第十六章「シンビの謎」
筋肉質の男が、頭上に斧を掲げ、ヴォラックスめがけて純粋な怒りとともに振り下ろそうとしていた、まさにその瞬間、彼はほとんど空中に静止していた。目的はただ一つ――千の牙の悪魔を真っ二つに引き裂くこと。
太陽の最後の光が斧の金属に反射し、あらゆる壁とガラスに跳ね返って、その瞬間に美しく超自然的な雰囲気を与えていたが、その直後に起きることとはまるで違っていた。
子どもの頃からずっと知られていたことがある。太陽が夕暮れに沈んでも、それでもなお、まだ少しの明るさは残るということだ。なぜなら、太陽が沈んだからといって、それはすでに完全に暗くなったことを意味しないからだ。その後、実際に夜になるまでには、日没からほぼ二時間はかかる。
少なくとも、ジェンダルや他のグループの参加者たちが、外の世界――地獄の試練の外――で慣れ親しんでいたのは、そういうものだった。
だがここ、地獄のシステムによって作られたこの地獄の試練の中では、彼らが長年知っていたこれらの法則は、まったく通用しなかった。
参加者たちの元の世界に存在していたルールや規範は、ここには存在しなかった。あるいは、しばらくすればまったく意味を持たなくなった。
彼らの世界では、「ライオン」や「虎」、「黒豹」を見かければ、いや、実際には「スズメバチ」でさえ。
十分な距離を保っていれば、それが危険な存在だと分かっていた。なぜなら、常にそう言われ続けてきたし、少なくとも人生で一度は、スズメバチかミツバチに刺されたことがあるはずだからだ。いつもとは限らないが、時にはそうなるはずだった。
だが、この地獄の試練の世界には、ライオンも虎も、それまで見てきたようなものは何一つ存在しなかった。ここでは、モラルというものが存在しなかった。あるいは、存在していたとしても、しばらくこの場所で過ごせば、それは風に吹かれる煙のように消え失せた。この場所では、生き延びるためならすべてが正当化された。あちら側で――元の世界で――どれほど聖人だったかは関係なかった。だが、システムがあなたをここに引きずり込んだ瞬間から。死にたくないのなら、ある種のことをしなければならなかった……
……もう一度太陽を見るためだけに、恐ろしいことをしなければならなかった。
※ ※ ※
彼らの目の前にいたその生き物――まあ、最初のヴォラックスはすでに元軍人の攻撃によって死んでいたため、もう脅威にはならなかった。
だがあの厄介者は――ジミーの呼び方によれば――あの屋根の上にいる厄介者は、それ以上の何かを引き起こした。先に挙げたどんな動物よりも、はるかに速く足を石に変えてしまうような感覚を。
そしてすでに少しずつ暗くなり始めていたため、千の牙の悪魔ヴォラックスのような生き物に立ち向かうのは、さらに困難になるだろう。
参加者たちには、夜になるとこれらの生き物に何らかの強化――力や能力の増強――があるのかどうか分からなかった。だが、悪い知らせだけではなかった。というのも、そのヴォラックスは一人だったからだ。仲間は一体もいなかった。
ジミーはそれに感謝した。彼の考えによれば、これらの動物は自分の能力にあまりにもプライドが高く、仲間の助けを必要としないのだろうと思っていた。
だからジミーは、彼らがそれほど自己中心的で頭が空っぽであることに感謝した。
そしてこれから始まろうとしている戦いは、参加者たちにとって、これまでで最も困難なものになるだろう、とジミーは思った。なぜなら、これらの――そう呼べるとすれば――動物たちは、まばたきする間に……途方もない距離を移動でき、しかも三本以上の手足を使って相手を攻撃できるからだ。
だとすれば、暗闇の中でその攻撃をかわすのは、さらに困難になるだろう。
五本以上の手足を持つ悪魔と、しかもおそらくそこが自分たちの本来の縄張りであろう暗闇の中で、一体どう戦えばいいのか。
だからこそ、ジミーはこれほど苛立っていた。すべてが終わったと思ったのに、実際にはもっと大きな驚きが待ち構えていた。
「くそったれが、まったく」声に出して悪態をついた。まるでシステムが天のどこかで自分の声を聞いていて、その不満を聞いた後に、あの野郎にここから消え失せろと命令を下してくれるとでもいうように。
だが地獄のシステムは、彼の願いなど何一つ聞いてはいなかった。
「くそ! くそ!」元軍人も同じように悪態をつき始めた。
「まだ完全に回復してもいないのに、また別の野郎が邪魔しに来やがった」と、胸の中で沸騰する苛立ちとともに付け加えた。
呼吸をするたびに、それはすべての傷に熱い刃を突き立てられるような痛みだった。胸の中、心臓の中に何かを感じた。まるで内側から何かが膨張していくかのようだった。呼吸は途切れ途切れだった。
戦いの反対側では。あの母親と娘はまだ抱き合ったまま、起きていることすべてから遠く離れていた。だが、筋肉質の男の叫び声を聞いて体を離した。何かが起きたと思ったからだ。
「何が起きたの?」娘のローラが小声で自問した。
「分からないわ、あなた」母親も同じように困惑しながら答えた。「私たちは二人とも抱き合っていたんだから、あなたが分からないなら私も分からないわよ」と付け加えたが、それは不要なことだった。娘はすでに、彼らがどんな状態にあるか知っていたからだ。
そして、ジェンダルを救ったあの老人が、その質問に答えた。というのも、彼はジェンダルが左手の人差し指で指さしていた場所を正確に見ていたからだ。
『言うべきだろうか?』と彼は自問した。
「あそこを見てくれ」二人にも見えるように指をさした。もっとも、男として……冷静さを保とうとしていたが、そうするたびに情けなく失敗していた。
そして混乱していた母娘の顔には、今度はさらに悪いものが浮かんだ……
彼女たちが手にしていた道具――正確には、抱き合うのをやめた後に再び手にしていた道具――は、ただ地面へと、鋭く不吉な音を立てて落ちた。
「そんな……そんなはずない」母親の声が震えていた。
「同じやつなの?」娘が尋ねた。「じゃあ、あの力の強い人はあいつを倒せなかったの? あんな一撃をまともに受けて死んだと思ってたのに」その顔からはすべての色が失われていた。ローラは、寒さに指があるとは思ったこともなかった。
老人が答えた。「いや、違う。それは別のやつが現れたんだ。前のはすでに死んでいる。俺たちは見ていないが、あの男が戻ってきたということは、彼が勝ったということだ」そう伝えながら、錠剤を一口分――今度は三粒――飲み込んだ。
そしてそれを知ったことで、ローラと母親の地獄は倍増した。
なぜなら、もし同じやつだったなら、彼らにはわずかながら勝算があっただろう。ひどく疲弊し、重傷を負っているだろうから。それは他の参加者たちにとって物事を楽にしてくれるはずだった。
だが、もし別のやつだとしたら……
「別の? それじゃあ、私たちはもう永遠にここから出られないってこと」母娘の顔は汗にまみれていた。いつからそんなに汗をかき始めたのかすら覚えていなかった。
「なんで私たちにこんなことが起きなきゃいけないの、私たちが何をしたっていうの、私たちの先祖が一体どんな悪事を働いて、こんな苦しみを味わわなきゃならないの」母親は泣き崩れた。すでに歳を取っていて、おそらく普通の日常以外のものに触れる機会があまりなかったせいで、その心はこうした事態に耐えられなかった。
老人は視線を落とし、肩を落としたが、外に涙を見せることはなかった。それがなお悪いことだった。彼もまた年配の男だったため、内なる涙は、大声で泣いて誰もが聞いてくれる涙よりも、むしろ辛いものだった。
ジミーと筋肉質の男も、多少は気の毒に感じていたが、泣いたところで問題は何一つ解決しないと分かっていた。
※ ※ ※
「よし、みんな」元軍人が首をコキコキと鳴らし、頭を左右に振った。「どうやら、まだこれで終わりじゃないみたいだな」
ジミーが答えた。「どうやらそのようだな」
彼はジェンダルのほうを振り向いた。
「なあ坊主、あと一回、二回くらいの戦いはまだ耐えられそうか? お前がその見た目通りの奴じゃないってのは分かったからよ」筋肉質の男がジェンダルにそう尋ねた。
ジェンダルは答えずに、ただ頷いた。
「じゃあ、それが本当かどうか確かめてみようじゃないか」狩人が別の狩人を観察するような笑みでそう締めくくった。
『俺はひどく怪我をしている。それに、この小僧の能力が普通じゃないことも見た。だとすれば、もし俺が続けられなくても、この子ならあの動物を殺せるかもしれない。前回、あともう少しでやり遂げられそうだったんだから。あそこで押し切らなかったのは、単にそうしなかっただけだ。だからこそ、なぜあの獣をすでに完全に抑え込んでいたのに、あんなことをしたのか、疑問に思わずにはいられない』
ジョナサンは、それとなくジェンダルを観察し始めた。元軍人だったため、相手に気づかれずに人を観察する訓練を受けていた。だが、その才能は失われてしまったようだった。というのも、ジェンダルに気づかれ、逆に見返されていることに、彼は気づいてしまったからだ。あの戦術的な視線を、そのまま返されていた。
『何かの見間違いか』とジョナサンは自問した。『それとも、この子も俺を見ているのか。まあ、この子の反射神経がとてつもなく良いのは見たから、驚くことでもないが。何かの見間違いではないのかもしれない。だが、謎なのは、こんな体格の、こんな見た目の子どもが、どうやってこんなことをやってのけられるのかということだ』
ジョナサンはそれ以上深く考え続けなかった。怪我をしていたし、これ以上ストレスをためれば、自分にとって良い結果にはならないと分かっていたからだ。
「本当にまだ戦えるの?」シンビ・ロズがそう尋ねた。ジェンダルは、彼女が自分を評価しながら傍らにいたことすら忘れていた。というのも、戦闘が始まってからずっと、完全に沈黙を保っていたからだ。ジェンダルは答えなかった。ただ彼女のほうを振り向いた。表情は少し無表情だったが、その驚きは見て取れた。
「どうしたの?」シンビ・ロズがもう一度尋ねた。「まさか、私がここにいないと思ってた、なんて言わないよね」その顔には神経質な笑みが浮かび、まるでこう言っているようだった――この子は本当に、私の本来の姿通りに扱ってくれない、と。
「いや」ジェンダルは答えた。「だけど、お前がそれを聞いてくるとは思わなかった」ジェンダルは正直に認めた。
「本当に私のことを悪く思ってるんだね、あんた」
「全然そんなことない、なんでそう思うんだ」ジェンダルはその流れに乗って答えた。
「もういいや」シンビ・ロズが話を打ち切った。あの一晩中面倒を見てやったことを忘れている、恩知らずで甘やかされた宿主の扱われ方に苛立ちながら。
そのときジェンダルは、自分がここに一人ではないことを思い出した。振り向くと、ジミーがじっと自分を見つめているのが目に入った。
『あ、まずい』と心の中で言った。とんでもない失態をやらかしたと気づきながら。
ジミーの顔に、輝きが宿り始めた。文字通りではなく、彼が纏っていたあの苛立ちの空気が、一瞬消え去ったのだ。
「お前……お前もいるんだな、一体」と、ただそう言った。
「え……」
「それ、どういう意味だ?」
「つまり、あれのことだよ……」ジミーは一瞬躊躇した。そう呼ぶのが正しいかどうか確かめるためだった。
「いや、正確には、シンビ族のあの魔法生物のことだ」
ジミーの表情は、新しいものを発見した子どものようだった。まったく新しいものを。そして内心、ジェンダルはこう思っていた――一体全体、何が起きてるんだ?
「ああ、そうだ。俺にも一匹いるみたいだな」もう今さら嘘をつく必要もなかった。
本当に人間というのは奇妙な生き物だな、と、今日すでに二度もジミーに驚かされたことを見ながらジェンダルは思った。
「でも待てよ……」ジミーの表情が変わった。目がさらに大きく見開かれた。
「じゃあ、俺一人だけじゃなかったってことか。それなら、俺たち一人ひとりに一匹ずついるってことか、それとも俺たち二人だけなのか?」彼はある結論に至ったが、確信は持てなかった。
ジェンダルは何も言わなかったが、無意識に頷いてしまった。というのも、彼自身もそのことをつい今知ったばかりだったからだ。ジミーにとっても、ジェンダルにとっても、それはまったく新しい情報だった。
筋肉質の男、ジョナサンのそれは赤いゴリラだった。それだけでも、いろいろと物語っているだろう?
「いや、もっと重要なのは」ジミーは再びジェンダルの目を見つめた。そしてその瞬間、その視線を向けるたびに何が起きるのかを、一瞬忘れていた。「お前、今さっきやってたのは、自分のそいつと話してたんだろ?」
「ああ」
「『ああ』?」ジミーが繰り返した。
「お前、本当についてるな、マジで羨ましいよ」ジミーは頭を振りながら、少し笑い始めた。「俺の間抜けな白いコヨーテなんて、最初に姿を見せてからずっと一度も話しかけてこないんだぜ、しかももうここに来て丸一週間経つのによ」少しがっかりした様子でジミーはそう話した。
だがジェンダルの注意を引いたのは、ジミーがここにいる期間だった。一週間。自分はまだ一日半しか経っていない。
筋肉質の男や、他の男たち、そしてローラとその母親も、同じことを言った。彼らの「シンビ族」の担当者たちは、システムのことを話し、この場所に足を踏み入れた瞬間から「地獄の試練」がすでに始まっていると告げた後、一度も話しかけてこなかったという。
もっとも、シンビ・ロズが今もジェンダルに話しかけ続けている理由のひとつは、彼女が病的なレベルで彼に執着してしまい、彼がまだどんな秘密を隠しているのか見たいと思っているからかもしれなかった。だからこそ、たとえそうしたくても、彼女にはやめられなかった。ジェンダルのような参加者は、そうそういるものではなかったからだ。
『こいつら……この生き物たちが、こんなに奇妙な存在だったとはな』とジェンダルは思った。
だがそれ以上に、ジェンダルはもっと重要なことに気づいた。
『つまり……』ジェンダルは横目でシンビ・ロズを見た。『俺たち一人ひとり……システムに選ばれた者たちは、みんな「シンビ族」の生き物を一匹ずつ持ってるってわけか。これは実に興味深いな』
『ということは、あいつは思っていたほどケチな存在じゃないってことか、へえ』ジェンダルは屋根の上のヴォラックスにちらりと目をやった。その付属肢が空中で動いていた。
『だが……シンビの他には、他に何がある? まあ、俺はまだこの分野では新米だが、地獄の試練とやらに、他にどんなものが存在するのか興味が湧いてきた』
「とにかく、こんな話はもうやめて、あそこにいるあいつに集中しよう。片付けたら休める、もう夜になってるみたいだしな」耐久力と、それに休息を優先し、筋肉質の男がそう命じた。
だがすぐに、別のことに彼の注意が引かれた。「なあ、俺だけかもしれないが……夜になるのが早すぎないか?」
「それは……気づかなかったけど、ここは何もかも異常すぎる」加わったばかりの男の一人が言った。バッキーという名だった。
「それなら、なおさらこれを今すぐ終わらせないとな」ジョナサンが改めてそう言った。
全員が一斉に頷いた。
ジミーは山刀を握り直し、筋肉質の男は斧を握り直し、ジェンダルはシャベルをしっかりと握った。
『今度は、自分自身で何とかしなきゃならないみたいだな』とジェンダルは心の中で言った。
そしてまるで、その怪物がまさにそれを待っていたかのように、屋根から飛び降りた。その衝撃は、脆い地面に何か非常に重いものが落ちたかのように轟いた。ひび割れが、木の根のように広がっていった。
コンクリートの破片があたり一面に飛び散った。怪物はもうこれ以上待とうとはしなかった。正直なところ、もう十分すぎるほど待っていたのだから。
そしてその怪物は、猛スピードで彼らへと突進してきた。ジェンダルと彼の仲間たちも、同じように動いた。
数秒後、彼らは戦場の反対側にいて、これまでで最も凄惨な戦闘が始まった。だが、それが彼らを止めることはなかった。今はもう、あの忌まわしい生き物を仕留めると決めていたのだから。
『予想していたよりも早かったな』ジェンダルは心の中でそう呟いた。一瞬の間に、筋肉質の男が戻ってくるのを目にした後で……
だが、歩いて戻ってきたのではなく、宙を舞いながら、一軒の家に激突した。
ローラとその母親が、あの屋根の上の怪物を見て、すべての希望を失った理由――それは他の誰かが考えるようなものとは違っていた。
単純に、この怪物が前のものよりも、はるかに、はるかに大きかったからだった。




