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おじさんはおじさん
美津さんが急いで出て行った。どこに売っているのか分からないどデカいギラギラ系ゴールドの財布を置いていった。
「みっちゃん、カードだけ持って行きましたね。この辺現金オンリーのお店ばかりなのに」
「美津さんもオカルト好きなの?俺たちの話に理解あり過ぎない?」
普通の大人なら与太話として流すか相手にしない。
「みっちゃん、アレでSF小説家なんです。今は趣味程度にしか書いていないんですが。若い頃にバーッて売れて、印税を元手に起業したから今はそっちが本業です」
デザートの苺トルネードアタックを食べながらサクラが言う。美津さんの一般人じゃない感に合点がいった。
「ちなみに椿叔父さんも作家です。小学生だったから読んだことはないんですが」
ガランガランと喫茶店のドアが開き、長身の青年が入ってきた。僕たちを見つけ、近付いてきた。
「え?!サクラ?あっちのサクラ?こっちのサクラ?んで、蒼汰くん?!」
なぜか半泣き。子供っぽい話し方。想像とは大分違ったが…、
「椿叔父さん?」




