白クマ。
今日は、海を一望出来るペンションに泊まる事にした。
海風が吹く中、暖かいロビーに入る。
素泊まりなので、意外に安い。
今日は、お酒も買って来てないのでお風呂だけ入って早めに寝る事にした。
ふぅー、広いお風呂はやっぱり気持ちいいわぁ。
いつも娘の世話しながらだけど、一人だとゆっくり入れる。
さすがにこの氷点下の中、露天風呂に行く勇気は無い。
あの人なら、絶対行ってそう。
髪の毛もしっかり乾かして、部屋へ戻る。
旦那は、もう帰っていた。
「ちゃんと入ったの、貴方?」
「あぁ、露天風呂からの景色は見えなかったけど気持ち良かったぞ。」
やっぱり、元気だわ。
「なぁ、麻里~。」
「今日は、ダメよ。鬼と違って、そんなに体力無いんだから。」
「そうか、寂しいのぅ。」
全く、底なしだな。
私だって、そんなに若くないんだから。
「明日は?」
「朝、通り過ぎた宗谷岬に行こうか。その後は、旭川の動物園に行こうと思っているよ。防寒着とか服も、途中で買おうか。」
「うん、買ってくれるの?」
「あぁ、好きなのいくらでも買いな。麻里なら、何著ても似合うからな。」
翌朝、早めに起きて宗谷岬に立つ。
霧がかって、あまり遠くは見えない。
それでも、ここが日本最北端た。
本来、私達エルフは南方の種族らしい。
だけど、何故か私は北国の方が好きだ。
もちろん寒いけど、あのジトジトした気候は合わない。
私が、ハイエルフだからかもしれない。
そして、又仮免許練習中である。
旭川まで、ちょっとの間私が運転する事になった。
途中、音威子府と言うところで朝ごはんを頂く。
仮免許練習、終了。
駅前の、立ち食いそば屋さん。
私は、山菜蕎麦旦那は肉蕎麦。
蕎麦が、真っ黒だ。
皮もそのまま、使っているんだって。
これはこれで風味があって、美味しい。
旦那は、もう食べ終わっていた。
足りないんじゃ、ないかなぁ?
コンビニに寄って、旦那の好きなコーヒーとかつまめる食べ物を買って車に乗り込む。
ここから、旭川までひたすら南下する。
北海道は、広大だ。
雪に覆われた大雪山を見ながら、旦那が私にチョッカイをかけてくる。
欲求不満、みたい。
今晩は、ちゃんと相手してあげよう。
「もう危ないから、ちゃんと運転して!」
「いやー、柔らかそうな肉まんだなと思って。」
「ペシッ!私のおっぱいは、肉まんじゃないわよ。親子そろって、そういう所はそっくりね。」
なんやかんやで、旭川のショッピングモールに着いた。
お昼ご飯を兼ねて、お買い物だ。
私は、ロングのベンチコートや厚手の洋服そして下着を買い込む。
ベンチコートが結構いいお値段だったので、かなりの額になった。
「ありがとう、貴方。」
「いやいや、俺もうれしいよ。かわいい麻里が、毎日拝めるんだから。」
最近、かわいいだなんて言われてないから照れてしまう。
娘といると、かわいいはユウナの専売特許になる。
「お昼ご飯は?」
「旭川ラーメン、食べようか。」
「有名だよね、何味?」
「醤油だな、ラードが効いてて後引く旨さだ。」
「あっ、あそこ旭川ラーメンだって。」
「いや、蜂屋って言う元祖のラーメン屋行くぞ。」
「へぇ、元祖。」
何でも、知っている。
さすがに、バイクで日本縦断した事があるからか。
「うーん、旨い!五臓六腑に、染みる。貴方、凄いわね。」
旦那は、大盛にチャーシューデカ盛りである。
あっという間に、平らげた。
「ごちそうさま、さぁ動物園行こうか。」
有名な、旭山動物園。
動物園は、川じゃなく山だ。
冬なので、動物も大人しめ。
後ろを見ると、ペンギンさんが行列で着いて来ていた。
「かわいい、歩き方ユウナそっくり。」
「近くで見ると、案外凶暴だぞ。」
「何で、そんな事言うの。ヨチヨチして、かわいいじゃない。わっ、白クマ。やっぱり、大きいわね。」
ここにも、大きい熊みたいな鬼がいる。
「エサ、欲しがっているぞ。」
「あの拍手しているのって、エサの催促なのね。」
餌箱から、200円で袋を買った。
拍手している白クマに投げると、見事にキャッチして食べている。
他の白クマ達も、拍手しだした。
エサが無くなったので、色々回ってみる。
お土産コーナーで、ユウナに大きなペンギンのぬいぐるを買う。
カップコーヒーを飲んでいる旦那の所に行って、私もホットココアを注文する。
「それ、ユウナに買ったのか。あの子より、大きいんじゃないか?」
「確かに、でも気に入ると思うわ。」
「麻里、自分のも買えよ。」
「うん、貴方。」




