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ファンブル特攻隊 in Fantasic Wonder World  作者: ニリとん
01 圧倒的に酷い薄暗い森の攻略
4/50

突撃、隣の森モンス!~わふぉ!?~

わっふ(予想よりも筆が乗った)

わふわふ(多分明日明後日は投稿しません)

わっふわふ(とりあえず10話までは頑張ってみますね(自己暗示))

 工房に色々突っ込んだ結果、脚だけだとほぼダーツっぽいアレになることが分かった。じゃあどうするかはお分かりだろう。素材集め開始である。勿論、できた武器を試すのもあるけど。


「さあ野郎共!準備はいいか!」

「おー!」

「わふ!」

「武器構えェエイ、突撃ィ!」

「にゃっほぉおおう!モンスター共は消毒だああああ!」

「わふぅ!」


 とりあえず全力で前進。会敵し次第、タコ殴りじゃい!2人と1匹でファランクスじゃあ!雑魚だな!


「「イヤーーーーッ!」」




 数分後。


「「何もこねぇ!」」

「わふ…」


 叫んで走り回っても何も来ない。狂人認定で逃げられてるのかな、だとしたら悲しいわ。魔境(ギルド)で聞いたところ、この森には虫系統が多く出現するらしい。そっかー、じゃあ近付けば逃げるかー。


「百足でもいいから来なさーい!」

「お前馬鹿、あの外骨格にナイフとか効くわけないじゃんか!」

「そっか!じゃあなんか柔らかいの!」


 2人でげんなりしながら話していると、カサッと音がする。おぉっとぉ!来たか!何処だ!


「わふ、索敵!敵を発見し次第先制攻撃!」

「わふ。……!わふぅ!」


 わふが周りを見渡す、そしてふと上を見て吠える。上か!任せろ!

 頭上に視線を向けると、そこには大きな虫が。糸を尻から出してゆっくりと下りてくるソレは!


「てるるゥ!蜘蛛だ!柔らかいのだぞ!」

「ひぎゃあ!?蜘蛛ォ!?地獄にお帰り下さい!」


 てるるに伝えると若干涙目で振り向き、その蜘蛛に向けて苦無を放つ。所謂アンブッシュである!


<スニーキングスパイダー Lv.6>


 放たれた苦無は蜘蛛を貫く、ことはなく。しかし糸を断ち切ってから木に刺さった。ンナイスゥ!でも出来れば仕留めて欲しかったな!傷があるだけでも動きは鈍くなるから!

 地面に落ちた蜘蛛、スニーキングスパイダー。謎の模様が背中に浮き出ており、その模様は個体毎に異なっているとか。それが何か脅威なのかって?


「コイツ等は模様によって体内の構造が少しずつ違う!だから急所にアタックするのは無理がある!眼球を狙え、それか脚を切り落とせ!」

「合点承知乃助!てりゃあ!」

「わっふ!ぐるぁ!」


 てるるが苦無を手に走り、わふがその後を追う。で!僕は苦無を回収しに行きます!無くなると困るからね!


「よっし苦無回収したぞ!そっちは!?」

「わふ!」

「わふちゃんが右脚を3本切った!」

「よぉおおおおしそのまま胴体に切り込め!」

「了解!」


 適宜状況を確認し、決して警戒は怠らないようにしながら苦無を回収。わふはその間に百足クローで蜘蛛を追い詰めているらしい。てるるさんは活躍してますかぁ!


「戦線復帰!大丈夫か!」

「わふぁ!」


 戻るとわふが蜘蛛の脳天に百足クローを突き立てていた。あら……。しかもぐちゃぐちゃと掻き回して確実に葬っていた。流石わふ。

 てるるは切り取った脚を回収していた。貴方……。攻撃は……?


「あんよ盗ったどぉ!」

「あっそう。わふ、倒したか!?」

「わふ…」

「そうか、じゃあ留めに1発行くぞ!退いてろ!」

「わふ!」


 少し痙攣はしているがしぶとく生きているスニーキングスパイダー。確実に殺る、慈悲など無い!全力で跳躍し、わふが退いた頭の上に…!


「食らいやがれ踵落としィイヤァア!」

「うわぁ!」

「シィイイイ……」


 体重を乗せて踏み抜く。踵から入ったから踵落としってことで。衝撃が内部を駆け回り、瀕死のスニーキングスパイダーは口から大量の体液を吐き出す。気持ちオーバーキルの感じがするが気にしたらこっちが食われちゃうからね!ごめんね!

 肉の中に陥没した足はそのまま頭を突き抜け、地面に着く。うわっ待っ、これぬまぬまする!


「……戦闘終了かな。収納するよ……嫌だな触りたくない」

「触れ触れー」

「頭突っ込ませるぞ?お?」

「やめて。ね?」


 ぷるぷるしながら蜘蛛さんの頭に触り、ドロップアイテムを収納する。うわぁまだ足が湿ってる……うえー。

 一段落したら、ちゃんと負傷をそれぞれ確認して、改めて出発する。新手来いよ!てるるは疲れた表情をしているが、貴方殆どなんもしてないよね?


「働けてるるゥ!」

「あーもう!うるさい!分かってるっての!」


 てるるは苛立ちを隠さずに近くの木を蹴りつける。…。ねえ、それってさ。




 ぶううぅぅん……(ナニカが飛来する音)


 カチカチ…(ナニカが顎を鳴らす音)




「それクワガタとかを捕るときにやるやつ!虫落ちてくるぞ!」

「ねええぇぇえ!やだぁぁあああああ!」


 木の上から下りてきたのはクワガタさん。勿論ビッグサイズである。滅茶苦茶カッコいいけど観察してたら死ぬので遠慮なく戦闘します。いやあの顎ヤバいよ、尖ってるじゃんか!ザックリ逝く奴!


<スタッグホーネット Lv.12>


「「……」」


 あれー?強くなーい?あとホーネットってアナタ…蜂?


 ジャキン!(毒針らしき突起物が顕現)


「「てったぁい!」」

「わふぁ!?」


 何だよそれ!チートやチート!おフザケは大概になさってくださいまし!毒ってちょっとぉ!しかもアナタ!半分ぐらいハードインセクトじゃない!無理です!

 全速力で撤退を開始する。いや待てよホント!百足戦と全く変わらないよ!


「……ジィイイイ…」


 スタッグホーネットが小さく鳴く。鳴くのか。すると木の上から次々と……本格的に蜂かよ!しかもお前、増援なんて卑怯だぞ!


「「「「「ジィイイイ!」」」」」

「「ひにゃあああ!おうち帰りゅぅう!」」

「わっふぅう!」


 前進をずっとしていた上にぐるぐる回ってたせいで全く方向が分からん。ヤバいマジでおうちどこ。

 走ってりゃ分かるか!走らないっていう手は今のところ死に直結するので却下だがなぁ!走るんだよォ!




 10分ぐらい走ってたか、ようやくおうちが見えた。よっし、よっし……とりあえず百足戦と同じ動きだ!


「てるる!わふ抱っこの後離脱!」

「あいさ!」


 落ち葉を蹴り上げて森から出ると、てるるは全力で拠点に向かって走っていく。わふも抱っこされており、心配そうに此方を見ている。大丈夫だって。


「おぉらクワガタ蜂!かかってきやがっ、」


 ちらっ☆



「「「「ジィイイイ!」」」」

「「「「ガアアアアア!」」」」

「「「「「ギュビュラァアアア!」」」」」

「「「シャアアアア!」」」


「いやぁぁぁあああああああ!」



 なんかめっちゃ増えてるううう!何加勢してるんですかねぇ!初見の奴等もいるよ!やったね!死ぬわ!

 スタッグホーネット数匹、カマキリっぽいの3匹、キングワーム幼体いっぱい、でっかい蛇が5匹。んー、コレなんていう怪獣バトル?

 えーと、名称は……。


<ギガンティスマンティス Lv.12>

<メタルスネーク(粗鋼) Lv.21>


「アッこれ詰んだな」


 諦めかけた僕に迫る虫達。あー、せめて即死させて欲しいな。もぐもぐされるのはヤダから……。


 と、その時。








「うーっ、出しそびれたから今御披露目しまぁす!」


 いきなり窓から飛び出したのはてるるだ。


「てるるゥ!?お前!」


 2階部分から飛び出したので、思わず声をかける。チラッと見れば、虫達もそちらに目が行っており、新たな獲物に飛びかかろうとしていた。

 てるるはニヤッと嗤い、そして―――――


「錬金魔導解放!Lv.01『ファイアストォオオオオム』!」


 火を放った。


「おまっ、お、お前っ、魔法使いか!」


 襲い来る虫に向かって放った炎は大群を呑み込み、翅や体表を焦がした。大量の炎を手から放出した反動でふわりと着地したてるるは、てとてとと走ってくる。

 その苦笑いはなんとも頼もしかった。


「実は錬金術師なんだ!言い出せなくて、なんかごめんなさい」

「うん、許す。助かったわ」

「まあそれはそれとして、蛇さん焼き払って良いっすかな?」

「よろしい。やっておしまい!」


 飛行用の薄い翅は殆どが焼かれ、キングワームはこんがりとしている。蛇は少し怯んだ程度だったが、まあそれ以外の虫は全滅だから大丈夫だな。


「いええい!」


 てるるが悪い笑みをして蛇へと駆け出す。何か隠し玉があるのだろうか。……あー、なんか忘れてる気がするけど……。


「さぁて蛇さん!これでもっ、食らってろ!」


 さっきまで怯えてたのが嘘みたいにキレッキレで蛇の頭に何かを投げるてるる。投球フォームは綺麗で見とれる…男に見とれてる場合じゃないか。僕もやるぞい!立ち上がって、近くのまだ動きがあるスタッグホーネットにカイシャクする。ゴウランガ!


 そしててるるの方を見た瞬間……


「光るよ!爆ぜるよ!目を閉じてファンブル!」


 ドッ―――――――――!


 閃光が爆風と共に弾けた。


「ぬおっ、これは……あの時買った、爆弾か!」


 素材を売りに行った時、ロマンだとか言って爆弾を1ダース買っていたてるる。完全に忘れてたわ。やはり科学の力は強いな。ちからいずぱわー!

 煙が晴れると、そこには悶絶して口を大きく開くメタルスネークが5匹。そしてその口の中へと…あっ。


「蛇って熱の変動に弱いんだよね!」


 ぽいっ!

 ぽいっ!ぽいっ!

 ごくん!

 ごくん!ごくん!

 ごくん!ごくん!

 ばむんっ!

 ばむんばむんっ!

 ばむんっ!ばむんっ!


「熱とか関係無くそれは死ぬぞ!?」

「そうだね!馬鹿だった!」

「でもよくやった!蛇も全滅したしな!」


 お腹から弾け飛んだメタルスネーク達には御愁傷様としか言えない。でもなんだ、勝てたし良いか。


「それじゃ、ドロップアイテム回収するぞ!」

「それはヤダ!」


 前言撤回、モンスターに触れないのは良くない。ちょっとは手伝ってほしいな!





 わふを呼んでカイシャクをお手伝いしてもらい、素材の回収も同時進行で進めていく。あ、キングワームはわふお願いします。

 さてと、クワガタさん。お世話になりましたァ!逝ね!足で押さえ付けてからのヒッププレス!ほぉら素材落とせゴルルァ!


「ジィ…」

「うわぁパッキリして割れた。回収回収。次行こう次」


 でかいカマキリ、ギガンティスマンティス。鎌とかめっちゃ怖いけど、こんがり焼けてるせいで鎌とお腹残して真っ黒になってる。


「これで生きてるなんてまあすごい生命力。多分普通に殺り合ったらすぱーんされて即死かな?よっしょ、首を…ぺきっ!」

「ガアアア!」


 サヨナラみたいに鳴いて事切れたギガンティスマンティス=サン。なんだかカマセっぽい扱いになっちゃったけど許してネ?でもこれ以上襲って来なくて良いからね。


 流れ作業でベキバキぐしゃりんことしていると、てるるが寄ってくる。見ると、メタルスネークを全て収納したらしい。何、蛇は大丈夫だったの?さっきは蜘蛛の足を持ってたけど…その辺の基準は何なの?


「おー、殺ってらっしゃる」

「ん、お疲れ。カイシャクは大事だからな。素材とれないし。そりゃっ」

「あらーカマキリサンが!ナムサン!」


 後ろではわふ大先生がサクサクとキングワームを屠られている。お強い。てるる、大先生を見習え。


「ほら手伝いしなよ手伝い」

「えー」

「えーじゃないの。ほれほれ」


 すっごい嫌そうにギガンティスマンティスを蹴り飛ばすてるる。お前…もう少し丁寧に扱って差し上げろ、ギガンティスマンティス=サンだぞ?カッコ良さげな響きに反して一瞬で焼かれたギガンティスマンティス=サンに謝意を持てよ!


「まあそれはそれだ。メタルスネークとかいう響きからすっごい期待が出来るんだが、ドロップアイテムは?」

「…聞きたい?」


 メタルとか言ってるし、粗鋼ってことからも金属がドロップしたんじゃないかな?と期待が大きいメタルスネークのドロップアイテム。てるるはふふふーと笑って良い顔をする。ほほーん?その表情からして?


「……」

「……」

「コチラをどーん!どうぞ!鉄です!」

「んんんん!素晴らしい!これは素晴らしいですぞ!」


 てるるが収納から出した、見るからに金属している物体。とても素敵。ピカピカではないから高品質だとかは言えない代物だとは分かる、でも鉄には間違いないのだ。

 てるるが突き出した拳にグーで返し、にしし!と笑い合う。これで武器の幅が広がる!


「…わふ」

「「アッハイお手伝いシマス…あれ?終わってる?」」


 周りをお掃除して全て回収したわふ大先生に急かされ、僕達は拠点の中へと戻っていった。すいません本当、働かせてしまって……お詫びに撫で撫で致しますので……。







 台所。食器、調理器具も揃っているここで、わふとてるると一緒にドロップアイテムを睨んでいた。その素材達の名は、キングワームの卵、メタルスネークの肉、スタッグホーネットの蜂蜜。色々と突っ込み所が満載なので、1つずつご紹介しよう。


 キングワームの卵。まあ卵だ。うん。だと良いんだけど……。

 虫の卵の癖してなんと殻が付いている。はぁー、何で?まだハードインセクトなら分かるけど、キングワームの卵が殻付きなの?もしかして羽化したらそうなるの?

 続いてメタルスネークの肉。お肉ではある。はい。じゃあ質問、していいかな。

 金属光沢は何故この肉に存在しているのか?何なの?硬いかと思ってつんつこしたら普通に柔らかい肉だし。意味が分からんな!

 最後、スタッグホーネットの蜂蜜。これについては見た目から謎である。えーとね、それはね。

 瓶でドロップした。瓶はどっから来たんだ。しかもアイツ等分類したら蜂なのかよ?立派な大顎ありましたし独特の装甲っぽいのもありましたけど?だし大体ドロップした毒針が『麻痺毒』なんだが?ふざけんなや……。


 そういうことを一通り議論した。そして結局、どうするかを悩んでいる。んー、肉はとりあえず食べてみよう。幸いにも味覚は再現されているらしいし、問題無い。蜂蜜は今度だな。かける対象がいない。クッキーだとか紅茶だとかがあれば良かったね、井戸水ならあるよ!

 しっかし一番の問題児はやはり卵である。


「え、育てる?」

「えー……アレだよ?アレの……ね?」

「わふぅ……?」

「言いたいことはかなり分かるが、それ以外にどうすりゃいいのさ?」

「え、……ぽいっ!」

「知ってた」

「わっふ」


 わふを抱き上げてよによにふにふにむにょにょにょーん、うわっ可愛いなコイツめ。ふにゃふにゃふにゃふにゃ。

 それを見ていたてるるは、ふと呟いた。









「…工房放り込む?」

「「!?」」


 まぁじで言ってやがるのかこの外道!一瞬それだ!とか思っちゃったけどさ!でもまあ、なんだ。量が量だからね。そんな()()()()あっても。


「……やってみるか?」

「うわぁ本当に!?」

「言い出しっぺが何言ってんだ?」

「まさか本当にやるとは」


 ……。


「「やってみよう」」


 結果的に、半分ぐらいを工房に入れてみることにした。案ずるより産むが安し。ナニが生まれるのかは未知数だけどね!

直前までてるるの職業は悩んだ。あとお忘れかもしれませんがてるるは『男子』です。ヒロインは知らない。


最近小さな虫が部屋に入ってきて鬱陶しい……モスキート=サンもいよいよ出現したし……。しかし依然としてウリムシはクソカスゴミムシ(直喩)なので早く絶滅しなさい。

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