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光
どのくらい時間が経った、何年経った。時間が過ぎる感覚も生きていた頃の感情も持ったまま、私はただ暗闇の中に存在していた。
出口を探したこともあった。漆黒の闇なら諦めもついたが、空間を把握できる程度の暗さだ。狭い空間のはずなのに壁伝いに通路のような場所を通ると、また同じ場所に、おそらく同じ場所に出てしまう。
眠ってしまいたかった。眠ることはできなかった。
永遠に絶望し、ただ存在していたある日、音がした。光が差した。扉が開く。
「覚えているか?蒼汰。君が迷い込んで来たんだ。神かと思ったよ」




