第十四章「ヴォラックス対グループ 後編」
ドゴォォォォン!
ジョナサンは再び吹き飛ばされた。すでに走っていたにもかかわらず。だが、その衝撃波だけで、彼を再び痛めつけるには十分だった。
胸から一気に空気が抜けた。まるで誰かに肺を直接殴られたかのようだった。地面を転がりながら、あらゆる石ころ、砕けた木の破片が背中に突き刺さるのを感じた。
ゴホッ……ゴホッ……!
喉に鉄と冷たさの入り混じった味がこみ上げてきた。
ゴホッ……ゴホッ……!
そして、赤いものを吐き出した。出血していた。しかもかなりの量だった。
血が歯を染め、顎から滴り落ち、地面に落ちて小さな黒っぽい水たまりを作った。胸は激しく上下していた。まるで中に、今にも爆発しそうな何かを抱えているかのようだった。
「くそ、これはとんでもない拷問だ、神様よ。くそったれ」まともに話すこともできなかった。顎はまるで外れてしまったかのように痛んだ。
体のどこかに力を込めるたびに、その痛みは別の場所に響いた。口を開けるたびに、頭蓋骨に何か鋭く尖ったものが突き刺さるような感覚がした。
しかも熱かった。
それだけではなかった。耳鳴りがした。世界全体が一瞬、二瞬、三瞬、ぐるぐると回った。
「もし……もし何かしなければ、本当に俺は死ぬ」
そしてそれは、今回は決まり文句として考えたのではなかった。腹の底で、冷たく、現実として感じた。まるで氷水が体の中を流れ落ちていくかのようだった。
怪物は拳での攻撃をやめ、今度は背中の付属肢を使い始めた。それはまるで独自の意志を持つかのように伸び縮みし、湿った鞭のような音を立てて空中で鳴った。
ジョナサンは歯を食いしばった。その異形のものが空中でのたうつのを見ているだけで、大人の男を気絶させるには十分すぎるほどだった。いや、ほとんどすべての人間にとってそうだろう。
男は斧を振るい、一本、また一本、さらにもう一本をそらし、最後には、もはやそらし切れなくなって、ただ防ぐだけにとどまった。腕が震えていた。汗と血が目に混ざり合い、一瞬視界を曇らせた。
一本の付属肢を防いでいる間にも、他の付属肢がその見世物をただ眺めているつもりはなかった。
そして、それらも動き出した。再び。
『駄目だ、くそ、くそ』彼の目が大きく見開かれた。今度こそ本当に致命的になる、今度こそ完全に終わりだと悟りながら。『これはブロックできない。かわすこともできない。どうすればいい、どうすればいいんだ、ちくしょう!』
心臓が胸を打ちつける音は、傷の痛みよりも激しく響いていた。
だが、これで終わりだと思ったそのとき……
何かがその付属肢を打った。
パシィィッ!
それはジェンダルだった。
その一撃は、筋肉のないジェンダルの腕を電流のように駆け上がり、肩まで痛みの鞭を走らせた。
歯を食いしばったが、耐えた。彼はいつだって、すべてに耐えてきた。
「……」シンビ・ロズは一瞬、目を細め、口も……動かないまま静止していた。何も言わなかった。その表情は明らかに、内心ひどく混乱していることを物語っていた。目の前で起きたことに、彼女自身が理解に苦しんでいた。
パシィッ! パシィッ!
ジェンダルは同じ流れの中でさらに二本を弾き返した。手首の返しだけで、考える余地すら与えない、ただ反応するだけの動きだった。
そして、それが引き金となった。
『一体全部で何が起きたっていうの?』シンビ・ロズは思った。
つまり、どうやってジェンダルは、千の牙の悪魔ヴォラックスの付属肢を一本どころか三本も弾き返すことができたのか。しかも、あんな筋肉のない腕で。
今度ばかりは、シンビ・ロズはあの狂気じみた笑みを浮かべることができなかった。困惑があまりにも強すぎて、他のことを考える余裕などなかった。
※ ※ ※
付属肢が引っ込み、怪物は掘り返された地面の上を足を引きずるように後退し、筋肉質の男も自分の付属肢から解放された。二人とも後退し、荒い呼吸をしていた。胸がふいごのように上下していた。
その悪夢から立ち直りつつあった――というのも、ヴォラックスにとって、それは現実ではなかったからだ。あんなことは、まったく現実ではなかった。ジェンダルのような取るに足らない生き物が、たった一本どころか、三本もの付属肢を、まるで何でもないことのように弾き返せるはずがなかった。
その状況を処理し終えると、ヴォラックスは再び突進した。
今度は、ヴォラックスは筋肉質の男、ジョナサンには飛びかからなかった。今この瞬間、その全神経は、自分に無礼を働いたあの「存在」へと向けられていた。
ジェンダルは左右を見渡し、地面に倒れて少し無防備になっているジョナサンを見つけた。
「チッ」
舌打ちをした。一秒後……別の方向へと動き、ジョナサンを少し安全な位置に置いた。もっとも、ヴォラックスがそれを見越して、その隙にこの邪魔者の一人を排除しようと狙っていない限りは。
そう考えた後、何もしないうちに、筋肉質の男は自分から動いた。ジェンダルが伝えようとしていたことを理解し、それを察するとすぐに、自分とジェンダルとヴォラックスの間に距離を作った。
『なるほど、空気を読んで、素早く物事を察することができるってわけか』それが片付いたのを見て、ジェンダルは次に備えた。というのも、ヴォラックスはジョナサンがさらに離れたのを見て、彼を追わなかったからだ。実際のところ、ジェンダルのほうがその顎に近かった。
だから、もし誰かがその食事になるとすれば、それはジェンダルだった。
ヴォラックスはまばたきする間にその距離を詰め、ジェンダルの目の前に現れた。
その黄色い目が、ジェンダルの灰色の目に据えられた。
その付属肢の一本が、ジェンダルへと向かいながら空中で鳴った。
その途中で、付属肢は同じくらい捻じれた動きで軌道を曲げた。
ジェンダルの脇腹を狙い、貫こうとした。それは無駄に終わった。なぜなら、ほんのわずかな力を加えた動きひとつで。
ジェンダルはその力と速度を利用して、それを逸らしたからだ。
『一つ』とジェンダルは心の中で数え始めた。
同じ瞬間に、もう一本が加わった。今度はジェンダルの手足を狙い、彼を動けなくしようとしていた。
ジェンダルは二歩後ろへ下がった。
彼が先ほどまでいた場所に、その付属肢が突き刺さり、煙を上げる穴を残した。
『二つ』とジェンダルは言った。だが実際のところ、その数え方は、これまで何本の付属肢が使われたか、あるいはジェンダルが何本を弾き返したかを数えているわけではなかった。というのも……
今この瞬間、千の牙の悪魔ヴォラックスは、一本ではなく二本の付属肢で攻撃していたからだ。
一本はジェンダルのすぐ近くを通り抜け、彼の白い髪の房がいくつか切られて、砂埃だらけの地面に落ちた。
彼は頭を片側に傾けた。二本目を逸らしながら、その衝撃が腕全体を駆け抜けた。同じ流れの中で、シャベルの「平らな」部分がヴォラックスの鳩尾に命中し、その体を数歩後退させた。
一体どうやってジェンダルはそれを動かせたのか。彼女もまたそう自問していたが、他のことを考えている暇はなかった。
『三つ』そして、それがまさにその後起きたことだった。
ヴォラックスは、空中で鳴る三本の付属肢の連続攻撃を放ち始めた。
ジェンダルは横に身をかわしながら、宙返りを行った。着地するかしないかのうちに、また二本が彼へと向かってきた。
シャベルで一手を加え、最初の一本を逸らした。それだけで十分だった。なぜなら、逸らされたその一本が、二本目に衝突したからだ。
「四本全部を同時に使わせるとでも思ってるのか、そう甘くはいかないぞ」ジェンダルは千の牙の悪魔ヴォラックスの顔にそう言い放った。
ヴォラックスが現れてから撒き散らしてきた瓦礫と砂埃を利用して、ジェンダルは砂の山を蹴り上げた。それだけで、ヴォラックスの視界を奪うには十分だった。
砂粒が怪物の目に入り込み、視界を封じた。
そしてすぐさま、ジェンダルはヴォラックスに向かって走った。
向かっていく間に、千の牙の悪魔ヴォラックスの顔が歪み始めた。
その怪物は……笑っていた。
同時に、ジェンダルの顔にも斜めの笑みが浮かんだ。白い歯を見せながら、自らの「牙」をさらけ出すように。
『今回はそうはいかないぞ、相棒』ジェンダルは心の中でそう断言した。
「……」ヴォラックスが笑ったのは、ジェンダルが自分の思惑に乗ったと考えたからだった。ジョナサンのときに斧の閃光で視界を奪われながらも、音だけでどこに落ちてくるかを正確に把握していたのと同じように。
だが、あいにくなことに、ジェンダルの足音は、ヴォラックスが聞き取れるような音を一切立てていなかった。そして、それに気づいた怪物のその笑みは、ちょうど一秒しか続かなかった。
そのすべてを理解した瞬間、自らに動けと命じた。だが、ジェンダルのシャベルはすでに動き出していた。その金属の部分が、左肩から腹部の上まで、一本の傷を切り開いた。実際のところ、ジェンダルはそのシャベルを頭に向けて振り下ろし、すべてを終わらせるつもりだった。だがヴォラックスは、あまりにも早くその危険を察知し、その場に留まる代わりに、体を動かしたのだった。
ヴォラックスは傷を負っていたが、ジェンダルはそこで動きを止めた。
『なぜ怪物を追わなかったんだ?』ジョナサンは自問した。『それよりも重要なのは、あの少年がどうやってこれを全部やってのけたのか、まったく意味が分からない』
ジェンダルは彼のほうを振り向いた。ジョナサンがジェンダルのほうに向かってきていたからだ。
「あ……ありがとう」ジョナサンはジェンダルにそう言った。口の中にはまだ金属の味が残っていた。
『どうやってこれを全部やってのけて、しかも俺ほど苦しんでいるようには見えないんだ?』男の目は、必要以上に長くジェンダルに注がれていた。
「それに……よ、よくやったな、坊主」最後にそう付け加え、また血を横に吐いた。自分でもそれを言ったことに違和感を覚えたほどだった。しかも、たった今起きたことの後では、なおさらだった。
ジェンダルはただ頷いた。彼の少し長めの白髪が、砂埃と、掘り返されたばかりの土の匂い、そして怪物から漂う焦げた肉のような匂いの混ざった風の中で揺れていた。
もっとも、誰もその怪物を焼いたわけではなかったが。
奇妙だな、とジェンダルは思い、目をわずかに細めた。
「うーん……さっきのこと、本当に申し訳ない」筋肉質の男が突然そう口にした。「その……ほとんど知り合ったばかりで、しかもお前のほうが年下なのに、ちゃんと扱わなくて」
謝罪を始めた。目を合わせずに、斧を握る手に力を込めた。ヴォラックスが今にも何かを仕掛けてきそうな様子だった。
ジェンダルは一瞬たりとも答えるのを待たなかった。
「気にしなくていい」ジェンダルはそう遮った。感傷の入り込む余地をほとんど残さない、あの平坦な声で。「それに、お前は……あのグループの中で一番できる奴みたいだしな。お前を失うわけにはいかないだろ、そう思わないか?」
『お前もそうだろ?』とジョナサンは心の中で付け加えた。
ジェンダルはそう言いながら、彼のほうを見てすらいなかった。すでに分かっていたからだ――それはすべて、彼がほとんど死にかけたから言っていることだ、恐怖が人に物を言わせるのだから、そして今言っていることは、しばらくすれば何一つ現実ではなくなるだろうと。それに、以前彼が言ったことは、この男が思っているほど、ジェンダルを困らせたことなど一度もなかった。
彼はよく分かっていた。これが終われば、この男はまた元通りの自分に戻れる。ジェンダルには、それを責めるつもりなど毛頭なかった。
だからこそ、それを分かった上での謝罪など、無意味だった。
筋肉質の男はただ頷き、それ以上何も言わずに、言いかけていた何かを飲み込んだ。
ジミーも彼らに加わった。筋肉質の男は、彼がいつ来たのか気づかなかった。ジェンダルのときも同じだった。単に、怪物の付属肢がすでに一撃を受けていたときに気づいただけだった。だがジェンダルの出現のほうが、もっと不可解だった。まるで、ずっとそこにいたのに自分がまったく気づいていなかったかのようで、それがジョナサンの頭の中でずっと引っかかっていた。
ジミーがそれまで現れなかったのは、単純に考えて、計算していたからだった。そして、さっきジェンダルが言った通り、彼はあの男がグループの中で一番できる人間だとよく分かっていた。失うわけにはいかなかった――もしここから抜け出して、以前の生活に戻りたいのなら。
そして、彼は口を開いた。「役立たずだと思ってたが、思ってたよりずっと役に立つみたいだな」自分が隠れていた場所から、起きたことすべてを何とか見ていたようだった。
肩越しにジェンダルを見つめ続けながら、口の端を歪めた。まるで大人が、子どもの意外な有能さに気づいたとき、その能力を恐れる代わりに、その子どもを自分に恐れさせ、その成果をすべて自分のものにしようとするときのようだった。
ただし、ジェンダルに対してはそれが違った。まったく違った。ジミーはまだ、ジェンダルを挑発したり支配したりできるほどの領域には到達していなかった。
その視線には、それほどの悪意はなかった。ただの、いつもの嘲りだった。
ジェンダルは横目でそれを見た。灰色の目とジミーの目が触れ合った瞬間、何かが起きた。
ジミーは再び背筋に寒気を感じた。うなじから這い上がってくる冷たさだった。『くそ、また来た』
そして彼は、居心地悪そうに視線をそらし、あの目以外の何かを見つけようとした。
「ここはひどい有様だな」沈黙を埋めるために、最初に頭に浮かんだことを口にした。
「お前も役に立つといいけどな」ジェンダルは容赦なく返した。「口だけ達者で他は何もできない、なんてことがないようにな」と付け加えた。
ジミーは苛立った。こめかみに血管が浮き出た。
「はは」笑ったが、その笑いの下には怒りがはっきりと見えた。「見てろよ、そうじゃないってことをな。驚かせてやるよ、見てろ」
そして怪物は、その視線でこう語っているようだった――もう十分聞いた、取るに足らない生き物どもよ、そろそろショーの続きだ、と。
三人は身構えた。
ジェンダルはシャベルを手に、腕に痛みを感じながらも、最後の一撃の痺れが指先まで残っていた。
筋肉質の男は斧を構え、切り込む準備をしていた。腕にも痛みがあり、顔と口からも出血していた。すでに乾いた血が頬にべたついたかさぶたを作っていた。
そして最後にジミーが、山刀を手に、無傷のまま宴に加わった。彼だけが新参者だったからだ。
そして、まるでリーダーに任命されたかのように、彼はこう言った。「あの汚らわしい生き物に一つ教えてやろうぜ」
彼らはあまりにも早くこの状況に順応していた。だが、それには明確な理由があった。
ジミーはもともと、あまり合法とは言えない厄介事に常に首を突っ込んでいた人間だった。だからこそ、その頭の働きはすでに普通の人間とは少し違っていた――より冷たく、リスク計算がより速かった。
さらに彼は「潜在」能力を持つ人間だった。
説明を加えるなら――「潜在」を持つ人間は、普通の、平均的な人間よりも強い。
なぜなら、「進化階梯」において、「潜在」よりも下には「不活性」がある。これは、地獄のシステムによって選ばれなかった人間、あるいはそういう人々が位置する段階だった。
※ ※ ※
一方、筋肉質の男、ジョナサンは、元軍人だった。キャンプ内で犯罪行為を働いたために除隊させられていた。何をしたのかは、彼自身と当時の上官しか知らなかった。だからこそ、彼にはすでに実戦の経験があり、それは怪我をしていてもなお、その動きにはっきりと表れていた。
そしてジェンダルは……
まあ、彼自身の言葉によれば、彼は異世界から来たということだった。誰も彼のことを何も知らなかった。地獄のシステムでさえ、彼自身が話すと決めない限り、彼について何も知らなかった。
したがって、彼のあまりにも早い適応もまた、それが理由なのかもしれなかった。
こうして、「狂気の三人組」は、この地獄の試練に立ち向かう準備を整えた。
ついに、怪物が突進してきた。
「さっきよりも速くなってる」その速度の上昇を見て、ジェンダルは目を細めながら呟いた。計算するように。
一瞬左にいたかと思うと、次の瞬間には右にいた。まるで空気自体がそのリズムについていけないかのように、ぼやけた残像を残していった。
ジェンダルの灰色の目は、その軌道を追い続けた。瞬きもせず、一秒たりとも集中を切らすことなく。
そして怪物は突然、姿を消した。
「どこ行った?」ジミーが体を回転させながら尋ねた。山刀は構えたままだったが、標的がなかった。
「あの野郎、どこにいる?!」
ジェンダルの目が大きく見開かれた。
「危ない!」
だが、ジミーもジョナサンも間に合わなかった。
怪物は筋肉質の男のすぐ脇に現れた。あまりにも近く、その体から発する熱さえ感じられるほどだった。
そして筋肉質の男は、まるで古びた汚れた布切れのように吹き飛ばされ、空中で回転しながら木造の壁に激突し、それを完全に破壊した。板は砕けて四方八方に飛び散り、いくつかは矢のように地面に突き刺さった。
ジミーもまた、素早く反応することができなかったが、筋肉質の男ほどのダメージは受けなかった。彼が受けた一撃はかすめる程度で、それでもよろめかせるには十分だった。
彼は怒りに満ちた目で山刀を振るった。
「このクソったれがぁぁ!」怒りに声を震わせながら、その生き物を罵った。
その衝撃は、手首から首筋まで、全身に振動を送り込んだ。
だが、それが彼を止めることはなかった。彼はあまりにも腹を立てていて、あんな取るに足らない生き物に受けたわずかな痛みなど、自分のプライドの前では気にする余裕もなかった。
彼は攻撃を続けた。何度も、何度も、何度も、何度も休むことなく、山刀が鋭い音を立てて空を切った。
さほど熟練していたわけではなかったが、素人の攻撃というのはもっとも読みにくいものだった。何の型にも従っていないからだ。
二本の付属肢が彼に向かってきて、今度はジミーが応じた。
ガキン!
山刀の刃がヴォラックスの付属肢の一本に激突した。今度は痛みのことを考える余裕すらなく、歯を食いしばった。もう一撃を放ったが、そこには切るべきものが何もなかった。付属肢のその部分はあまりにも太かった。
腕はひどく痛んだ。山刀が石のように硬い肉にぶつかるたびに、肩まで響く鈍い痛みが走ったが、彼は止まらなかった。今やらなければ、いつやるというのか。
そしてジミーが後退している間に、怪物は再び突進してきた。今度はさらに速く。
まるで一分経つごとに、その速度が少しずつ増していっているかのようだった。彼らには見えない何かを糧にしているかのように。
そして、あと数歩というところまで迫ったとき、怒りに満ちた叫び声が聞こえた。
それは筋肉質の男だった。奇襲を狙うつもりならば、叫ぶべきではなかった。だがそれでも彼は叫んだ。それが間違いだと分かっていながら、それでも構わなかった。
怪物は付属肢で反撃したが、驚いたことに、返ってきた一撃はあまりにも強力だった。
筋肉質の男は、斧の鋭い一振りで最初の付属肢をそらした。
それから男は身をひねった。付属肢が「地獄のシステム」から支給された黒いシャツをかすめ、それを引き裂いた。
粘り気のある、暗い液体が足元の地面に広がり始め、喉にまとわりつくような酸っぱい臭いを放った。
二撃目は付属肢の根元から切断し、それは重い音を立てて落ち、地面の上でしばらくのたうち回った後、動かなくなった。
怪物は拳で攻撃してきた。男は斧でそれを受け止め、刃が金属を引き裂くような身の毛のよだつ音を立てた。筋肉質の男は後退し、地面の上を滑った。
今度は吹き飛ばされなかった。
代わりに、後退したのは怪物のほうだった。
「あいつはとにかく殺しにくい」男は横に血を吐いた。「だが、それがあいつを仕留めたときの満足感を、より大きくしてくれる」
彼の心構えはすでに変わっていた。軍隊にいた日々を思い出しながら――階級を上げるのは、単に泣き言を言ったり文句を並べたりすることでは決してないということを。
「その通りだ」ジミーも同意した。まだ山刀を高く構えたまま、胸を激しく上下させながら。「今度は一緒に攻めよう。そのほうが勝算がある」
「了解」筋肉質の男が頷いた。
彼はジェンダルを見た。何も言われるのを待たずに、ジェンダルのほうが先に口を開いた。
「俺も自分の役目を果たす、何も言われなくても分かってる」その表情は相変わらず落ち着いていたが、内心ではすでに、全員が自分に発破をかけられる必要があると思い込んでいることに、うんざりし始めていた。
筋肉質の男を見て、あと数分もすれば、この男は地面に倒れることになるだろうと悟った。
「よし」
「お前ら、役立たずどもは手伝う気もないのか?」ジミーは、遠くから青ざめた顔で身を寄せ合って見ているだけの、他のグループのメンバーたちに向かって叫んだ。
彼らはついてきていた――というより、その音についてきていた。まるで嵐がどれだけ近いかを知るために、その轟音を頼りに進む者のように、その打撃音と叫び声を頼りに。
あの優しい青年、ギルバートが一歩前に出た。脚はまだ震えていた。
「え、えっと……何ができるか、やってみます」そう言って、両手でピッケルを握りしめた。その手のひらは、握りしめすぎて真っ赤になっていた。
他の二人も、その厄介な怪物との狩りに加わった。もっとも、その足取りはぎこちなく、躊躇いがちで、まるで自分を殺しかねないと分かっている何かへと歩み寄る者のようだった。
これで六人の男になった。もっとも、あの母親と娘、それに老人はまだ加わっていなかったが、ジミーと筋肉質の男にとって、それはさほど気にならなかった。今のところは。というのも、もし自分たちが死ねば、彼女たちと老人が次の標的になり、もしかすると、自分たちよりもさらに悲惨な死に方をすることになると分かっていたからだ。だから、彼らを責め立てるために唾を無駄にするつもりはなかった。もっとも、もし生き延びられたなら、その借りは、どんな形であれ、必ず清算されることになるだろうが。
人数が増えたことは、その怪物にとってまったく気にならないようだった。まるで頭数を数え、どこから始めるか決めているかのように、首を傾げた。
きっと、自分の力があれば、彼ら全員を相手にするのに十分すぎるほどだと考えていたのだろう。
だが、その考えは、あまりにも見当違いだった。
斧を一振りして、筋肉質の男が言った。「もう、こいつを終わらせよう」
今度は怪物が攻撃する番ではなかった。今度は、グループのほうが攻撃を仕掛ける番だった。




