前へ目次 次へ 23/134 ストーリーテラー 覚えている。思い出した。そうだ、小さい頃ここは大好きな秘密基地だった。怖くなんてなかった。 ここは家から600メートル程離れている。バァちゃんのバイクの後ろに乗って、バァちゃんが畑仕事している間ここで遊んでいた。 石碑や祠に何の意味があるかなんて知らず、ある日、一番大きい祠の扉を開けて中に入った。空洞で奥行きがあり、トンネルのようだった。その中で、僕は鼎造に会った。 その後、僕は2日程行方不明だったらしい。 「思い出したかい?蒼汰。私と君の、昔話をしよう」