ユウナ、少女に。
少し、お休みします。
男の娘、皇太子を産む。をお楽しみください。
年が明けたら、ボクは独り立ちする。
ユキの子がちゃんと生まれたら、だけど。
パパとママには、赤ちゃんが出来た。
二人、いや里の人達をこれ以上巻き込む訳にはいかない。
向こうは、ただボクが欲しいだけ。
ボクを殺して、命を取り込みたいのだ。
そう、易々とやられるのも厭だ。
逃げ切れるだけ、遠くに行こう。
見つかったら、全力で抗う。
おやつも少しづつ、貯めてきた。
武器や防具も、ギルドに預けてある。
お年玉はママに渡さないとだから、貯金箱を壊さないと。
ユキは、順調みたい。
良かったね、ハク。
ママが、向こうでポツンと座っている。
ボクが近づくと、抱っこしてくれた。
ママを安心させたくて、少し嘘をついた。
泣きマネも、いっぱいした。
ママは、何も言ってくれない。
ずっと、ママに甘えてきた。
いっぱい、お乳も飲ませてくれた。
ママは、ボクの自慢だ。
学校一の美人だし、頭もいい。
みんな、マドンナとか天使って言ってた。
同じ剣道部に入ってくれたり、同じ大学に進学したり。
ボクのそばを片時も離れないで、かわいがってくれた。
無償の愛ってだけでは、片付けられない。
ママも、本当の両親はこの世にいない。
なのに、泣き言も言わずにボクだけを見つめ続けてくれる。
この人を無くしたくない!
離して、麻里!
たった一人の、お母さん。
厭だ、厭だっ、厭だよ。
何でよ、ボクの事をどうしてわかるの?
ずるいよ、ママばっかり。
ボクも、ママのお腹の中に戻りたいよ。
ねぇ、ママ…。




