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ブラック・デイ
鼎造が生まれたのは、今日食べるものにも困る程の貧しい農家だった。
地主制度がまだ残るこの地。法外な税金額だったがこんな田舎まで政府の管理は届かず、当時の地主の暴政に苦しんでいた。
そんな地だったためか、住民たちの絆は強く、家族仲も良かった。大好きな人たちを守りたい。幼少期から漠然とそんな気持ちが強くあった。世の中を変えたい。頑張っている人は幸せになるべきだ。政治に参加したい。権力が必要だ。
その日は突然来た。自宅裏から物音がした。狸か熊か?そっと見に行くと、敷地内にある祠の扉が開いている。




