表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/235

仕事納め。

 やはり昨日の晩から降り出した雪で、外が荒れていた。


 ミミ様が起きて火の番をしてくれたので、家の中は暖かい。


 こんな悪天候でも、夫は出かける様だ。


 今日で仕事納めの所が多いので、挨拶回りに行くらしい。


 経営者でもあり議員である夫も、こう言った事はちゃんとする。


 何故か、ユウナがついて行く。


 夫は、ただ自慢したいらしい。


 ユウナは、ファミコンのカセットが欲しいのだ。


 この親子、大丈夫か?


 私と慎吾は、実家に一度帰る事にした。


 お母さんに、産婦人科に連れて行ってもらう事にしたのだ。


 明日から病院もお休みなので、今年中にちゃんと診察してもらう。


 秋大の編入、どうしよう。


 まっ、今考える事でも無いか。


 来年になったら、学さんに正式に会社は譲るとの事。


 夫は、会長としてオブザーバー的立場になる。


 時間も出来るので、子育てにも参加したいみたいだ。


 ユウナを挨拶回りに同行させるのも、来年から稼働する産廃処分場の事があるからだろう。


 町にも、多大な収益をもたらす。


 しかし、汚染や風評被害など問題が山積みだ。


 ユウナなら、それの対応策をわかりやすく説明出来る。


 家の子、完璧!


 ミミ様とミューちゃんにお留守番をお願いして、まず実家へ向かう。


 「じいじ、イクママ、ただいま!」


 「お帰り、ユウナはお出かけなのかい?」


 「うん、パパとお仕事。」


 「えらいね、帰ってきたらごちそう用意しとくからね。」


 「母さん、ただいま。」


 もっと、嬉しそうにしてよ。


 「麻里、大丈夫かい?どこか、つらい所は無い?」


 ただ、心配だったらしい。


 「お義父さん、お義母さん、麻里をよろしくお願いします。」


 「ああ、わかった。文太君、あまり無理せずに早く帰って来なさい。」


 「慎吾も、頼んだぞ!」


 「おぉ、姉ちゃんは任せろ。将来の、母ちゃんだからな。」


 「行って来まーす!」



 「さっ、中にお入り。病院は、10時からだからもう少ししたら出かけるよ。」


 「そう、慎吾。将来の母ちゃんって、なんだい?」


 「俺、ユウナと結婚する事にしたんだ。18になったら、正式にする。なっ、いいだろう?」


 「いいも何も、ユウナはそれでいいのかい。親御さんは、何て言ってるの?あっ、いたわ。」


 「父さん、母さん、ユウナがどうしても慎吾がいいって。この先も気持ちが変わらなければ、お願いしたいんだけど。」


 「先の話だから、慌てなくても良かろう。みんなで温かく、見守って行こうか。それより、お前だ。」


 「そうよ、電話もらって嬉しくて嬉しくて。昨日、寝れなかったのよ。」


 「ちょっと、落ち着いてよ。夫婦なんだから、子供も出来るわよ。」


 「そうだけど、孫なんて何人いてもいいんだし。頑張って、いっぱい作りなさい。」


 「ネズミじゃないんだから、それにまだはっきりしてないのよ。」


 「初孫じゃないんだから、それなりに落ち着いているよ。ユウナの時は、大変だったけど。」


 「ちょっと、ユウナ産まれた時は違うでしょ!」


 「そうだっけ?」


 「やっぱり、ユウナは姉ちゃんが産んだのか。」


 慎吾が、納得顔をしている。


 もう、そう言う事にしとこ。


 お父さんの車で、市立病院にやって来た。


 緊張する、勘違いだったらどうしよう。


 検査が終わって、先生に呼ばれる。


 母と一緒に、部屋に入る。


 「おめでとうございます、2カ月とちょっとって所ですね。今のところは、正常ですよ。大事に、してくださいね。」


 「ありがとうございます、おかあ~さん。」


 「良かったね、麻里。良かった、先生ありがとうございます。」


 「どうだった、麻里?」


 「うん、2カ月だって。元気だって、おとう~さんありがとう。」


 「良かったな、麻里。何でも言えよ、何でもしてやるからな。」


 「姉ちゃん、おめでとう。ンと、俺の弟?」


 「今のところは、甥っ子かなぁ。男か女か、わからないけど。慎吾、可愛がってね。」


 「ああ、俺も早くユウナとかわいい子供作るよ。」


 「くそガキ、百万年早いわ!」


 「ハハハ、姉ちゃん元気になって良かった。」


 心配してくれたんだ、慎吾。


 「麻里、お祝いにひさご寿司行こうか?」


 「うん、行く!」


 お寿司、食べたかった。


 やっぱり、酸っぱい物が欲しくなるのかなぁ。


 ただの、食いしんぼだろ。


 「何か言った、慎吾!」


 「何も、言ってねえよ。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ