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推しを語る目


風呂から上がると、異様にカラダが軽くなった気がした。




様子のおかしい自宅の風呂にびびったが夏バテか何かに効果的だったのだろう。見た目ではわからなかったが、お湯もしょっぱかった。昔話だったら鬼婆に食われる流れ。




「待たせて、ごめん。送ってく……って、サクラ?大丈夫?」



何だかサクラがしょんぼりしていた。顔文字のコレ (´・ω・`) にそっくりだった。



「蒼汰さん、ごめんなさい。私、暴走しちゃって……。昔からなんです。オカルト系の話題が大好きで、妄想して一方的にしゃべってしまって。友達にも家族にも引かれること多くて。」



「いや。大丈夫、大丈夫。むしろ俺こそごめん。シチュエーションとかホラーっぽくて内心びびってたし。貧血かな?夏バテみたいなのなったし。肩、貸してくれて助かった。ありがとう」



変わってるところはあるけれど、陽キャラ代表みたいなサクラでもそんなこと気にするんだな。と、親近感が沸いた。



「………ですよね?シチュエーション、完璧にホラー?ミステリー?な感じでしたよね?!最っ高ですよね!!!」



…え?………最高?



「私、郷土史に興味持ったのも小学生くらいの時に、あ!六部って知ってます?!落語にもあるかな?怪談みたいなホントにあった怖い話みたいな。あの話聞いてからそこから郷土史入ってもっとそれ系の逸話知りたくて調べ始めたらのめり込んじゃって!大学まで行ってオカルト研究してるんですよ?自分でもヤバ!!変態かよ〜ってレベルで本望です!!!」



急に元気になるサクラに前言撤回。目ぇバッキバキだし、勢いすごい。けれど、サクラはしょんぼりしてるよりこの方が良いと思った。

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