第玖拾漆話 3.35万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約3.35万年前=「最終氷期の厳しい自然の中で、ホモ・サピエンスが世界各地へ定着し、高度な文化や技術を発展させていた時代」**です。
### 氷期の地球
3.35万年前は**更新世後期**、最終氷期(MIS 3後半)にあたります。
気候は寒冷で、氷床はさらに拡大を続けていますが、まだ約2万年前の最寒冷期には達していません。
海面は現在より約70~90m低く、海岸線は現在とは大きく異なっていました。
北半球では、
* ツンドラ
* ステップ(草原)
* 針葉樹林
が広く分布し、巨大な「マンモス・ステップ」が広がっていました。
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### ホモ・サピエンスの世界
この頃には、ホモ・サピエンスは
* アフリカ
* ヨーロッパ
* アジア
* オーストラリア(サフル大陸)
へと広く定着しています。
それぞれの地域で環境に合わせた暮らしを営み、多様な文化が育まれていました。
一方、ネアンデルタール人はすでにほぼ姿を消し、人類の主役はホモ・サピエンスへと移っていました。
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### 芸術がさらに発展
この時代は、先史時代の芸術が大きく花開いた時期です。
ヨーロッパでは、
* 洞窟壁画
* 動物の彫刻
* 装身具
* 骨や牙の工芸品
などが数多く作られています。
マンモスやバイソン、ウマなどが生き生きと描かれ、人々が高い観察力と表現力を持っていたことがうかがえます。
芸術は単なる装飾ではなく、儀式や集団の結束、知識の継承など、さまざまな役割を果たしていたと考えられています。
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### 狩猟技術
人類は大型動物を狩る技術をさらに発達させていました。
槍や投槍器のような道具が用いられ、地域によっては獲物を地形へ追い込むなど、集団での狩猟も行われていました。
食料だけでなく、
* 毛皮は衣服
* 骨は道具
* 角や牙は工芸品
として利用され、大型動物は生活を支える重要な存在でした。
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### 動物たち
ユーラシアでは、
* ケナガマンモス
* ケブカサイ
* バイソン
* トナカイ
* オオツノジカ
などが草原を歩いていました。
それらを、
* ホラアナライオン
* オオカミ
* ホラアナハイエナ
などの捕食者が追っています。
氷期特有の壮大な生態系は、この時代も健在でした。
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### 3.35万年前の地球
> **3.35万年前――寒冷な氷期の地球で、ホモ・サピエンスは世界各地に根を下ろしていた。マンモスを狩り、洞窟に絵を描き、骨や牙を加工して道具や装飾品を作る。人類は厳しい自然を生き抜くだけでなく、それぞれの土地で豊かな文化を築き始めていた。**
この先の年代では、気候がさらに厳しくなって**最終氷期最盛期(Last Glacial Maximum)**へ近づいていきます。時代ごとの変化がどう加速していくかを見ると、各章の違いがより際立つでしょう。




