN値無限!てるるふっかぁつ!」

「きゅい。きゅきゅっきゅい」


 なんとも羨ましい。エルちゃんに噛まれたてるるはしゃきーん!と復活。あー、どやぁか。はいはい、よしよし。どや!とするエルちゃんを指先でうりうりする。するとわふは足首に甘噛みし、ちーちゃんは肩の上できりっとして耳をはむん!する。幸せ幸せ。皆を撫でり撫でり。嬉しそうにしない。ほらてるるが膨れてるぞ。


 それはさておき。


 おしゃぶりをちーちゃんに返し、机の上に座らせる。エルちゃんと手を繋いでちょこんと座る2人はまるで神棚げふんげふん、お雛様である。とおとい。それでわふは僕のお膝か。甘えん坊め。


「さてお2人さん。単刀直入に聞こう、喋れるかな?」

「きゅい!きゅきゅっきゅ!……きゅー」

「ちぅー……ちぅ!ちぅー」

「よし、多分話せるんだろう。だから今から、発声練習をします!」

「きゅい!」

「ちぅ!」


 意思疎通が出来れば、もっと良く遊べるんんんんん!拠点の運営が楽になると思うんすよ。ちーちゃんはおしゃぶりを置いて頑張って喋ろうとしているが、別に無理はしなくても良いんだからね?


「ちぅ!」

「頑張るのか」

「ちぅう」

「よし、じゃあ頑張るか!」

「ちぅ!」


 きりっとして真面目な顔をする2人。可愛い。まずは母音からやろうね。


「あー」

「きゅあー」

「ちぅゃー」

「「おっ、すごいすごい!もうちょい!」」


 すごいのは破壊力。もうちょいなのは僕等が浄化されるまでの時間。間違いではない。


「いー」

「きゅいー」

「ちー」

「お?ちーちゃん上手いね」

「きゅきゅっきゅ!きゅいー!きゅいー……きゅー……」


 ちーちゃんを褒めたらエルちゃんが嫉妬した。私も出来る!……ふえぇ。みたいなことを言ってそうだな。


 その後も発声練習を続けていき、段々と母音が使えるようになっていったエルちゃんとちーちゃん。成長……しゅごい……かんどぉ……!


「「あ、え、い、う、え、お、あ、お」」

「そうそうそう!」

「ファンブルパパ、お子さん貰って良いかな?」

「「らえー!」」

「「アッハイ」」


 学習もきちんとしているようで、子音も少しずつ習得している。短時間でここまで!すごいすごい!これで勝つる!何に?


「じゃ、子音もやるよ!」

「「あい!」」









「「パパ」」

「はいはい、パパだよー」

「「らいすき!」」

「パパも大好きですよー」


 どうも親バカファンブルパパです。可愛い子には愛をあげよとは僕の格言です。先程からデレッデレになってます。

 単語は大丈夫、会話も大丈夫。大丈夫じゃないのは会話の可愛さ。ふと冷静になったてるるは自分達が陥っている状況を見て恥ずかしがっていたが、それが何だと言うのか。可愛いは圧倒的正義だぞ?


「それじゃあご飯獲ってくるからね、お留守番お願いね?」

「「おっけー!」」

「くっ、可愛い……!おらてるる、行くぞ」


 これ以上ここにいたら2人に溶かされてしまうので、気分転換に狩りに行くことにした。てるるはやれやれ、と首を竦める。わふは楽しそうにしていらっしゃる。さっきまで嫉妬してらっしゃったからね。


「「行ってきます」」

「「いってらっちゃい!」」







 まず出会ったのはいつものビッグラット。てるる作成キングワーム爆弾が唸る唸る。サクサク倒してお肉を回収。よしよし。キングワーム爆弾はキングワームの死骸があれば錬成可能らしい。ガスプ姫にオヤツする分以外は全て預けて作って貰っている。キングワームは克服したから大丈夫。


 そのまま奥へと進めば、レイスお義母様の所へと着くのだが、今回はルートを変えて進む。更に奥へ、更に奥へ。いつしかそこでは、見覚えの無いモンスターが互いに殺し合っていた。

 羽の生えた百足、集団で敵を食らう蝗、茸に寄生された蟻の群れ。様々な生物がそこで生存競争をしていた。


 そこに突然現れたのは、大きな甲虫。あらゆる虫を寄せ付けない硬い外骨格、気門からちらつく蒼い焔。ん?そして腹から3対の触手が生えると、触手は蟻を食らい始める。んー?

 周囲の虫は脅威を排除すべく甲虫に総攻撃を開始する。百足は触手を噛み千切り、蝗は柔らかな腹へと殺到する。ある茸蟻は甲虫の関節に向かい、顎で切断を行う。またある茸蟻は甲虫の翅の付け根に胞子をかけ、根を這わせ命を蝕む。

 しかし残念なことに、その全ては甲虫の脅威とは成り得ない。触手を再び生やして蟻を食らい続けるその甲虫は、徐に角を蒼白く発光させた。


 地面から、肉の腐り落ちた昆虫が続々と涌き出る。ソレ等全ては甲虫に攻撃する虫へと触手を伸ばし、そして肉を削る。百足の硬い甲にも肉が根を張り、ゆっくりと内部へ侵入していく。

 黒ずんだキングワームが身体全てに触手を生やして茸蟻を捕縛していけば、泥の如く身体を滴らせるスタッグホーネット達が、1つずつその身体に纏わる。

 死せる虫の触手に食い荒らされ、次第にそこは阿鼻叫喚の地獄と化していった。宙に浮かんでその光景を眺める甲虫は、生けるモノがいなくなったそこで大きく嘶く。


「ブォォオオオオオオ……」


 その声に従い、蠢いていた死体は甲虫の口へと集まっていき、1体ずつ食まれる。にちゅにちゅと響く咀嚼音は僕等の生理的嫌悪を増幅した。


 やがて食事会を終えると、甲虫は木々の間へと飛び立つ。




「何なのアレ」

「周りも周りで曲者だったけど、アレは別格でしょ」

「うぉふ」

「たださ、ファンブル」

「何だ?」

「ボクね、アレに見られた感じがしたの」

「奇遇だね、僕も」




 不意に、後ろに気配が現れる。先程の百足がわふに向けて唾液を飛ばして威嚇する。勿論わふも威嚇する。


「ダァアアアアッ!」


 ウインドウが表示された。


<ムカデカゲロウ Lv.24>


「やっぱ強いな。警戒!周囲も警戒しておけ!」

「分かった!アイツ出てくると怖いし……」

「なあそれフラグって言うんだが」


 ムカデカゲロウが先頭のわふに飛びかかろうとした時、全員が悪寒を感じ、その場を飛び退く。


 ざすり、と頭上から伸びたのは肉色の触手。ぶぶぶ、と羽音が次第に大きくなってくると、赤褐色の外骨格がその巨体を露にした。


「ほら見ろ!」

「ボク悪くない」

「いやお前だな」


「ブォォオオオオオオオオオオオア!」


「「お帰りなさい!そしてお帰りください!」」


 重量感のあるその甲虫は、虚ろな複眼で僕等を見据えた。


『突然変異種、キングワーム変異体』

『王たる冥界、銅の死滅』

『死兵を従え、触手は伸びる』

<特殊個体:赤銅触手冥皇蟲(シニガミドウカブト) 分類:虚骸>



 戦闘、開始。

クワガタ出してカブトムシ出さないのは贔屓かな、って。

雑魚と突然変異なんて格差は酷いけど。

ちなみにキングワームが頑張って生き残ってなんかしたらカブトムシになるかもしれません。


この前花買いに行ったらハエトリグサいたのよさ。見たらウリムシのクソカスが入ってた。ざまぁ見やがれ!ちなみに近くのカボチャが可哀想なことに。許さねぇ。

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