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知る人
サクラがこっそり耳打ちしてきた。
「おばあちゃん、昔からちょっと……ふんわり天然で。すみません」
おばあちゃんは話し続けた。
「あなたの家には昔から世話になっててね。よく遊びに行ったのよ。鼎造さんも元気ですか?この時期にはいらっしゃるものね」
「えっ、ご存知なんですか?!」
入口?神様?聞きたいことがたくさんあった。何となくウチのバァちゃんには聞きづらくて。サクラはきょとんとしていた。おばあちゃんは静かに話し続けた。
「あなたがマツさん家に来たのも、この時期だったわね」




