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子供の進路。

 帰路は函館から又フェリーに乗って帰る予定だったが、何故か現在苫小牧にいる。


 何故と聞いたら、ここからフェリーで直接秋田に向かうらしい。


 私は船の中で、トクトクと説明された。


 国立大学である秋田大学の医学部に、私を編入させたいと。


 実は、私も実習を除けばもう博士課程に進めるらしい。


 秋大は近くに附属病院があり、実習はそこですればいいとの事。


 今通っている学校の理事長、つまり三浦さんの旦那さんが手続きを薦めてくれている。


 私には願ったり叶ったりだが、ユウナは?


 それなら、議員宿舎で面倒をみてくれる人を雇えばいいとの事。


 どう、答えたものか?


 社長さんにも色々、お世話になるって言ったし。


 まっ、社長さんの身内が動いていると言うことは色んな事を考えているんだろう。


 私は、本来第一志望が秋大だった。


 ただ、ユウナが行く大学に医学部があったので志望校を変えた。


 いいのかなぁ、恵まれ過ぎじゃない?


 「えっとな、俺が耐えられないんだ。」


 「何に、どう言う事?」


 「麻里に一日でも会えないのが、耐えられないんだー!」


 「もぅ、叫ばないでよう。あの陽介でさえも、覚悟決めたのよ。あんた、馬鹿~!」


 「何と言われようと、麻里のそばにいたい。」


 「貴方、まだ何か隠してるでしょ?」


 「やはり、わかるか。少しな東京が、不穏なんだ。ユウナ、小っこいだろう。いつ、攫われてもおかしくない。」


 「あの子強いけど、おバカだからね。お菓子あげるとか言われたら、すぐついていきそうよね。やっぱり、ユウナが心配なのね。」


 「まっ、それはこじつけだがな。俺は、麻里に溺れてしまっているから。」


 「そう言う事に、しときましょ。でも、あのワンルームじゃ狭いわよ。場所は、大学病院の近くだけど。」


 「それは、決まったら考えるよ。権力と金は、有るからな。で、ちょっと良さげな家があるんだ。見に、行かないか?」


 「えっ、買うの?」


 「いや、賃貸だ。マンションなんだが、駅から近い。セキュリティもしっかりしてるし、結構広いんだよ。」


 「マンションね、駅から近いと高いんじゃない?」


 「そりゃそうだが、麻里と一緒なら気にならないぞ。それに、ペットOkなんだよ。」


 「なら、ユウナも喜ぶわね。月、いくら?」


 「3LDKで、駐車場二台込み。共益費やらなんやで、18万位だな。」


 「やっぱり、都会に比べて安いわね。内見出来たら、いいのに。」


 「秋田に着いたら出来る様に、連絡しておいたよ。」


 「それで、このフェリーに乗ったのね。」


 

 フェリーが土崎港に、着いた。


 そのまま、内見に向かう。


 場所は、駅の東口らしい。


 昔は、畑が広がるばかりだった。


 新幹線が乗り入れて、急ピッチで開発が進んでいる。


 ここから歩いてもさほど遠くない所に、陽介の家があるらしい。


 どうでもいいかな。


 タワマンとは言わないけど、結構な高層マンションだ。


 そこの、二階のお部屋なんだって。


 下は駐車場なので、ここより下は誰も住んでない。


 家は小っちゃい子供がいるので、この方がいい。


 今の埼玉のマンションは、最上階なので気を遣う。


 不動産屋さんが、オートロックを解除して部屋を案内してくれる。


 「お子さんは、いくつ位ですか?」


 「9才です、女の子なんですよ。」


 「へぇ、ものすごい若いお母さんですね。」


 「ほめても、何も出ませんよ。ベランダの向こうって、何か建つんですか?」


 「いいえ、ここのマンションの駐車場を作る予定なんです。皆さん、二台位持ってらっしゃるんで。」


 「なら、陽当たりも良さそうですね。」


 「ここは角なので、朝から明るいですよ。」


 「貴方、何してるの?」


 「いや、ベッド置いたら結構狭いかなぁって。」


 「旦那さん、大きいですもんね。そしたら、こちら側の二部屋つなげては如何ですか?壁、撤去出来ますよ。工事費用は、家主にサービスさせます。」


 「そうだな、どうするか?お前の大学が、決まればな。」


 「いいんじゃない、どうせあのワンルームじゃ遊びに来れないし。」


 「そうだな、決めようか。リフォームも、お願いしていいのかな?」


 「はい、引き渡しは年末年始があるので二月からになりますが?」


 「あぁ、それでかまわんよ。後で、議員会館に契約書を持って来てくれ。」


 「畏まりました、それでは後ほど。」



 「貴方、いい所だったわね。」


 「あぁ、再開発の前からあったからな。新築ラッシュだから、古いマンションは敬遠されているんだよ。それに、みんな高層階に住みたがるからな。」


 「ユウナの幼稚園とか、近くにあったらいいのに。」


 「麻里、ユウナは大学生だぞ。本当に、一児のママなんだな。」


 「つい、うかっり。」


 「でも、ユウナは幼稚園からやり直した方が良さそうだな。」


 「お友達、ちゃんと出来るかしら?」


 


 


 

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