第捌拾漆話 16.1万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約16.1万年前=「最終氷期の入口へ向かって寒冷化が進む一方、アフリカではホモ・サピエンスが多様な環境に適応し、ユーラシアではネアンデルタール人が暮らしていた時代」**です。
### 地球は寒冷化へ
16.1万年前は**更新世後期のMIS 6**にあたります。
北半球の氷床が拡大し、海面は現在より低くなっていきます。世界各地で寒冷・乾燥化が進み、森林が縮小して草原や乾燥地が広がる地域も増えていました。
ただし、地球全体が一様に凍っていたわけではありません。
アフリカでは、降水量の変動によって、
**湿潤な草原・湖沼 ↔ 乾燥した草原・砂漠**
という大きな環境変化が繰り返されています。
### ホモ・サピエンスのアフリカ
この頃にはホモ・サピエンスはアフリカ各地に広がっています。
重要なのは、**すでに一つの均質な集団ではなかった**ことです。
気候変動によって生息域が分断されれば集団が孤立し、湿潤化すれば再び接触する――そんな分離と交流が繰り返されていたと考えられます。
そして後のホモ・サピエンスの大規模なアフリカ外進出につながる人類集団が、こうした環境の中で生きています。
### 海面が大きく低い
氷床に大量の水が閉じ込められているため、海面は現在よりかなり低い状態です。
その結果、現在なら海で隔てられている地域が陸続きになったり、海岸線が大きく後退したりしています。
人類や動物が移動できる経路も、現在とはかなり違いました。
### ヨーロッパのネアンデルタール人
ヨーロッパではネアンデルタール人が活動しています。
寒冷な環境に適応し、
* 石器を作る
* 火を利用する
* 大型動物を狩る
* 洞窟などを利用する
といった生活を送っていました。
アフリカのホモ・サピエンスとヨーロッパのネアンデルタール人は、異なる環境の中でそれぞれ独自の適応を遂げています。
### 大型動物の世界
この時代にも大型動物は健在です。
ゾウ類、サイ類、ウマ類、シカ類、ウシ類などが陸上を歩き、大型肉食獣がそれを追っています。
海では大型クジラ類が泳ぎ、**メガロドンもまだ生息しています**。
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### 16.1万年前の地球
> **16.1万年前――地球は大氷期へ向けて寒冷化し、海面も低下していた。その厳しい環境の中、アフリカではホモ・サピエンスが集団ごとに異なる環境へ適応し、ユーラシアではネアンデルタール人が寒冷な世界を生きていた。**
このあたりから、**「人類がどのようにアフリカを出て世界へ広がったか」**が次第に大きなテーマになってきます。




