第玖拾捌話 2.23万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約2.23万年前=「最終氷期が最も厳しさを増し、人類が極寒の地球で生き抜いていた時代」**です。
### 氷河時代の最盛期
2.23万年前は**最終氷期最盛期(Last Glacial Maximum:LGM)**の終盤にあたります。
地球はこの数十万年間で最も寒い時代の一つを迎えていました。
巨大な氷床が、
* 北アメリカ北部
* 北ヨーロッパ
* シベリア周辺
まで広がり、現在とはまったく異なる景観をつくっていました。
平均気温は現在より数℃低く、高緯度では厳しい寒冷環境が続いていました。
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### 海面は大きく低下
大量の水が氷として陸上に閉じ込められていたため、海面は現在より**約120メートル低い**状態でした。
その結果、
* 日本列島と大陸の距離が現在より近い
* 東南アジアでは広大な**スンダランド**が形成される
* シベリアとアラスカの間には**ベーリング陸橋**が現れる
など、現在とは大きく異なる地理が広がっていました。
これらの陸橋は、後の人類や動物の移動に重要な役割を果たします。
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### ホモ・サピエンス
ホモ・サピエンスは、
* アフリカ
* ヨーロッパ
* アジア
* オーストラリア
に広く定着していました。
寒冷な地域では、
* 毛皮の衣服
* 火の利用
* 住居の工夫
などによって厳しい気候へ適応していました。
各地域で文化や石器技術も発達し、それぞれ独自の生活様式が形成されています。
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### アメリカ大陸への入り口
この頃には、ベーリング陸橋を経由してアメリカ大陸へ人類が到達するための地理的条件が整っていました。
実際に本格的な拡散がいつ始まったかについては議論がありますが、この時代は**その舞台が完成していた頃**と考えられます。
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### 動物たち
氷期の世界では、
* ケナガマンモス
* ケブカサイ
* バイソン
* トナカイ
* ジャコウウシ
などが広い草原を移動していました。
これらを狩る人類や、オオカミ、ホラアナライオンなどの捕食者が共存していました。
しかし、この豊かな大型動物の世界も、地球温暖化と人類の活動が進むにつれて、少しずつ変化していくことになります。
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### 2.23万年前の地球
> **2.23万年前――地球は氷河時代の最盛期にあり、巨大な氷床が北半球を覆っていた。海面は約120メートル低く、今は海に沈む大地が広がる。ホモ・サピエンスは火と衣服を頼りに極寒の世界を生き抜き、その足跡はやがて新たな大陸へも及ぼうとしていた。**




