第玖拾玖話 1.12万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約1.12万年前=「氷河時代が終わり、現代につながる地球と文明の舞台が整い始めた時代」**です。
### 氷河時代の終焉
1.12万年前は、**更新世が終わり、完新世が始まる頃**にあたります。
約260万年続いた更新世は、氷期と間氷期を繰り返した時代でした。
そして約1万1700年前、急速な温暖化によって完新世が始まり、現在まで続く比較的安定した気候へと移行します。
1.12万年前は、その変化が始まって間もない時代です。
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### 地球は急速に暖かくなる
巨大な氷床は急速に後退し始めます。
その結果、
* 海面が上昇
* 河川や湖が発達
* 森林が各地へ広がる
など、世界の景観は大きく変わっていきます。
かつて陸地だった場所は海へ沈み、現在の海岸線に近い姿が形づくられ始めました。
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### 大型動物の時代が終わる
この頃には、
* ケナガマンモス
* ケブカサイ
* オオツノジカ
など、多くの氷期を代表する大型動物が各地で姿を消しつつありました。
絶滅の原因は一つではなく、
* 急速な気候変動
* 生息環境の変化
* 人類による狩猟
など、複数の要因が重なったと考えられています。
一方で、
* シカ
* イノシシ
* オオカミ
* クマ
など、現代にも見られる動物たちは引き続き各地で暮らしていました。
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### 人類は新しい時代へ
ホモ・サピエンスはすでに世界中へ広がっています。
気候が安定し始めたことで、人々は特定の地域に長く留まる生活を送るようになり、各地で定住化が進み始めます。
西アジアでは、狩猟採集を続けながらも、野生のムギ類を利用する集団が現れ、やがて農耕へつながる土台が築かれていきます。
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### 日本列島では
日本では縄文時代の草創期から早期にあたります。
温暖化とともに森林が広がり、
* ドングリ
* クリ
* 木の実
* 魚介類
など豊かな自然資源を利用した生活が営まれていました。
土器の使用もすでに始まっており、世界でも早い時期から土器文化が発達した地域の一つでした。
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### 地球の姿
大陸配置は現在とほぼ同じですが、海面はなお現在より低く、上昇を続けています。
ベーリング陸橋やスンダランドなど、氷期に現れていた陸地は少しずつ海に沈み始めていました。
世界地図は、私たちが知る姿へと近づいていきます。
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### 1.12万年前の地球
> **1.12万年前――長い氷河時代は終わりを迎え、地球は温暖で安定した気候へ移り変わっていた。氷は後退し、森が広がり、多くの大型動物が姿を消す一方、人類は定住と農耕への第一歩を踏み出し始める。現代文明の舞台は、この頃から静かに整い始めていた。**




