第二話 臭人四天王
昨日は良く眠れたが、朝から自炊をする気になれず、俺はコンビニへ向かった。
「片品さん、おはようございます」道中、館林さんと出会った。
「おはようございます。館林さんもコンビニですか?」
「ええ、コンビニを利用する子が多いので迷惑をかけていないか気になっ昨日は良く眠れたが、朝から自炊をする気になれず、俺はコンビニへ向かった。
「片品さん、おはようございます」道中、館林さんと出会った。
「おはようございます。館林さんもコンビニですか?」
「ええ、コンビニを利用する子が多いので迷惑をかけていないか気になってしまって」気苦労が絶えなさそうだ。
「俺は、やよいさんから自炊を習いましたが、コンビニはやめられそうにありません」やよいさんの名前を出してみた。どんな反応をするのだろう。
「あら。やよいさんが?面倒がりなのに珍しいわね」館林さんの視線が公園へ向いた。公園にはヤスミンさんが小学生低学年くらいの子供達に囲まれていた。
「カレーのお姉ちゃん。そんな格好で暑くないの?」幼女がヤスミンさんに話しかけた。
「うむ、暑いのでな、マントの下はこの通りじゃ」ヤスミンさんがマントを翻し、水着のような格好があらわになる。
子どもたちがカレー臭いと騒ぎ出し、そこへ何処からか一人の少女がかけ行った。
「そこまでよ!ヤスミン!」オレンジ色のツインテールを揺らし、セーラー服を靡かせる少女が現れた。
「オミクロンか。わざわざ此方まで出向くとは暇な奴め」
「あなたの存在は子供たちに毒よ。ちゃんと服を着なさい!」オミクロンと呼ばれた少女は腰に手を当てヤスミンさんを指さした。ヤスミンさんと並んだオミクロンさんは結構ガタイが良い。セーラー戦士と言うより普通に戦士感がある。
「童たちよ。あのツインテールの匂いを嗅いでくるのじゃ。カレーの匂いと鉛筆の匂い、どちら毒かのう?」子供たちがセーラー服の少女へ群がる。
「くちゃい!」「鼻がもげるー」「ゲホッゲホッ!」子どもたちは公園から去っていった。
沈黙の中、公園で睨み合う二人のコスプレイヤーだけが残った。
「片品さん、気にせずに行きましょう」
「はい…」俺は館林さんとコンビニへ行った。
結局、会話の流れが掴めず連絡先の交換は見送った。
昼食後、居間でだらだらスマホを弄っているとインターホンが鳴った。
俺がドアの鍵を開けると、やよいさんと野球帽を被った少年が居た。
少年は白いタンクトップに半ズボンでガキ大将的な外見だ。
「やよいさん、こんにちは」
「こんにちは、ショウ」やよいさんの挨拶の間を置かずに少年が進み出た。
「ショウちん、はじめまして!オイラはユウっす。ヨロシコ!」やよいさんに続いてユウと言う少年も家に上がってきた。少年が帽子を取ると、短い緑色の髪が現れた。
「ユウさんも転生少女なんですね?」
「今、おまえ女だったのか?って思ったっすね?」「いえそんな事は」俺は返答を濁した。
「おま女展開はリアルじゃこんなもんスよ。顔は転生してもそのままっす」ユウさんは俯いて肩を落とした。
「ユウサク。ショウに掃除を教えてあげて」やよいさんは誰かしらの教育係を連れてきてくれるのか。そう言えば。
「不潔のミドルピローの二つ名の人がユウサクだったような…」「へそビーム!」不意に俺の腹部に痛みが走った。
「痛!何?」ユウさんが俺の臍を押したようだ。
「オイラはアイツらと違って臭くないっすよ!服を洗濯するのをちょっと忘れただけっす」
「ユウサクの部屋は転生少女で一番汚い」やよいさんが呟く。
「最近は毎週ゴミ出ししてるっすよ?たまに忘れるだけっす」
「掃除を教えてくれるんですね?人選を間違えてませんか?」
「清掃の仕事をちょっとやっていた事はあるっすけど、今日はゲームをしにきただけっす」ユウさんがやよいさんに抗議する。
「教えてあげて、ユウサク部屋みたいになる前に」「やよやよが教えればよくねっすか?」「ユウサクは汚いものに慣れているから適材適所」「相変わらずオイラは汚物扱いっすね…仕方ねっす」嫌がっていたユウさんは何故か簡単に折れた。
「よろしくお願いします」道具は伯父が使用していたものがある。
「まあ、この家の掃除をさせられたのは初めてじゃないっす」ユウさんと洗面所へ向かった。
「風呂トイレの掃除は薬品がキモっす。ブラシは薬を馴染ませる程度に使うっす」手袋をハメたユウさんがトイレに薬品をかけた。トイレを磨かずに風呂場へ移動する。
「塩素系の薬剤と酸性系の薬剤は混ぜると有毒ガスが出て危険っす。同時に異なる薬剤は使わず、換気するのが安全っす」風呂場の黒ずみに塩素系の薬剤を撒いてタワシで全体に馴染ませた。
「暫く放置するっス」そう言って居間へ戻ると、やよいさんがテレビに向かってゲームをしていた。
「16文チョップ!」ユウさんがやよいさんの肩を叩く。
「なに遊んでるんスか?!手伝ってっす」やよいさんは面倒そうに玄関の掃除をしだした。
その後、キッチン周りの掃除をし、各部屋を一通り掃除した。
「掃除はこんなもんスね。ゲームしよっす」ユウさんは満足気に胸を張った。お礼を言いつつ、突き出た双峰に俺の視線が行く。
「家事が出来る女に男は弱いものっす。もっと色々教えて、あ、げ、るっす」ユウさんが両手を頭に添えたまま腰をくねらせ俺へ迫りくる。
カラスの鳴き声のような絶叫が聞こえた。
割り込んできたやよいさんがユウさんの胸にデコピンをし、ユウさんが床でのたうち回る。
「チクピンメチャ痛いっす!この痛み、やよやよのツルペタにはわからないっす」言われてみるとやよいさんの胸は平らだな。俺の視線に気づいたのかやよいさんがこちらを向いた。
「エッチなのはダメ」上目遣いでそんな事を言われても困ります。
その後、買い出しへ出かけ、夕食はユウさんが作ってくれた。彼女はレトルト食品とオーブンレンジのプロらしい。
「レトルトにチーズや冷凍アサリを入れてオープンレンジで焼くだけで本格イタリアンっす」テーブルにはドリアとスパゲティが並んだ。
「美味しいです。お店で食べる味に近い」一手間加えるだけで全然レトルト感が無い。
「ユウサクは食品を腐らせてしまうから、保存の効く食品だけの料理に特化した」調理道具も殆ど使っていなかった。「人を腐れ神みたいに言わないでほしいっす…」食後、ゲームをやろうとしたユウさんの襟首をやよいさんが掴んだ。
「帰ろう」「まだ、ゲームしてないっす!夜通しゲーム大会しよっす!」
やよいさんはユウさんを引きずるように帰って行った。
「今日は騒がしかった」ピカピカになった風呂に浸かり、独り言ちる。
大掃除をしたおかげで伯父の家を改めて自分の家だと感じた。
てしまって」気苦労が絶えなさそうだ。
「俺は、やよいさんから自炊を習っていましたが、コンビニはやめられそうにありません」やよいさんの名前を出してみた。どんな反応をするのだろう。
「あら。やよいさんが?面倒がりなのに珍しいわね」館林さんの視線が公園へ向いた。公園にはヤスミンさんが小学生低学年くらいの子供達に囲まれていた。
「カレーのお姉ちゃん。そんな格好で暑くないの?」幼女がヤスミンさんに話しかけた。
「うむ、暑いのでな、マントの下はこの通りじゃ」ヤスミンさんがマントを翻し、水着のような格好があらわになる。
子どもたちがカレー臭いと騒ぎ出し、
そこへ何処からか一人の少女がかけ行った。
「そこまでよ!ヤスミン!」オレンジ色のツインテールを揺らし、セーラー服を靡かせる少女が現れた。
「オミクロンか。わざわざ此方まで出向くとは暇な奴め」
「あなたの存在は子供たちに毒よ。ちゃんと服を着なさい!」オミクロンと呼ばれた少女は腰に手を当てヤスミンさんを指さした。ヤスミンさんと並んだオミクロンさんは結構ガタイが良い。セーラー戦士と言うより普通に戦士感がある。
「童たちよ。あのツインテールの匂いを嗅いでくるのじゃ。カレーの匂いと鉛筆の匂い、どちら毒かのう?」子供たちがセーラー服の少女へ群がる。
「くちゃい!」「鼻がもげるー」「ゲホッゲホッ!」子どもたちは公園から去っていった。
沈黙の中、公園で睨み合う二人のコスプレイヤーだけが残った。
「片品さん、気にせずに行きましょう」
「はい…」俺は館林さんとコンビニへ行った。
結局、会話の流れが掴めず連絡先の交換は見送った。
昼食後、居間でだらだらスマホを弄っているとインターホンが鳴った。
俺がドアの鍵を開けると、やよいさんと野球帽を被った少年が居た。
少年は白いタンクトップに半ズボンでガキ大将的な外見だ。
「やよいさん、こんにちは」
「こんにちは、ショウ」やよいさんの挨拶の間を置かずに少年が進み出た。
「ショウちん、はじめまして!オイラはユウっす。ヨロシコ!」やよいさんに続いてユウと言う少年も家に上がってきた。少年が帽子を取ると、短い緑色の髪が現れた。
「ユウさんも転生少女なんですね?」
「今、おまえ女だったのか?って思ったっすね?」「いえそんな事は」俺は返答を濁した。
「おま女展開はリアルじゃこんなもんスよ。顔は転生してもそのままっす」ユウさんは俯いて肩を落とした。
「ユウサク。ショウに掃除を教えてあげて」やよいさんは誰かしらの教育係を連れてきてくれるのか。そう言えば。
「不潔のミドルピローの二つ名の人がユウサクだったような…」「へそビーム!」不意に俺の腹部に痛みが走った。
「痛!何?」ユウさんが俺の臍を押したようだ。
「オイラはアイツらと違って臭くないっすよ!服を洗濯するのをちょっと忘れただけっす」
「ユウサクの部屋は転生少女で一番汚い」やよいさんが呟く。
「最近は毎週ゴミ出ししてるっすよ?たまに忘れるだけっす」
「掃除を教えてくれるんですね?人選を間違えてませんか?」
「清掃の仕事をちょっとやっていた事はあるっすけど、今日はゲームをしにきただけっす」ユウさんがやよいさんに抗議する。
「教えてあげて、ユウサク部屋みたいになる前に」「やよやよが教えればよくねっすか?」「ユウサクは汚いものに慣れているから適材適所」「相変わらずオイラは汚物扱いっすね…仕方ねっす」嫌がっていたユウさんは何故か簡単に折れた。
「よろしくお願いします」道具は叔父が使用していたものがある。
「まあ、この家の掃除をさせられたのは初めてじゃないっす」ユウさんと洗面所へ向かった。
「風呂トイレの掃除は薬剤がキモっす。ブラシは薬を馴染ませる程度に使うっす」手袋をハメたユウさんがトイレに薬剤を撒いた。薬品だけ撒いて風呂場へ移動した。
「塩素系の薬剤と酸性系の薬剤は混ぜると有毒ガスが出て危険っす。同時に異なる薬剤は使わず、換気するのが安全っす」風呂場の黒ずみに塩素系の薬剤を撒いてタワシで全体に馴染ませた。
「暫く放置するっス」そう言って居間へ戻ると、やよいさんがテレビに向かってゲームをしていた。
「16文チョップ!」ユウさんがやよいさんの肩を叩く。
「なに遊んでるんスか?!手伝ってっす」やよいさんは面倒そうに玄関の掃除をしだした。
キッチン周りの掃除をし、一通りの掃除を教わった。
「掃除はこんなもんスね。ゲームしよっす」ユウさんは満足気に胸を張った。お礼を言いつつ、突き出た双峰に俺の視線が行く。
「家事が出来る女に男は弱いものっす。もっと色々教えて、あ、げ、るっす」ユウさんが両手を頭に添えたまま腰をくねらせ俺へ迫りくる。
「ぎゃー!!」割り込んできたやよいさんかユウさんの胸にデコピンをした。カラスのような鳴き声を上げてユウさんが床でのたうち回る。
「チクピンメチャ痛いっす!この痛み、やよやよのツルペタにはわからないっす」言われてみるとやよいさんの胸は平らだな。俺の視線に気づいたのかやよいさんがこちらを向いた。
「エッチなのはダメ」上目遣いでそんな事を言われても困ります。
その後、買い出しへ出かけ、夕食はユウさんが作ってくれた。彼女はレトルト食品とオーブンレンジのプロらしい。
「レトルトにチーズや冷凍アサリを入れてオープンレンジで焼くだけで本格イタリアンっす」テーブルにはドリアとスパゲティが並んだ。
「美味しいです。お店で食べる味に近い」一手間加えるだけで全然レトルト感が無い。
「ユウサクは食品を腐らせてしまうから、保存の効く食品だけの料理に特化した」調理道具も殆ど使っていなかった。「人を腐れ神みたいに言わないでほしいっす…」食後、ゲームをやろうとしたユウさんの襟首をやよいさんが掴んだ。
「帰ろう」「まだ、ゲームしてないぅす!夜通しゲーム大会しましょっす!」
やよいさんはユウさんを引きずるように帰って行った。
「今日は騒がしかった」ピカピカになった風呂に浸かり、独り言ちる。
大掃除をしたおかげで叔父の家を改めて自分の家だと感じた。




