第十五章「ヴォラックス対グループ、決着」
今や、戦いの役割は完全に逆転していた。この瞬間、もはや怪物のほうが参加者たちの集団へと襲いかかっているのではなかった。彼らのほうが、もう十分だと決めたのだ。もう十分すぎるほど、あの敵が自分たちを完全に貪り食おうとする執念に耐えてきた。
そして彼らは、そのものが自分たちに飛びかかってくるのをただ黙って見ているつもりはないと決めた。今度は自分たちのほうから攻撃を仕掛け、あの相手に、自分たちを襲う者たちからいかに身を守るか以外の何も考える時間を与えないつもりだった。
それは悪い考えか? その通りだ。
それは非常にリスクの高い考えか? それもその通りだ。
だが彼らはそのリスクを見て、それを検討し、検討し、また検討し直した。だが、それしか残された道はなかった。他に何もなかった。千の牙の悪魔ヴォラックスが向かってくるのを待ち、うまく身を守れないまま終わるか。あるいは、自分たちのほうから怪物に飛びかかり、あちらに身を守らせる隙すら与えないか。
そして全員が、二番目の選択肢を選んだ。
だからといって、その行動に大きなリスクが伴うことを忘れていたわけではなかった。ただ、それを二の次に押しやったのだ。この瞬間、その場に身を投じた後に存在していたはずのリスクなど……存在していなかった。
※ ※ ※
戦いの最前線には、筋肉質の男、ジョナサンがいた。彼は怒りの限りを込めて叫びながら、怪物へと突進していた。
ジェンダルが今、少し注意を向けたとき……
『ああ……なるほど』ジェンダルは驚いた。筋肉質の男が怪物に向かって突進していく様子を見ながら。まだ狂ったように叫び続けていた。まるで、あの木の壁に叩きつけられた後もなお、千の牙の悪魔ヴォラックスに知らしめたいとでもいうように。
まだ生きているぞ、と。そして今、復讐を取り立てに来たのだと。
だが、ジェンダルを驚かせたのは、筋肉質の男の勇敢さではなかった。いや、それとは別のことだった。
勇敢さなど、ジェンダルにとってはどうでもよかった。実際、ジョナサンが最も勇敢であるのは当然のことではないか? つまり、非常に強く、素早く、天から祝福された男なのだから。彼が鉄の城壁のように振る舞うのは、まったく自然なことだ、とジェンダルは思った。
『やっぱりな』と彼は言った。『あの男が、あんなに簡単に無傷で済むはずがないだろう。相応の代償があるはずだ』
そう付け加えたのは、元軍人の左腕から血が滴り落ちているのを見た後だった。脚からもだった。以前ヴォラックスに引っかかれ、後退する前にできた傷だった。
怪物の一撃、というより、木の壁に激突した際の衝撃は、思っていたよりもはるかに大きなダメージを与えていたようだった。それに加えて、ジェンダルが助けに入る前に受けていたすべての打撃もあった。
『気づいていないのかもな』とジェンダルは思ったが、すぐにその可能性を退けた。『いや、そうは思えない。もう何も気にしていないんだろう。すべての意識が、あの怪物を殺すことだけに向いているに違いない』
もっとも、ジェンダルはそれを漠然とした考えとして思っただけだった。だが実際、それはまさに今起きていることそのものだった。今この瞬間、ジョナサンはまったく正常に考えられていなかった。
『まあ、それについて考えるのはもうやめておこう』ようやくジェンダルは言った。『怪我をしているのは俺じゃない』シャベルの握りを直し、首を横に振った。本当に、この武器はひどい冗談のようなものだった。
『それに、目の前に怪物が待ち構えてるんだ、だから』風が、彼の少し長めの白髪を揺らした。『まずはそっちに集中して、見落としていた他のことは後で気にしよう』
ジェンダルがそう考えている間に、元軍人はすでに怪物と対峙していた。
「うわあああああ!」
斧を振るった。斜め上への切り上げだった。灰色の光の軌跡がそれに続いた。その動きを見るのに一瞬でも遅れれば、見逃していたほどの速さだった。
彼の腕の筋肉が、ロープのように一気に張り詰めた。
ザシュッ!
脇腹から怪物の首元まで、傷を切り開いた。これで、比較的短い時間の中で、二度も傷を負わせたことになる。
ヴォラックスは、喉の奥から絞り出すような咆哮とともに、強烈な拳を返してきた。その音は筋肉質の男の鼓膜を破らんばかりだった。
男は別の壁に叩きつけられ、瓦礫の破片が、まるで空に打ち上がる花火のように四方八方に飛び散った。
だが、まるで今のジョナサンが、忌まわしい悪魔に取り憑かれているかのようだった。
その男は、何事もなかったかのように、すっと立ち上がった。そして顔に浮かべた笑みが、彼をひどく不気味な、いつもの姿とはまるで違う存在に見せていた。
それを見たヴォラックスの表情は、目の前にいるこいつは一体何なんだという、純粋な困惑に変わった。目の前にいるそれは人間ではなかった。人間の姿をした悪魔だった。
千の牙の悪魔ヴォラックスは、少しずつ後退し始めた。恐怖からではなかったが、その男はそう簡単には見逃してくれなかった。これまで受けたことすべての後では、なおさらだった。
「どこへ行くつもりだ、このクソったれがぁぁ!」
まるで獣のように咆哮を上げながら、ヴォラックスへと駆け出した。そして途中でジャンプを加えた。「潜在」の力を持つ者として、その跳躍の高さは、普通の人間には到底届かないほどのものだった。
両手で斧を頭上に振りかぶった。太陽の光がその金属に反射し、あらゆる壁や窓ガラスに跳ね返って、その光景に超自然的な効果を与えていた。
太古の怒りに満ちたその目には、小さな輝きが宿った。そしてつい先ほどまで消えていた彼の坩堝も、その輝きが顔に現れたのと同時に、わずかに光を放った。
元軍人は、自分の内側で轟くその力を感じ取っていたが、自分が変わっていく感覚を恐れることはなかった。彼はただ、その空中にいる間に、その力を受け入れた。そしてその瞬間、時間が止まったかのような感覚が、彼の頭の中と、その体全体、その存在すべてを駆け巡った。
坩堝の品質は、次のように分類されていた。
坩堝の等級――常/精製/上級/貴族/神聖/原初/永久。
同様に、地獄のシステムには、もう一つ別の分類法があった。だがそれは坩堝のためのものではなかった。この第二の分類は「属性」に関するものだった。坩堝がわずか七段階しかないのに対し、地獄のシステムが属性を分類する方法は次のようになっていた。
属性の等級――劣悪/普通/上級/優秀/例外的/怪物級/伝説級/神話級/そして神格級。
ジョナサンの詳細な情報が、地面に落ちる前に彼の視界の前に広がった。いや、それは彼の視界や目の前に現れたわけではなかった。ジョナサンは一瞬それを勘違いした。実際には、それらすべては、まるで記憶のように、彼の頭の中に現れたのだった。
༺指定……
そのルーン文字は、まるで何かに妨げられているかのように、動きを止めた。
༺指定……
再び、その言葉は完全な形を成すことができなかった。まるで現れることを拒む記憶のように。
༺指……
༺指定:ジョナサン・ロジャース
出身:人間
称号:なし
血統:眠っている/未覚醒
進化階梯:潜在
坩堝:???
エッセンス:未覚醒
魂の状態:弱い༻
属性:
༺活力:上級
俊敏:普通
意志:普通༻
ジョナサンは見た……いや、感じ取った。初めて地獄のシステムと関わったときにはなかったものを。まるで、最終的にどんな評価を下すか見極めるために、常に監視されているかのようだった。そしてそれは、彼がまだ軍にいた頃――いや、正確には、まだ新兵で、駆け出しで、士官候補生だった頃を、どういうわけか思い出させた。
たとえ「力」――あるいはどんな属性であれ――が「上級」だと言っても、あるいは二人の人間が同じ等級であっても。その二人の間の差は、卵と強化された金属の塊ほどにも激しいものになり得る。
なぜなら、同じ等級の中にも、何百、何千という層の違いが存在するからだ。
※ ※ ※
「もし、俺にこの力があるなら」ジョナサンは言った。「あとは、これを使ってあの汚らわしいクソ野郎を仕留めるだけだ」
そして刃が振り下ろされた。
灰色の一筋の糸が、猛烈な速さで落ちてきた。そして斧はただ単独で振り下ろされたのではなく、それに合わせて――
グロオオオアアアアアア!
「くらえぇぇぇ! この糞野郎がぁぁぁぁぁぁ!」
元軍人はそう叫んだ。その目は純粋な怒りに血走っていた。
こいつは狂ってる、完全に狂ってると、その光景を見てジミーは思った。
怪物にはもはや防御以外に何もできなかった。そして……
残った三本の付属肢と両腕を使って、頭上に即席の盾を作り、上から降ってくるその獣の一撃から身を守った。
両腕には、自らの皮膚のあの層が巻きついており、敵の攻撃から弱点を守るための鎧となっていた。
肉のドームが、その怪物の上に形成された。
実際のところ、それを構えたところで、元軍人が止まるつもりなどまったくなかった。そして、時間が止まったかのように感じられたあの魔法のような瞬間が、ついに終わりを迎えた。
そして、その刃は完全に振り下ろされた。
ドゴォォォォォン!
激しい轟音が響き、煙とも砂埃ともつかないものが、戦場のほぼ全域を覆い尽くした。
瓦礫があたり一面に飛び散った。砕けた小さな石の破片が、猛烈な速さで四方八方に飛んでいった。
数分前に加わったばかりの男たちは、その元軍人の一撃によって生じた瓦礫で、顔や腕を切りつけられた。
「あいつは……あいつは怪物だ。あの男は怪物だ」ジミーは、目の前で繰り広げられたその光景を見て、思わずそう口にせずにはいられなかった。
もし友人の誰かにこれを話しても、彼は絶対に信じないだろう。彼は、自分の目で見たもの以外は何も信じない人間だったからだ――ときどきは例外もあったが。
「あの怪物はもう死んだと思うか」数秒前に瓦礫で怪我をした男の一人が言った。
「分からない」ジミーは正直に認めた。「だが、死んでてくれてることを祈るよ」
一方、集団の後方――かなり離れた場所では。
あの母親と娘が、その光景を見て呆然としていた。心臓は激しく高鳴っていた。
「これって……これって私、夢を見てるのかな」娘のローラが、その光景に呆然としながら呟いた。「絶対そうよ、こんなクソみたいなの全部、きっと夢に違いない。こんなことが現実のわけがない」
そしてその直後……パチィィン!
母親は彼女の頬を叩いた。もしそれが本当に夢だと言うのなら、目を覚まさせるために。
「なんでそんなことするの」娘の顔は赤くなっていた。
「ほら、全部本物でしょう」自信ありげな声だったが、実際にはまったく自信などなかった。
なぜなら、もしこれが現実なのだとしたら、死ぬこともまた本物の現実になるのだから。いつか怪物に食われてしまうかもしれないと考えると、涙が頬を伝い始めた。なぜ自分にこんなことが起きているのか、なぜこれほどの苦しみを味わわなければならないのか。
彼女はこの場所に来たいと望んだわけではなかった。ただいつも通りの日常を送っていただけなのに、突然ここに現れてしまったのだ。それに……一体誰が、こんな場所に来たいなどと思うだろうか。彼女はすべての異議申し立ての権利を奪われていた。帰らせてほしいと頼むことすらできなかった。地獄のシステムはこれ以上ないほどはっきりと告げていた――「この試練を完了しない限り、あなたはここから出ることはできません」と。
これはすべて……これはすべて、彼女にとって本物の悪夢そのものだった。
母親が泣き崩れるのを見ても、その泣き声はさほど大きくはなかったらしく、戦いに向かった者たちは誰一人として振り返ることもなく、あるいはまったく気にも留めなかった。
ローラは母親を抱きしめた。彼女自身も恐怖に震えていたが、若いからだろうか、それほど大きなショックを受けているようには見えなかった。命というものをそれほど重く捉えていなかったのか、あるいは別の形で見ていたのかもしれない。
「もう、大丈夫だから」姉が妹をなだめるように、優しく背中を叩き始めた。「私たちはきっと切り抜けられるから、そんなに心配しないで。無事に家に帰ろうね。お願いだからママ、泣かないで、泣かないでほしいの」
『そう言ったけど、私たちが本当にここから出られるかどうかなんて、私にも分からない』
心の中でそう認めたが、それを口に出すことはできなかった。母親を慰めたばかりで、最後にそんなことを声に出して付け加え、また全部を崩壊させるわけにはいかなかったからだ。
その傍らには、ジェンダルを救ってくれたあの老人がいた。手には太い鉄の棒、あるいは鋼鉄の管を持っていた。それが彼の、怪物から身を守るための道具だった。
その光景を見て、微笑んだ。
『こんなに危険な状況の中でも……』砂埃の山を見つめながら。『それでも、互いに支え合っている。こんな光景、毎日見られるものじゃない』と付け加えた。
※ ※ ※
戦場に戻ろう。
「おい坊主、あいつ死んだと思うか」少し不安げにジミーがジェンダルに近づきながら尋ねた。もっとも、その不安はジェンダルだけが原因ではなかった。
ジェンダルは答えるまでに二秒かかった。だがその二秒は無駄だった。というのも、ジェンダルの答えは何の意味もなさなかったからだ。
「お前はどう思う?」と彼は聞き返した。
「生きてると思うか、それとも死んでると思うか」とさらに付け加えた。
ジミーはその安っぽく、あまりにも基本的な答え方に苛立った。文字通り、ジミーの質問に答える代わりに、ジェンダルは彼に別の質問を返しただけだった。
ジェンダルは、ただ彼をからかい、その反応を見るためだけにそうした。
「なんで俺、お前なんかにそんなこと聞いたんだろうな、変な奴め」その声は苛立っていたが、同時にどこか少し楽しんでいるようでもあった。
『怒り爆発しなかったな』ジミーの予想外の反応を見て、ジェンダルは驚いた。『人間って……本当に奇妙な生き物だな』と思った。
『これは……何かに似てるな』
ジェンダルはその考えを最後まで巡らせることができなかった。というのも、砂埃の山の中から、一つの人影がこちらに近づいてきていたからだ。
「くそ! 今度は何だよ!」ジミーは念のため、山刀の握りを直した。
ジェンダルも同じようにした。その灰色の目は、まさにその瞬間、赤く染まった。そして視線は、こちらへと近づいてくるその人影に、じっと据えられたままだった。
やがて、シャベルを握る手を緩め、その表情も少し和らいだ。そして彼の目も……元の色に戻った。再び灰色になった。
『何をしてるんだ?』とジミーは自問した。
そして緊張と圧迫感が高まり続け、息が詰まりそうになったそのとき。
元軍人が姿を現した。その人影は彼のものであり、怪物や他の生き物のものではなかった。
ジミーはジェンダルと同じように少し安堵したが、疑問を抱かずにはいられなかった――一体どうして、ジェンダルにはそれが分かったのだろうか、と。
なぜなら、その人影は――いや、そもそも「人影」とすら呼べなかった。あの砂埃のせいで何も見えなかったからだ。ただ、何かが近づいてくる気配と、でこぼこの地面を踏む足音が聞こえただけだった。
だがそれは何も明らかにしていなかった。二本の脚なのか、それ以上の脚なのかすら。
どうしてジェンダルは、それが元軍人だと分かったのか。それは、彼が武器を下げ、姿勢を緩めたからだった。まるではっきりとこう言ったかのように――あれは味方だ、俺たちの仲間だ、と。
「無事か?」元軍人が彼らに尋ねた。
その質問への答えを待つことはなかった。「まあ、聞くまでもないだろうが……俺は無事だ」
「ああ」ジミーはおかしな表情で答えた。
筋肉質の男は、まったく無事などではなかった。腕は全身の血にまみれ、砂埃で覆われていた。他の者たちと比べても。
彼は、あの砂嵐の中心にいたのだから。
「よし、あいつをようやく仕留めた、みんなのところに戻ろう」そう命じたが、誰も文句は言わなかった。
「まだだ」ジェンダルが二人のほうを見もせずに言った。
これはまだ終わっていなかった。いや、正確には終わっていた。だが、それはまだ第一部が完了しただけだった。第二部がまだ残っていた。
指をさしながら、ジェンダルは言った。「あそこを見ろ」
全員が、その指の先を瞬きもせずに見た。彼の少し長めの白髪が揺れていた。
「勘弁してくれよ、まったく……」
一階建ての家の屋根の上に、もう一体のヴォラックス――千の牙の悪魔――がいた。目の奥にまで届くような飢えを湛えながら、彼らを見下ろしていた。倒れた仲間の仇を討つ準備は万端だった。




