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ストリートファイターⅡ

 緊急工事も一段落ついたので、ギルドに戻って来た。


 除雪作業が明日ある者以外は、昼からも数人残ってもらった。


 明日からは、土建業者に引き継ぎさせるそうだ。


 先ずは、迂回路の設置だろう。


 今はまだ、片側交互通行のままだ。


 年が明ければ、交通量も多くなる。


 間に合わないとは思うが、早めに作るに超した事は無い。


 まっ、そういう美味しいお仕事はあの土建屋のお得意だ。


 「学兄ちゃん、ユキは元気?」


 「だと、思うぞ。大人しそうに、囲炉裏のそばで横になっていたからな。ハクも、そばにおったな。」


 「よかった、お父さんギルドに残るの?」


 「あぁ、今日中には帰る。学に、送ってもらえ。麻里も、連れて行けよ。」


 「学兄ちゃん、お母さん呼んで来るから待っていてね。」


 「ついでに、由美も呼んで来てくれ。」


 由美が、ユウナを抱っこして事務所から出て来た。


 「ユウナ、ありがとうな。春になったら、家建てるから遊びに来てな。」


 そういや、あの土地はユウナからもらったのか。


 「由美、ボクの部屋も作って!」


 「よし、庭に立派な小屋を用意してあげる。」


 「ボク、ワンコじゃないよ。」


 【ワンコやろ!】


 「みんな、酷い!ボク、グレてやる!」


 「さっ、行くぞ!由美、どうする?」


 「そのまま、あんたん家でいいよ。そうだ、麻里も泊まりにくれば。私も飲める様に、なったんよ。」


 「いいわね、あなた学さんの所に行っていい?」


 「羽目を外さない、様にな。ユウナ、何やってんだ。それ、シガーチョコか?」


 「グレてやるねん!大人の言いなりになんか、ならへん!」


 「じゃあ、あまり遅くならないでね貴方。」


 「これ、置いていくのか?」


 「もう、面倒くさいわね。ユウナ、行くわよ。」


 「マッピイ、慎吾の所に置いて来た…。」


 「又、取りに行けばいいでしょ。」


 「うわーん、みんな嫌いだ!」

 

 駐機してあるユンボに乗り込み、ワンワン泣いている。


 「学、いい加減渡してやれ。ユウナに泣かれると、辛くなる。」


 「ユウナ、降りてこい。」

 

 「嫌だ、ボクなんて要らない子だもん!」


 「悪かったよ、ほらこれ欲しがってただろ?東京に行ったついでに、買って来たんだよ。夜中から、並んでやっと手に入れたんだぞ。」


 「うわー、ストⅡじゃん!くれるの、ねぇ買ってくれたん?」


 「あぁ、家に帰ってからびっくりさせるつもりだったんだが。お前、すぐやりたいだろう?せっかく、由美と麻里が楽しむのに。」


 「んと、大丈夫だよ。ボクも、もう子供じゃないから。」


 「全然、大丈夫そうじゃねえな。そっちの軽トラは、カギついてないぞ。」


 「もう、お前ん家で飲むか。」


 「うん、慎吾の所にも行って。」


 「調子に、乗るな。」


 「ユウナ、ご機嫌ね。」


 「ストⅡ、学兄ちゃんに買ってもらった!」


 「よかったわね、ちゃんとお礼言った?」


 「あっ、学兄ちゃんありがとう。」


 「ふふ、由美場所変わるぞ。ユウナが、ゲームやりたくてウズウズしている。麻里ちゃん、お宅にお邪魔していいかい?」


 「大歓迎よ、ミミ様いるけどね。」


 「しくった!つまみと一緒に、お供え物買って行かなくちゃ。」


 「丸井、しまっちゃうよ。早く、行こ!」


 「由美、親方に伝えたか?」


 「そんなん、言わんでもええて。ユウナがいたら、親方はご機嫌だよ。」


 

 「ただいま!」


 「ユウナ、ちゃんと手洗ってミューちゃんのご飯と水取り替えて来なさい。ミミ様、ただいま。」


 「おぅ、学達も一緒か。」


 【お邪魔します。】

 

 「バシッ、ユウナ!」


 「痛いっ、お母さん!」


 「ユウナ、ゲームやる前にやる事あるでしょ?」


 「えー、やりたい、やりたい!」

 

 「本気で、怒るわよ!」

 

 「ミミ、助けて。」


 「馬鹿娘が!母親の言う事、聞かんか!学、早くつまみと酒持ってこい。」


 「あんた、いつもこうなん?ちょっとは、大人になったのかと思ったけど。」


 「外では、いい子にしているわよ。多分、一人っ子だからかなぁ。下の子が産まれたら、変わると思うんだけど。」


 「麻里、産むの二人目だっけ?」


 「んっ、そうかな。そうかも、知れない。」


 「お母さん、終わったよ。ゲーム、やってもいい?」


 「たまには、一緒に飲まない?由美もいるし、モフモフし放題よ。」


 「させるなんて、言ってないわ!」


 「ゲーム飽きたら、しに行く。」


 「お前も、するんかい?」


 学さんが、ストックヤードからお酒を持って来てくれた。


 由美と高校時代の話をしながら、二人の馴れ初めを聞いたりした。


 ふと、ユウナを見やる。


 床に頭を突っ込んで、不思議な体制になってる。


 どうやら、寝ているらしい。


 朝早くから、先頭に立って働いていたもんね。


 そっと、抱っこしてソファに寝かす。


 毛布を掛けて、横に座る。


 「麻里、母親ってやっぱりしんどい?ずっと、ユウナとは同級生だったでしょ。」


 「ううん、ユウナがいてくれるだけでいい。何も、望まないわ。そばにいるだけで、幸せよ。」


 「何それ、母親より母親じゃん!良かったね、ユウナ。」


 「由美は、まだなん?学さん、頑張ってへんの?」


 「いや、頑張っているで。種族が違うから、出来にくいんかなぁ。」


 「あんた、母親になってからあけすけになったなぁ。まだ、Jkやったやろ。」


 「結構、詐欺だけどね。ユウナがママって言いだすまでは、忘れてたわ。」


 「そうか、私たちより年上なのか?」


 「イヤー、言わんといて!」


 

 

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