前へ目次 次へ 27/134 契約 「承った。」 松明が灯る。照らされる死体の数々。 「奥の壁に血判しろ。」 「あの……この人たちは何故こんなところで亡くなったのですか?」 心が読める相手に隠しても無駄だが、命と引き換えに願いを叶えたのではないか。という考えが、ふと過った。 「私を仏として崇め、自ら命を絶った。この者たちにも思想があったが、私が望んだものではない。絶食し、経を唱え、勝手に果てた。」 即身仏というものだろう。熱心な仏教徒だったのか。