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ファンブル特攻隊 in Fantasic Wonder World  作者: ニリとん
01 圧倒的に酷い薄暗い森の攻略
3/50

サクサクと進めていこう~わふぁ……~

わっふ(段々と方向性が決まってきました)

わふ(しかしまあ、大変だにゃあ…)

わっふわっふ(早く戦闘描写してみたいな)


わふ!(設定がどしどし変わりつつあるけど気にしたら負けだよね!)

わっふ!(脳死で書き上げたからしょうがないしょうがない!)

「百足はレンガで押し潰すのが正しい対処方法だから…いや個人的だけど」

「ギィイイ!?」

「お前待てやめろ怒るな悪かった」

「ギィイイ」

「ビームを撃てって訳じゃ……ひょお!?」


 百足と戯れ始めてから10分ぐらいか、なんだかんだ避けるのは馴れてきた僕は百足にビームの乱舞を見せてもらっていた。何が楽しくてこんな事するのかって?倒せないからしゃーないだろ?な?


「しかし、お婆ちゃんの話では火炙りでもいけるらしいが…そんなモノもないし」

「ギィイイ!」

「ほいさ、石ころショット」


 何度か投擲はしているのだが、全く堪えている様子がない。ハードインセクトだし仕方ないけど。

 でも…覚悟を決めるか。勝算は限りなく薄いけど、やって後悔する方が良い!


「百足ライドォ!」

「ギィイイ!?」


 意を決して乗り込んだのは百足の背中。締め付けられる前にへし折れば、いける!


「ギィイイ!ギィイイ!」

「暴れるんじゃあないよ、ちょーっとバキッてするだけだから!」

「ギィイイイイイ!」

「畜生激しくなりやがった!」


 さっきから僕の言葉を理解してるようにしか見えないんだがこの百足。まあそんなのはいい、問題はわさわさしてる脚が邪魔な事だ!この百足、脚いくつあるんだろ、500とかありそう。


「じゃあ2、3本は誤差だよなぁ!いただきます!」

「ギィイイイイイイイイイイイ!」


 ミシミシ鳴るぐらい暴れる百足の脚を3本むしり取った。当然暴れるけど、それを抑えて少しずつ脚を取っていく。うわぁ体液黒い……石油かよ……。


 よぉしいっぱい取れたァ!へし折ります!


「サヨナラ!」

「ギィッ―――――」


 右足に胴体を乗せて、思いっきりバキッとする。海老みたいにぱっきり逝った百足を見下ろし、溜め息。


「めっちゃ疲れた!」

「お疲れ様ですファンブル!」

「おう、見たか見たかー?」


 窓から見ていたてるるに手を振る。そして、再び百足に目を向けてみる。


「!?」


 めっちゃ膨らんでいる腹に目を奪われ、そして急に目眩が起こる。これは、なんぞ……。

 そんな僕の目の前にウインドウが出現した。


『状態異常:壊死毒Ⅰ(センチピードポイズン)』

「……置き、土産、ってか…」


 そして百足の胴体は光を放ちながら爆発し、それに巻き込まれた僕は死亡した。














「ぬぉっ!死んでた!」

「ほんと死んでたね!お帰りー」

「わふぁ!」

「お、ただいまー。わふは良いこしてたかー?」

「わふ!」

「そーかそーか。よしよし」


 リスポーン部屋で目を覚ますと、てるるとわふが待っていた。うーん、爆発オチかよ……。


「で、建物は無事?」

「全く以て無事!」

「すげー不思議」


 なんと、どったんばったん大騒ぎで拠点は傷付かなかったらしい。謎耐久すごいなあ。まあそれはそれだ。ここのスペースを使おうじゃないか。てるるに座るよう促し、わふを抱っこする。


「反省会!」

「はい!」

「わふ!」


 今回の戦闘、並びに撤退戦と特攻作戦についての反省会を始めよう。色々課題もあるからね。早速、ビッグラット戦から。


「ではまず鼠の方」

「あんなにデカイなんて聞いてないよ?」

「下調べしなさいよそれくらいは」

「えー」


 いきなりヘタレるるがおほざきになる。下調べぐらいは普通だろうが。えーじゃないんだよ?ぐでーってすんな馬鹿。

 しかしまあ大きな課題の1つだよな、初めての相手に対してそんな対応が出来るのか、という点。まあ僕でもネットで見たときは焦ったよ。関節は折りやすいから狙い目!って文章には狂気を感じたんだが。


「でもまあアイコンタクトで上手くいったのは良かったかと」

「そうだね!」


 実際、ソロでアレはキツいだろうと思う。1人で転がしてぱきぱきするのは余程の手練れしか出来ないんじゃあないか?……まあ、意外に簡単らしいが。

 てるるがそうだそうだ、と手を打って、しかし目を遠くへ向けながら言った。


「あとわふがすごかった」

「わんわんのちからはやはりいだいなんだよ」

「せかいのしんりですな」

「さとりをひらけるかも」

「わふ?」


 尻尾を噛み切ってビッグラットに攻撃を仕掛け、終いには仕留めてしまったわふ大先生。可愛いのに強い、これは格ゲーでなくても言えるのか。言えるな。


 そして撤退戦、と行きたいが、問題が1つある。ふぁわわにおいて、戦った末にドロップしたアイテムは、触らないと回収できない。

 要は。


「「鼠の素材回収出来なかった!」」


 あー、悲しい。あんなにわふが頑張ってくれたのに…!記念に皮でもとっとけば…。そうじゃなくても数ロットにはなった筈!悔しいわー……。


 すると、わふが服の裾を引っ張ってくる。こっち来て!みたいに引っ張るので、立ち上がると。


「わふ!」


 どさ


「「うわぁ!?」」


 わふの目の前にビッグラットのドロップアイテムが出現する。え?わふが獲得したってこと?


「わふぅ…!」


 わふがどやぁ!としながら尻尾を咥えて持ってきてくれる。あ、ありがと。でもそれ……あー、ありがとね?そして僕が触ると素材が収納へと格納された。わふから委譲されたのか。

 どうやらわふがドロップアイテムを回収したようである。そりゃまあ乗っかってたからね。……あれ?乗っかってた?


「じゃあ百足のドロップアイテム……が!ない!」

「えー!?無駄な争い!」

「おいてめ何だって?」


 急いで外に出ると、そこには無惨にも自爆したせいで散り散りになってしまわれた百足さんと力尽きたキングワームさん達がいた。つまり、そういうことか?

 百足の頭部が残っていたので触ってみると、周りの破片と一緒にポリゴンになって消え、そして収納にドロップアイテムが追加された。この収納、他のゲームで言うアイテムボックスとかの部類なんだが、なんとも不思議な事に認識出来ないのだ。だからアイテムを選択すればでんっと目の前に出てくるし、収納する時も触れば一瞬なのである。


「つまり!死骸を触れば良い!行ってこいてるる!初仕事だぞ!」

「いやぁぁぁああああ!ボクあんなの触りたくなぁーい!やだやだやだぁー!」

「てめぇ逃げた癖に!」

「逃がしてくれたのに!」

「……わふぅ…?」


 ぐちゃぐちゃの芋虫さんに触りたくないと騒いでいると、わふがそーっと前足で突いて収納に入れてくれた。大人!わふが大人!我々はわんわんに負けた!畜生悲しくねぇのかてるる!僕は悲しくない!ありがとうわふ!


「…よし、とりあえず素材を売りに行こう。ギルドっぽい所が買い取りしてくれるらしいぞ?」

「……ふえー。行ってらー……」


 すっかりわふに敗北を認めたてるるはいじいじして動こうとしない。動け、動かないと森に置いてくぞ。


「じゃあおんぶー……」

「はぁ?」

「……」


 森は嫌だというてるるは、ふと変なことを言う。何がおんぶだ。お前さぁ……。

 わふを見れば、諦めることを薦めるように目を閉じて首を振る。AIすごすぎか?この子プログラムってマジ?


 仕方なくおんぶをしてやろうと腰を下ろすと、てるるはわーいとか言って抱き付いてくる。そして気付いたんだが、コイツ……。


「ほれほれいけいけー!」

「投げ飛ばされてキングワームに喰われろ」

「それだけはご勘弁!」


 下手に筋肉があるせいで、胸筋が胸みたいに見えるのか……!何だよこの歪な筋肉のつき方は…!




 てるるをおぶってわふを引き連れ、中々に愉快なメンバーで目的の建物に到着した。え?写真の許可とかめっちゃとられたよ、見せ物じゃねぇよ。なんでも『犬を助けたプレイヤーがいる』と話題になって、と。……お前か……わふ……。


 ここはこの町、ビギムの役場の併設施設、通称ギルドである。国家的に運営されているらしく、このゲームでは中々に重要な役割をしている。そりゃまあ役場に併設なんて、自治でもなきゃ国家的事業だわな。


 とりあえず中に入ってみる。


「うわあああ、ギルド長だ!」

「筋肉にされるぞ!」

「さては死にたいのか貴様等」


 やめよう。なんだこの混沌。


 ええい!トライアゲイン!


「筋肉お化けに勝てるのはアンタしかいない、助けてローソクさん!」

「ローソクさん匿って!」

「ギルド長、コレ探し物?」

「「売られた!畜生!」」

「お、ありがとよ。さぁ…筋トレの時間だぞ貴様等」

「「ひにゃいああああ!」」


 いやいやいやいや。なぁにこれぇ。


「無理じゃ!てったぁい!」

「いけるいける!がんばえがんばえ!はっはっは!」

「じゃあお前が行け!シャオルルァアン!」

「ひぎゃあ!?」


 背中の奴がうるしゃかったので、背負い投げ的な動きでずり下ろし、そのまま中へと投げ込んだ。楽しておぶわれてきたんだ、これくらいはやらなきゃなぁ!?インガオホー!


 中の様子を見てみよう。


「ふぎっ」

「「!?」」

「なんか飛び込んできた!」

「……買い取りはどちらで?」

「「そこ」」

「ども!」


 ……あれ?魔境が一瞬で静かに…。あっれー……?


 すたすたとてるるが歩み寄り、笑顔で手を取る。しかし目を見れば深淵が最奥から漏れでており…おい待て問答無用か?


「おいで?」

「アッハイ」


 素直にギルドへと入り、買い取りカウンター的な場所に向かう。てるるを見て惚けている男性諸君、この胸部装甲は筋肉だぞ。そんな妬みの視線は無駄なんだぞ……!

 ちなみにわふは一連の動向をジト目で見守っていた。ちゃんとついてきてるだけ良いこなんだ、何も言わんぞ。


「こちら素材買い取りカウンターです。素材の提示をお願いします」


 感じの良さそうな女性職員が対応してくれるようだ。えっと…これか。ぼとっ、と虚空からビッグラットの肉、牙、そして尾が出てくる。不思議。そして百足さんの脚と牙、毒腺が次いで現れた。


「これと、これで」

「ビッグラットと…ポイズニックセンチピードですか!これまた大きい素材を!」

「あ、あと。わふ、抱っこするからそこに出してな」

「わふ」


 職員さんの目の前にわふが現れると、それはそれは嬉しそうに職員さんは微笑む。


「あら!ワンちゃんを連れた方がいる、と噂になっていましたが…貴方でしたか!」

「わふ!」


 そして出現する芋虫の死骸。コレはまんまコレで良いらしい。……えー、もふもふを見て癒されてた職員さんには申し訳ないことをした。卒倒してしまったネ。

 その後、報酬としてなんと6000ロットを貰った。素材が大きく、状態も良かったからだそうだ。しかし最も大きな原因となったのは、あの捕食途中で百足ビームに屠られたあのキングワーム氏の素材だった。


「まさかキングワームの蛹への変態がそこまで価値があるとは」

「まあモンスターの生態なんてそんなに調べる人いないっしょ?」

「僕は普通に調べるけど」

「え?ボクはやだよ」

「人によるってコトだ」

「理解したぜ!」


 素材としての名前も変化してたし、研究者にとっては良いサンプルになるんだろう。成果が出たら追加でロットが貰えるらしく、名前と拠点の位置だけ伝えてギルドを出た。向こうはこちらが初心者だと見抜いており、街の店等を教えてくれた。しかも応援として1000ロットを寄付してくれた。うわありがとう!

 ちなみになんか連行されてた2人はギルドの奥へと連れ込まれていった。悲鳴が聞こえたけどぼくしらにゃいよ。がんばえー。

 そうして資金が貯まったので、工房やら武器やらを買い、街をぶらつき、拠点に戻った。まあナイフを数本買っただけなんだけどさ?それでも合計で資金が8割ぐらい吹っ飛んだから金銭感覚が分からん。


「はい、では工房を設置しましたので!」

「なんか入れてみましょう!」

「わふ!」


 大部屋に設置した『工作兵のミニ工房』。大口を開けて素材を待っているソレは、どちらかといえば炉に近い形状だった。……。素材かぁ。


「まず手持ちの百足のあんよで何か出るか試してみようか」

「はいさ!」

「わふ!」


 収納から百足のあんよを取り出し、1本入れてみる。何が来るかな?何が来るかな?

 トンカントンカン、金槌を叩くような音が聞こえ、チーン!と音が鳴って生成物が排出される。カランカランと転がるソレは、見たところ金属製の針、いやダーツ?苦無?


「何それ?」

「んーと、名前は忘れたけどダーツっぽい奴」

「わふ?」


 収納に入れて名前を確認してみると、センチピードダーツ、となっていた。まんまやんけ。普通に百足の脚を伸ばして針にしたようなモノである。キングワームの幼体とかのソフトインセクトなら刺さりそう?

 一通り確認すると、てるるとわふが目を輝かせて此方を見ている。ワクワクすんな、多分同じ奴だろ。


「はいはーい!ボクやる!」

「わっふわっふ!」

「はいはい」


 1本ずつ渡し、順番に入れてもらう。


「ソイヤッ!」


 すぽーん!と吸い込まれた脚。てるるは思いっきり投げ込んだ訳だが、果たして何か変わるのかな?


 トンカントンカン、チーン!


「お!」


 排出されたのは、ちょっと変わった形式のモノ。よく黒に身を包んだ人々が投げているアレである。


「苦無だ!」

「うわぁマジ?」


 パターンがあるのか?全く分からんな、色々試してみるか。お次の方どうぞー。


「わっふ…わふ」


 わふは咥えた脚を丁寧に置くと、前足で押し込んだ。わあお利口さんだ!結果は!


 トンカントンカン、チーン!


「わふ?」


 今度は何が排出されるのか、楽しみに待っていたが何も起こらない。んー不調か?わふは工房の入り口を覗き込んでみたりしたが、何も起こらない。


「どうしたんだろな?」

「さあ?」


 わふは辺りを頻りにくんくんしていたが、ふと上を見上げると、一鳴きする。


 すると目の前に大きな装置が現れた。


「「!?」」


 謎ッ!これは不思議ッ!えーと、わふ大先生。これは?一体どんなトリックを?


「わふ」

「あ、なるほど。収納してたわけね?」


 わふは装置に鼻で触れると、収納にしまう。そして再び出した。成る程、一定の大きさを超えると直接収納にいれられるのかな?


 とりあえず見せてもらおう。


「えー、百足の脚と獣の涎が混ざって変異した特殊素材、食い千切られた脚、を素材にして加工された特殊防具。対応する者のみが装備でき、攻撃の際には百足の脚を模した爪が展開される。……わふ大先生、教授とお呼びしても?」

「わふぇ……?」

「嫌か」


 わふが咥えた事で素材が変異した、と。うーむ、不思議な工房だな。とにかく他にも色々試そう。わふにも協力してもらえば、多彩な武器が……!


「もうちょっと遊ぼう!」

「おー!」

「わふ!」


 ちなみにわふに涎の提供をお願いしたら、狂人を見る目で見られた。表情豊かだね!畜生!そんな嫌々ながら涎を出されても楽しくないよ!

なんだかこういう描写難しい感じがすごい。

とりあえずこのまま行こうか。


ウリムシ湧きすぎて本当にウザい、潰してやろうかクソカスめ!

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